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<迎撃ミサイル>米が今秋に沖縄配備を発表 国内初
米政府は20日、地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット3」(PAC3)を今秋、沖縄県の米空軍嘉手納基地と嘉手納弾薬庫地区に配備すると発表した。配備基数は明らかにしていないが、20基程度になるとみられる。PAC3は外国から日本に向けて発射された弾道ミサイルを迎撃するミサイル防衛(MD)システムの一環で、来年3月から埼玉県の航空自衛隊入間基地など空自4基地に配備されるが、国内配備は嘉手納が初めて。これを受け、北原巌男防衛施設庁長官は同日、沖縄県の稲嶺恵一知事や関係市町村の首長に配備の説明を始めた。嘉手納町など沖縄の自治体は「新たな基地負担になる」と反発している。
PAC3配備で、日本の弾道ミサイル対処能力はミサイルを捕捉、追尾する能力しかない警戒監視段階から、迎撃段階に移行する。
PAC3配備は、今年5月に日米両政府が最終合意した在日米軍再編協議で米軍基地への配備が盛り込まれていた。外務省によると、配備に伴い、米陸軍防空砲兵大隊の4個砲兵中隊約600人が8月から段階的に配置され、9月以降、米国から装備品を移転。12月末までに一部運用を開始し、来年3月ごろ配備を完了する。
北原長官は午前9時半、沖縄県庁を訪れ稲嶺知事に説明。この後、嘉手納町の宮城篤実町長にも報告した。午後には沖縄市や北谷(ちゃたん)町など5市町村にも説明する。
しかし、嘉手納基地を抱える嘉手納町、北谷町、沖縄市の首長と議長でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」は、負担軽減に逆行するとして配備に反対している。嘉手納、北谷両議会もそれぞれ既に抗議決議を可決。沖縄市議会は可決予定だったが、決議案審議の今月5日に北朝鮮がミサイル発射実験を行ったため、審議が見送られた。【古本陽荘、三森輝久】
▽パトリオット3(PAC3) 国内に接近する弾道ミサイルに体当たりして撃墜する誘導ミサイル。射程は十数キロとされ、ミサイルが落下する直前に迎撃する。航空自衛隊へのPAC3は入間基地のほか、浜松(静岡)、岐阜、春日(福岡)の3基地で、関東、中部、関西、九州北部の都市圏をカバーする計画。旧世代のPAC2は全国の空自高射隊基地に配備されているが、基本的には防空網をかいくぐった侵入機を撃墜するミサイルで、弾道ミサイルの迎撃は困難と言われる。ただ、PAC3も「ピストルの弾丸をピストルの弾丸で撃つようなもの」と、その実効性を疑問視する声もある。
(毎日新聞) - 7月20日11時7分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060720-00000037-mai-pol
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