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□安倍“新首相” いきなり火ダルマ? [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2290474/detail
安倍“新首相” いきなり火ダルマ?
もう次期首相は決まりとあって、安倍官房長官はルンルンみたいだが、スタート直後にズッコケる展開もありそうだ。総裁選後、最初の試金石になる2つの補選(10月22日投開票)が苦戦必至なのである。
自民党はきのう(3日)、衆院大阪9区の補選候補に原田憲治氏の擁立を決めた。
原田憲元運輸相の長男で、58歳。日大出で府議3期目。この候補者にもっともズッコケたのは、民主党だった。
「もともと、自民党大阪府連では原田氏擁立で固まっていた。亡くなった西田猛衆院議員が入院中から『次はオレ』と積極的でしたからね。ところが、武部幹事長から『公募しろ』と突っ返されてしまう。こういう経緯があったので、知名度があるタレント候補が来るものだと思っていたんです。一時は竹中平蔵氏か、というウワサもあったくらい。ところが、フタを開けたら、元に戻って原田氏でしょう? これって公募なんですかね?」(民主党関係者)
さっそく、鳩山由紀夫幹事長に「茶番劇の公募」「自民党は末期症状」と批判される始末だ。原田氏は親の七光で知名度はあるらしいが、「出来の悪い2世議員」(地元の選挙関係者)ともっぱら。対立候補の大谷信盛氏(43、民主党)は米ジョージワシントン大院を出た元職で、こちらの方がまだ華がある。
しかも、自民党はもうひとつの補選、神奈川16区も万全ではないのだ。
「自民党は死亡した亀井善之氏の息子の亀井善太郎氏を出す。こっちは公募もせずに世襲で決めた。自民党は04年、現職不在の空白区と補選は原則公募と決めたはずなのに、もうホゴにしているのだから、いい加減です。有権者をナメていると、この選挙区だって分かりませんよ」(永田町関係者)
亀井善太郎氏は35歳、中学から慶応。興銀、ボストンコンサルティングという経歴だが、しゃべりがヘタで、自民党の若手議員も「公募にするべきだった」と語っている。相手の民主党候補は東大法卒、経産省キャリアだった後藤祐一氏(37)。
「後藤氏はユニーク活動で知られ、話題性がある。もし、自民党が両方落とすようなことになれば、安倍首相じゃ選挙は勝てないというムードになりますよ」(政治評論家・有馬晴海氏)
結果が見ものだ。
【2006年8月4日掲載】
2006年08月07日10時00分
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