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2006.8.2(その1)
森田実の言わねばならぬ[254]
政治家・安倍晋三氏批判第2部【8】
自民党全体の「反中国主義」化の波に乗って、中国との対立激化を志向する安倍勢力
「剣を取る者は、皆、剣で滅びる」(新約聖書)
最近、「小泉・安倍」支持派と見られているベテラン政治家の話を聞く機会があ
た。
《中国共産党政権には、もはや自国民を統合する力はない。そのために外部に敵をつくり、これによって、中国13億の国民を統合しようとしている。外部の敵にされるのが日本だ。中国は日本を脅威とし敵として非難攻撃することによって自国民を団結させようとしている。こんな中国政府は信用できないし、仲良くやることはできない。われわれは、この不当な中国に対して断固たる態度をとるべきである。そのためにも、日米同盟をしっかりと固めなければならない。》
多くの自民党議員が、このような「反中国」姿勢をとっている。ここには隣りの大国である中国と協調しようとする友好的な姿勢はほとんど感じられない。「中国は悪い、中国は悪い」の大合唱である。
中国に詳しい友人に聞いてみると、「日本国内の反中国姿勢が強まれば強まるほど、中国国民の中にも『反日』的思想が強まっていく」という。一方の国民が隣国に対して反感を強めれば、相手国にも同じことが起こり、エスカレートする。これは必然である。
この悪循環を止めるのが外交である。
日本は、この悪循環にはまらないように注意しながら、相互の反感を弱め、友好関係を強める努力を行わなければならない。平和憲法をもつ日本は平和外交に徹すべきである。
これをせず、ただ「相手が悪い」を叫びつづけている自民党議員は、結局は、日中両国間を対立させてアジアを食いものにしようとしているアメリカのブッシュ政権の戦略のもとに動かされているのである。
ブッシュ政権が永遠につづくわけではない。ブッシュ政権が終焉すれば、アメリカ政府の政策が変わる可能性は高い。2006年秋の中間選挙で共和党が敗北すれば、ブッシュ政権はレームダック化する。いつかは終わりがある。それも、それほど遠い未来ではない。
日本は、ブッシュ政権の戦略戦術に利用されて、日本の未来を犠牲にするべきではない。
安倍政権への道は、小泉政治の継承であり、ブッシュ政権への従属深化であり、ブッシュ政権の手先としてアジアにおけるアメリカの反中国活動に利用され、悪くすると戦争までさせられる道である。
「相手が日本の思うようにならないから、力づくで攻める」というのは、戦争の論理である。日本はこんなことをしてはいけない。中国に対して戦争を仕掛けることほど愚かなことはない。
この論理と訣別し、相手と協調する姿勢に転換しなければ、平和を守ることはできない。
繰り返す。日本には、平和の道を進む以外の道はないのである。
小泉政治の継承者であり、反中国・新日中戦争志向の安倍氏の首相就任を阻止しなければならない。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02805.HTML
森田実の時代を斬る:
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML
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