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アメリカとの一体化を表明した日本の自衛隊は世界の戦場で死んでいく!
軍隊は特権階級の番犬であって国民の安全のためには働かない!
日米軍事作戦というのは、いったい何を再編するんだろうね。沖縄に駐屯する米軍が移転するようだが、それは軍の一部である海兵隊だけ。しかも全部じゃないんだよ。1万人ぐらいは残るんだ。つまり半分ぐらいしかグアムに行かないわけ。しかも詳しい内容は公表されていないが、移転費102億7千万ドル(約1兆1900万円)を日本が負担するんでしょ?その中には道路整備費など移転費とは考えにくい費目も含まれているというデタラメな話だ。だいたいその数字だって怪しい。もっと多いかもしれないよ。米軍はイラクとかで金を使って逼迫していたからな。日本に金を出させて、余った金をそっちの方に回そうという腹なんだろう。はっきり言って、米軍の再編に日本側のメリットはない。米軍は相変わらず、沖縄に居座るんだしね。それでも「兵隊が減った」って前向きに解釈する人もいるが、それは幻想だよ。国民の貴重な金が出るだけだし、むしろ前より危険な状況になっている。
なぜ危険なのか。それを説明する前に話しておきたいことがある。この話を知ってから、今回の米軍再編を違う視点で見てほしい。
まず一つ、ここに一通の手紙がある。中には今回の米軍再編について問題点を指摘する琉球新報の記事が入っている。これを送ってくれたのは記事の執筆者である西山太吉さん。この人は元毎日新聞記者だ。名前を聞いてピンとくる人もいるかもしれないが、この人は通称「西山事件」の当事者だ。
西山事件とは、1972年、沖縄返還協定を巡って毎日新聞政治部の西山記者と外務省の女性事務官が、外務省の機密文書漏洩の疑いで逮捕された事件ということで知られている。この事件は機密文書漏洩というスパイ活動的な部分だけがクロ―ズアップされて、真相がうやむやにされたんだが西山さんはつまり、日米の密約を掴んだんだ。密約に国民の目が集中することを恐れた当時の政府は、口封じのために彼を逮捕した。
確かに非合法な取材だったのかもしれない。だが、強権発動によって密約を暴く道が閉ざされてしまったことは確かだ。
密約はあったんだよ。事件から30年後、アメリカの公文書が公開されてはっきりとした。しかも最近では吉野文六・元外務省アメリカ局長が密約の存在を認めたんだ。西山さんが掴んだとおり、沖縄返還で米側が払うとされた土地の原状回復補償費400万ドルを日本が肩代わりする密約が結ばれていた。
西山さんは、逮捕後は記者を辞め、郷里に戻って家業を継いだ。その後、一切の取材を受けなかったが、最近では執筆やシンポジウムに参加したり、抗議活動をしている。私は何度かお会いしていて、その縁で彼がこの記事を送ってくれたんだ。つまり西山さんの事件を振り返れば、今の日本が言っている話は全部信用できないってことでしょ。アメリカが認め、元外務省アメリカ局長が認めたというのに、いまだ「密約はなかった」なんて、小泉純一郎も安倍晋三も発言している。そんな明々白々の嘘を言ってのけるあいつらの発表する数字(日米再編の移転費)なんてまったく信用できるわけがない。それを信用する方がアホだよな。
★住民を救出せずに米兵を助けて立ち去った自衛隊
それともう一つ。ここに一冊の本がある。表題は『「あふれる愛」を継いで――米軍ジェット機が娘と孫を奪った』(七つ森書館)著者は土志田勇さん。彼の娘と孫は米軍によって命を奪われたんだ。
1977年9月27日、厚木基地を飛び立った米軍ジェット機が離陸直後にエンジントラブルを起こし、火を吹きながら横浜市内の住宅地に墜落する。付近は一面火の海となり、住民九人が死傷する大惨事となったんだ。通称「横浜米軍機墜落事件」だ。土志田氏のお孫さんの幼い男児二名は翌日死亡し、兄弟の母親である娘さんは全身に八割の大やけどを負い、皮膚移植手術を繰り返す長期入退院の末、精神科単科病院に転院後亡くなった。事故後四年のことだ。
この事故で問題になったのは米軍と自衛隊の対応だ。ジェット機は、乗員二名がパラシュ―トで脱出後に、住宅地に墜落している。もう少し飛べば相模湾だ。そこまで何とか飛ばして落ちればいいんだよ。つまり、彼ら(米軍)は下に日本の人たちが生活しているなんて考えてないわけだ。それは沖縄でも、もっとはっきりしているよな。それと事故後すぐに自衛隊がヘリコプタ―で現場に向かうんだが、事故処理や住民救出より先に、乗員二名を救出して去っていってしまった。こんなことが信じられるかよ。
「軍隊は市民を守らない」と、私は昔から言っているけれども、自衛隊すら市民を守らないのに、まして異国の軍隊が自分たちを守るはずがないじゃないか。
それで子供の死を知った入院中の母親は言うんだよ。「パパ、私、アメリカからジェット機を一機もらおうと思うの」って。どうしてだいって聞くと「私もアメリカに墜としてやる」って。そういう悲劇を国民は知らなすぎるし、そういうことを知らないで、安保が、アメリカが日本を守ってくれるとか、バカなことを言うなって。
その母子のお父さんである土志田勇さんは娘と孫の無念を継ぎ、事件を風化させまいと活動し、その一環としてこの本を昨年出版したんだ。でも売れてないんだよな、いい本なのに・・・・・・。みんな昔のことだと思って、他人事で興味をもてないのかね。それとも現実を見たくないのだろうか。しかしね、三十年前と危険性はまったく変わっていないんだよ。いつ自分の家や地域に墜落するかわからないし、ましてや国だって自分たちを助けてくれないことも変わらない。アメリカに日本を守ってもらうってことが、そもそも錯覚、幻想なんだよ。
日米軍事再編の論議をするならまずこの事件を前にして安保が云々と言えるのか。私は世間に問い質したいね。
この母子の話は、かつてテレビドラマになったんだ。その劇中、母親の元に防衛施設庁の役人が来て「お国のためです」と言うんだよ。こらえてくださいって意味でね。すると、この母親が「そのお国の中に、私たちは入ってないんですか」と返すんだ。この一場面が日本という国をよく表しているよ。
★国民は軍隊が自分たちを守ってくれると錯覚している
だいたいお国≠ニいうのは、特権階級のものなんだ。それをみんなの国≠ンたいに錯覚させるんだね。だけど、一般国民は入ってないんだよ、お国の中には。「お国のために我慢しろ」って、じゃあ安倍晋三の家にジェット機が墜ちたら同じことを言うのかよ。つまり、国家が国民を守るということは建前だということがはっきりしたんだな、あの事件で。
軍隊とは、そもそも特権階級の番犬なんだよ。小泉とか安倍とかが一所懸命、憲法九条改正とか言うのは、あいつらが特権階級の二世三世で、失うべきものを持っているからだ。財産とか地位とかな。それを守るためには番犬が必要。そのための軍隊なんだ。金持ちの家がセキュリティ―を厳しくするのと一緒だな。ところが一般の人たちは、自分たちを守る軍隊だと錯覚するわけよ。だから軍隊は、むしろ内向きなんだよ。外に向かって威嚇して、内側を守るんじゃなくてね。安倍とか小泉とかに反対するものに向かって牙を剥くのが、われらの軍隊だ。
北朝鮮の脅威がどうのこうのとか言うけど、それよりは自分たちへの反乱が怖いわけ。
そこへやっぱり特権階級の世襲お坊っちゃんである。ブッシュと小泉が一緒になって、国際的な番犬を作ろうとしている。テロ対策云々と言うけれども、テロって・・・アメリカこそテロなんだよね。広島に原爆を落としたり、被爆者にしてみれば、当然恨みを持つよ。その恨みを潰すために軍隊があるわけ。
だから日本に意気地がないんだな。原爆を落とされても、アメリカを恨んでないって態度なんだから。別に遺恨の戦争をしろなんて言う気はない。ただ噛みつくぐらいしろって。小泉がキンタマを抜かれてて、タマ抜きの小泉にみんなが従っている。だいたいアメリカは原爆を落としたことをいまだに謝っていないんだからね。ふざけた話だよ。
★日米軍事再編とは名ばかり そこに日≠フ都合はない
ものすごく変わっている話なんだけれど、日米安全保障条約は、最初に結んだ項は条約の有効範囲を極東アジアにしていることが問題になってたんだ。例えば台湾を含むのかどうかとか。ところが今や、イラクまで自衛隊が行っている時代だ。極東なんて話はどこかに飛んじゃったんだな。だから世界のどこでもアメリカが戦争するなら協力します、みたいな話になってきている。
それと小泉は「アメリカが一番の頼りです」と、頬擦りしてベッタリくっついている。そうするとアメリカは調子に乗って、要求がどんどんエスカレ―トしちゃうんだな。前から私が主張しているように、中国と日本が関係を良くして、「そんなことを言うなら中国と仲良くするよ」という状況になれば、アメリカもそんな無茶なことは言えないわけ。ところが中国と日本の関係は最悪でしょ。そうなれば「こいつ(日本)何を言っても俺(アメリカ)についてくる」というアメリカ有利の状況になってくる。もう最悪最低の外交戦略でしょ。
だからべらぼうな要求が次々と出てくるんだ。日米軍事再編とはいうが、実はそこに日≠ヘないんだな。米≠セけ。全部アメリカの都合で、アメリカの再編に日本にいいようにしてやられているというのが実状じゃないの。
韓国は米軍撤退のカネなんか出してないわけ。韓国は人間が首相だったんだな。日本は犬が首相なんだから。犬じゃご主人様にワンとしか言えない。つまり国民はポチのポチだ。でもポチを担ぎ上げたのは国民だから、仕方ないといえば仕方ないよな。
アメリカの基地はなくならないと、悲観的な声も聞くけど、フィリピンはなくしているわけだ。韓国は撤退費用は出してないし、つまり日本の首相は、アジア諸国から物笑いにされる程度のレベルでしかないということだよね。
岩国市や名護市の問題にしても、小泉や安倍の選挙区に基地を移転してみろって話だ。その選挙区では、その代議士の政策や思想信条に共鳴、賛成したから当選させたんだろ。だったら、その選挙区に基地をどんどん持ってこいって。もしそれに反対なら、その意思表示として小泉や安倍を落選させなきゃいけない。
★もはや自衛隊はアメリカの番犬になりさがっている!
軍備再編が終わっても、何も良くなることはないよ。より危険が増すだけだ。世界のテロリストから標的として狙われ、危険度が格段にアップするよ。軍事再編とは、つまり日米一体化することなんだ。一体化ということは、アメリカ=日本になる。それを世界に宣言するということ。するとアメリカに対する憎しみは、同時に日本にも向けられる。そういう風に受け取ってないな、国民は。金も問題だが、もっと大事な命の話だよ。能天気すぎやしないか。
軍備再編はイラク派遣問題や憲法九条にも影響するだろうね。湾岸戦争の時とイラク戦争の大きな違いは、湾岸戦争の時は国連の旗の下に自衛隊が派遣されたわけだ。イラク戦争は米英軍の下。要するに星条旗なんだよ。星条旗は国連とは別に勝手なことをするんだ。国連が支持しないことでもやるってことでしょ。つまり星条旗の中に日の丸が五十一番目の州として入っているんだな。星じゃなくて日の丸でね。
軍備再編したおかげで、イラク撤退問題はまったく日本の意志を離れるだろうな。全部アメリカの都合、それがより露骨になる。そして文句が言えなくなるということだよね。まだ日本は今の状況なら文句を言える部分が残っているんだ、小泉が言わないだけで。憲法九条の改変への影響を言うと、九条はもちろん空洞化が進んでいるわけだが、さらに虫食いを進めていくことになるよな。
理想の再編?日本から米軍の基地がなくなるというのが一番の理想だよ。ただね、「撤退してください」って、お願いしているだけでは絶対に良くならない。だから、そこに中国というカ―ドがあるわけだ。中国と日本が近ずくことが外交戦略的に一番なわけだから。そういう状況を作っておいて、はじめて交渉になる。
理想の再編を実現することは今からでも遅くはないと思う。そんなにアメリカの状況だって磐石でもないしね。300兆円アメリカ国債を日本に買わせたり、財政に余裕があるわけでもない。日本の首相に犬でなくて人間がなれば、その国債の問題をちらつかせて交渉だってできる。「移転費はオマエンとこの国債で払う」と言えばいいんだよ。
このままなら自衛隊は、完全にアメリカの番犬(日本)の番犬になって、どんどん世界の戦場で死んでいくよ。憲法九条という足かせが外されれば、堂々と行くようになるだろう。今はまだ、堂々と行けないから。だから「徴兵はしない」とかさ、そんなのね、「しない」ってことは「する」ってことだからね。ただでさえ自衛隊員が足りないんだから、将来、少子化ならいずれ徴兵しなくちゃ軍隊なんて成り立たない。「愛国心を強制しない」と言っていても、実際は強制しているわけでしょ。それと一緒。
特権階級の番犬なのに「日本の番犬だ」という風に、ごまかすために愛国心が必要なわけね。それに実は自衛隊は日本の番犬ではなくアメリカの番犬。エ―ジェントとして日本が入っているだけ。アメリカの特権階級とそのおこぼれをもらう日本の特権階級の番犬、市民を守らない番犬、それが我らの自衛隊というわけだ。
ザ・ベスト 2006年8月号 佐高 信の「異議あり」の思想 第21話
追記1
土志田 勇/著
『「あふれる愛」を継いで――米軍ジェット機が娘と孫を奪った』
(1800+税/七つ森書館)
追記2
実話GONナックルズ 2006年8月号 噂の三信半疑より
在日アメリカ軍基地グアム移転費用3兆円のうち、半分はあの超大型ハリケ―ン「カトリ―ヌ」の損害金と、イラクで死亡したアメリカ人の生命保険代に当てられるとの情報が日本財務省から流出か?
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