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昭和天皇メモと靖国問題 安倍ピンチ [ゲンダイ]
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投稿者 white 日時 2006 年 7 月 24 日 10:47:54: QYBiAyr6jr5Ac
 

□昭和天皇メモと靖国問題 安倍ピンチ [ゲンダイ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2235136/detail

昭和天皇メモと靖国問題 安倍ピンチ

 靖国神社のA級戦犯合祀に、昭和天皇が不快感を示していたメモの存在は、永田町にも波紋を広げている。当然、焦点は「それでも小泉首相は8月15日に靖国参拝するのか」だが、首相は「心の問題ですから」と突っぱねた。

「小泉首相はさらに意固地になって、来月15日に参拝するでしょう。合祀以来、昭和天皇が参拝されていないことを知っていても行ったんだし、『靖国参拝は心の問題』とかわしてきただけに、ここで中止したら、『総理の心とは何だったのか』となる。もう任期も最後だし、“ぶれない小泉”“小泉美学”を貫徹する意味でも、中央突破するはずです」(政治評論家・山口朝雄氏)

 さっそく党内の靖国参拝慎重派や野党からは「8・15参拝反対」の大合唱だ。しかし、反対が強ければ強いほど「屈したところを見せたくない」(側近)男だけに、周りもお手上げ状態だ。

 問題は、首相がそれでも靖国参拝したら、海外も含めて騒然となり、9月の総裁選の最大の争点に浮上することだろう。

「麻生外相や谷垣財務相はA級戦犯が合祀された靖国の参拝には消極的。ところが安倍官房長官は小泉参拝を支持し、本人も積極的。それだけに、小泉首相が8月15日に参拝し、反対の世論が盛り上がったら、突出している安倍氏は苦しい立場に追い込まれます。態度を変えると、これまでの政治姿勢が崩れるから、ウヤムヤにするのでしょうが、煮え切らない態度は世間の支持を失うことになっていきます」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)

 この国のTVメディアは、面倒なことは飛ばして「行くのか行かないのか」に質問が集中するから、安倍断然有利になっている総裁選も分からなくなってくる。

「8月15日の小泉参拝を見極めて、たぶん、福田氏は出馬を決める。彼が出やすくなり、党内のアンチ小泉勢力が応戦しやすくなるのは事実です」(山口朝雄氏=前出)

 小泉・安倍連合に暗雲だ。

●各氏の主張バラバラ

 A級戦犯靖国合祀に関する「昭和天皇の発言メモ」について、けさ(21日)の各紙社説はバラバラ。それぞれの社論が反映されている。

 合祀論を主張してきた産経新聞は「昭和天皇が14人全員のA級戦犯合祀に不快感を持っていたとは読み取れない」「学問的な評価にとどめるべきで」「小泉首相はメモに左右されず堂々と靖国参拝して欲しい」と影響を最小限にしたい論調。分祀論の朝日は「昭和天皇が靖国参拝をやめたのはA級戦犯合祀が原因だった」「中国や韓国に言われるまでもなく、日本人自身が答えを出す問題である」。毎日も「A級戦犯合祀は不適切だった」「今の状態で首相が靖国参拝するのは、やはり適切ではない」と勢いづく。

 同じく分祀論の読売は一歩踏み込んで「国立追悼施設の建立、あるいは千鳥ケ淵戦没者墓苑の拡充などの方法を考えてゆく。靖国問題の解決はそうした選択肢しかない」と提案している。

 一方、きのう(20日)の朝刊でこのメモをスクープした日経は、今日から連載「昭和天皇の言葉」をスタートさせる余裕だ。

【2006年7月21日掲載】


2006年07月24日10時00分

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