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写真:1944年7月15日付で「陸軍大臣東条英機」名で出された、
靖国神社合祀基準を通達した陸軍秘密文書の写し
■靖国合祀基準 東条元首相が厳格化
8/6 朝刊
第二次世界大戦末期、東条英機首相(兼陸相)=当時=が「戦役勤務に直接起因」して死亡した軍人・軍属に限るとする靖国神社合祀(ごうし)基準を陸軍秘密文書で通達していたことが五日までに分かった。
文書は、靖国への合祀は「戦役事変に際し国家の大事に斃(たお)れたる者に対する神聖無比の恩典」と位置付け、合祀の上申は「敬虔(けいけん)にして公明なる心情を以(もっ)て」当たるよう厳命。原則として戦地以外での死者は不可としている。元首相自身の戦中の通達に従えば、戦後の同元首相らA級戦犯は明らかに「合祀の対象外」となる内容だ。
文書は一九四四年七月十五日付で「陸軍大臣東条英機」名で出された「陸密第二九五三号 靖国神社合祀者調査及上申内則」。原稿用紙二十九枚分で、原文のカタカナをひらがなに直して戦後に書き写したとみられる。八〇年ごろに旧厚生省が廃棄処分にした書類の一部として作家の山中恒氏が古書市で入手した。
防衛庁防衛研究所の史料専門官は「旧陸軍の秘密文書の書式に合致し、内容にも矛盾がない」と原文を写したものにほぼ間違いないとしている。
文書は、戦死者、戦傷死者以外の靖国神社への「特別合祀上申」対象者として(1)戦地でマラリア、コレラなどの流行病で死亡した者(2)戦地で重大な過失によらず負傷、病気の末に死亡した者(3)戦地以外で戦役に関する特殊の勤務に従事し負傷、病気の末に死亡した者−の三つの要件に限定。「死没の原因が戦役(事変)勤務に直接起因の有無を仔細(しさい)に審査究明すること」を命じている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20060806/mng_____sei_____002.shtml
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