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戦争に近づく日本
政治 / 2006年08月10日
小泉総理は戦後の横須賀で育った。プレスリーの家でハシャいだのも、アメリカナイズされた生育体験がゆえなのだろう。みっともないが、そういう人だ。だから、自民党の右よりの人たちが執心する教育基本法改正などには淡泊で、過去回帰的な復古主義とは一線を画していた。
靖国問題では意地になり、批判があるから参拝するという天の邪鬼ぶりを発揮してきたが、国家主義よりは個人主義に傾いた言動が目立つ。ナショナリズムを鼓吹する意図は主観的にはないのだろう。
ところが、次期総裁への道を走る安倍官房長官は違う。戦前の日本に憧憬があり、過去回帰の情動を秘めていると私は感じている。当面、小泉政治を引き継ぐにしても、ナショナリズムを煽り、「敵」を語調激しく批判して強硬策で人気上昇を狙う危なげな部分を持っている。小泉政治がさほど熱心でなかった教育基本法や憲法改正にも「自民党結党以来の悲願」を自らの使命として積極的に動くだろう。
過去回帰派の特徴は「戦後民主主義」の否定であり、戦前モードの国家主義指向である。気をつけないと新たな戦前が来月から始まる恐れがある。時代の転換点だからブレーキは壊れやすい
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/6a6247da3eb6e87df2298c2738873dbf
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