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2006.7.13(その1)
森田実の言わねばならぬ[214]
「敵の基地への先制攻撃は合憲である」との政府・自民党(一部の民主党ネオコン議員)の主張は、日本を破滅させるものだ
安倍官房長官、麻生外相、額賀防衛庁長官、武部自民党幹事長、枝野民主党衆議院議員らの「敵地への先制攻撃」論は新「東北アジア戦争」への危険きわまりない挑発である
「危うきこと累卵のごとし」(『史記』)
東京新聞7月12日朝刊24面「特報」欄〈敵地攻撃論 再燃の背景〉の終わりの部分に、私(森田実)の談話が掲載されている。その部分を引用する。
《「戦争を招く行為 幼児政治始まる」(=小見出し)
そうした内政要因(安倍政権への応援の動きとしての過激な言動)を政治評論家の森田実氏は「冗談じゃない。日本が先制攻撃を宣言すれば、相手も同じことをするのが道理。総裁選程度のことで、国民の生命がかかった火遊びをされてはかなわない」と憤る。
森田氏は政治家の本懐は平和を守ることにあり、今回のような敵地攻撃論は一昔前ならタカ派内部ですら袋叩きになったと説く。
「いまの動きは端的にいえば、戦争をやろうということ。そして、自称ハト派も世論の感情的な非難を恐れ、沈黙している。国民の生命を軽んじる驚くべき幼児の政治が始まった」》
[上記の私の談話の中の「世論」とはマスコミのことである]
じつは、この取材(電話)を受けたのは、7月11日(火)の16時直前だった。このとき、私は岡山駅の新幹線上りホームで、16時06分岡山発東京行きの「のぞみ」を待っていた。ほんの数分間、私は東京新聞T記者の短い質問に短く答えた。新聞に掲載された談話は正確である。東京新聞のT記者は優秀である。的確な質問をする。その上、談話が正確に記述される。しかもやりとりに無駄がない。短時間で済む。すべての新聞記者が、東京新聞のT記者のような立派な記者になれば、日本の新聞ジャーナリズムはもう少しマシになると思う。
安倍官房長官、麻生外相、額賀防衛庁長官、武部幹事長、枝野民主党衆議院議員らの発言は、政治家にあるまじき無責任で軽率なものである。日本から北朝鮮に向かって「先制攻撃をやる」と言えば、相手は「それなら、こちらも先制攻撃をやる」と言うだろう。事実、事態は悪い方向へ動き始めている。脅せば、相手側が引っ込むと考えているとしたら、これほど幼稚な見方はない。情けないほど子どもじみた感覚である。
日本が「先制攻撃」を口にすれば、「先制攻撃」のブラフ合戦が起こることは不可避である。これがエスカレートしたら大変である。安倍官房長官らは、このブラフのエスカレート合戦を起こして、安倍内閣への道を固めたいのかもしれないが、とんでもなく危険で挑発的な試みである。戦前の軍部は、力を誇示して失敗した。いまの政治家(安倍官房長官ら)は、力もないのに、アメリカの力を借りて、威張る。まことに情けない。
政治の最大の目的は平和を守ることだ。日本は平和憲法をもつ国である。この日本で次の政権をめざす政治家が戦争好きだというのは、本当に困ったことである。その戦争の好きな安倍氏を全マスコミが支持している。これも、まことに困ったことだ。マスコミが、戦争が好きなのである。マスコミの新聞記者や報道記者が、戦争をしたがるというのは、本当にやりきれないことだ。
日本は危ない国になってしまった。国民が、戦争好きのマスコミの危険性に気がついていないことがさらに事態を悪くしている。もしかすると、国民自身が、平和を大切なものと考えなくなっているのかもしれない。本当だとすれば、これほど悲しいことはない。こういうとき、戦争は起きやすい。
安倍内閣ができたとき、安倍首相は、北朝鮮と中国に戦争を仕掛けるおそれ大である。安倍政権のバックにいるブッシュ政権が、日朝戦争と新日中戦争を期待しているからだ。日朝戦争、新日中戦争が起これば、それを口実にして、アメリカがアジアに干渉し、アジアを支配することが可能となる。アメリカは帝国主義国なのである。
ブッシュ政権の対日担当者と安倍支持のネオコン政治家は、自民党総裁選に勝つために北朝鮮の脅威を誇大に宣伝して危機を煽り、それによって過激派の安倍氏の内閣を実現しようとしている。このブッシュ政権と日本のネオコンの狙いは、なんとしても阻止しなければならない。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02765.HTML
敵地攻撃論 再燃の背景【戦略なき人気取り!?】―「東京新聞」特報
http://www.asyura2.com/0601/senkyo24/msg/227.html
投稿者 天木ファン 日時 2006 年 7 月 12 日
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