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笑い声が絶えない相互扶助の社会をめざしたい
身辺コラム / 2006年08月04日
暑い夏が過ぎると、自民党総裁選を終えて小泉内閣が総辞職し、次期政権の組閣があり、臨時国会の論戦の火蓋が切られる。その1ヶ月前の8月15日、小泉総理が靖国参拝を強行すると私は予想しているが、安倍官房長官もひそかに参拝をすませていたことが報道されたことも合わせて考えれば、「靖国」は大きな論点として登場してくることは間違いない。もし、独走状態と言われる安倍官房長官が、アジア外交で「小泉方式」を踏襲するのであれば、アメリカとだけ仲がよく近隣で「孤独な日本」の姿は変わらない。
ワーキング・プアの議論も重ねられている。8月8日にJ−WAVEの「JAM THE WORLD」のコーナー『15MINUTES』で「ワーキング・プア」を取り上げたいと出演依頼があった。また今日の夕方からは、朝日ニュースターで『噂の真相』元編集長の岡留安則さんの『テレビウワサの真相』で「米国の戦争戦略に巻き込まれる日本の行方」というテーマでテレビ討論を行う。姜尚中東京大学教授、天木直人元レバノン大使、東門美津子沖縄市に私というメンバーで、放送は明日5日の夜10時から12時、朝日ニュースター(CS衛星放送・全国のケーブルテレビ)で放送される。地上波でなく視聴者が限られるが、御案内しておきたい。
社民党が自民党との連立政権を離脱したのが98年6月だった。それから8年、誰もがわが目を疑うほどにこの国の政治は「右傾化・過去回帰」のレトロな絵図となった。50年前の自民党結党の悲願が、面白いように次々と実現する。「憲法改正」「教育基本法改正」「防衛省昇格」「共謀罪創設」「集団的自衛権容認」「社会保障削減」と、戦時国家主義を彷彿させる政策のオンパレードだ。頭の先から爪先まで「50年前の悲願」を背負って次期首相になろうとしているが、安倍晋三氏である。彼の語る『美しい国』とは、国家の強権発動に国民が草の根レベルで呼応し、軍隊がもっと尊敬され、戦争と隣り合わせの「戦前の日本」ではないのか。
96年から98年まで、当時の連立政権下で私たち社民党は駆け回った。私は、「国家公務員倫理法」をつくり「盗聴法」を止め続けた。辻元清美は「NPO法案」「情報公開法」をつくり、市民参加と地方分権の流れを加速させた。官僚の暴走をコントロールする法案は、小泉政権では一本も成立していない。有事法制・国民保護の名で国と地方を結ぶ危機管理システムがつくられたし、個人情報保護法は私たちが反対した以上に「官僚の匿名性」の根拠法として、また市民が横につながることを禁止・統制しているかのようなムードを作り出した。
年間3万人が死を選ぶ国、日本の社会構造はドブのように汚い。すでに、弱い人は酸素不足で生きていけない社会になりつつある。透明な水をたたえて、相互扶助がよみがえり、笑い声がたえず、死を選ぶ人が「生存の場と条件」を無条件に手に出来る社会を私たちはつくりたい。
東京は本格的な夏の陽ざしが容赦なく照りつけている。急に暑くなったことで、体調のバランスを崩すことも多いので、読者の皆さんも御自愛願いたい。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/70879d8b4fac70d6208eb8218ab07c24
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