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□安倍官房長官 もう首相気取り [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2259189/detail
安倍官房長官 もう首相気取り
「すでに安倍首相はスタートしている」――官邸番の記者は言う。９月の総裁選は安倍官房長官で「決まり」とあって、もう「総理の実務演習が始まっている」（官邸関係者）らしい。小泉首相はすでにリタイア気分で、安倍は我が物顔。ふざけた話だ。
安倍の“実務演習”は小泉首相の中東歴訪、サミット出席のときから始まった。
安倍は首相臨時代理を務め、北朝鮮への国連決議を仕切った。官邸でシーファー米駐日大使と会談し、「ブッシュ大統領、ライス国務長官にメッセージを伝えて欲しい」と直談判するなど、首相気取りだった。
ま、このときは臨時代理だったから納得できるとして、この状態がいまも続いているというのだ。
「安倍氏はつい先日も講演で『来年度予算も国債３０兆円枠を守るべき努力をする』とか言っていました。次の予算の公約まで言っちゃうのだから、もう完全に首相モードですよ。官僚も安倍首相を前提に擦り寄っている。こうなったのは、小泉首相がてんでやる気がないからです。全部、安倍任せ。ひどいものです」（自民党関係者）
最近の小泉は毎日の記者会見も面倒くさがっているらしい。総理日程を見てもスカスカで、２４日なんて１１時官邸着。午前中は副大臣１人に会っただけだった。午後ものんびり秘書官とランチを取り、夕方まで誰とも会った気配がなかった。
ナーンにもしない小泉に代わって安倍が官邸を仕切り、その結果、「もう勝負あった」になってしまって、誰も本気で総裁選を戦おうとしていない。自民党はかつて、密室談合で次期首相を決めて非難されたが、今度も事実上の禅譲だ。
しかも、安倍はきのう、「（小泉改革は）長くやったことが大きい」などと言い、「そうしないと役人も腰を落ち着けて政策を実行できない」と続けて、長期政権を宣言していた。国民にしてみれば、何から何まで「聞いてないよ」という話だ。
【2006年7月27日掲載】
2006年07月30日10時00分
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