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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu123.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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北朝鮮ミサイル発射は米中の国益になるよう段取りを決めていた
アメリカと中国による日本を陥れる関係国の共同謀議であった
2006年7月12日 水曜日
◆北朝鮮の6カ国協議復帰説得、中国訪朝団に期待=米国務長官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060711-00000514-reu-int
[ワシントン 10日 ロイター] ライス米国務長官は10日、訪朝中の中国代表団が北朝鮮の6カ国協議復帰を説得できるか見守っている、と述べた。
長官は、中国代表団に期待が寄せられていることから、国連安保理の対北朝鮮制裁決議案の採決延期を受け入れた日本の決定を支持すると言明。記者団に対し「訪朝中の中国代表団にはある程度期待が持てる。うまく行って欲しい」と述べた。
その上で、北朝鮮に対する中国の影響は「非常に大きい」とし、米国は「6カ国協議再開の時期に来ていることを中国が北朝鮮に説得できるか見守りたい」と語った。
(ロイター) - 7月11日10時41分更新
◆日本の負け 7月11日 増田俊男
http://www.chokugen.com/bomb/000_top.htm
国連安全保障理事会の北朝鮮のミサイル発射を受けた制裁決議案の7月10日採決が先送りになった。中国政府が決議案採決を数日延期するよう要請し、日米が合意したからである。麻生外務大臣は日本が決議案提出時、延期の可能性について「延期していいことは何も無い」と言い切っていたがどう釈明するつもりか。アメリカが中国の延期要請に応じるとさっさと延期を受け入れたのである。もとより今回の北朝鮮ミサイル発射について、米中は事前に熟知しており米中の国益になるよう段取りを決めていた。初めから、北朝鮮を6カ国協議に連れ出すことは決めていたし、また北朝鮮も同意していた。中国はアメリカと取引をするため、北朝鮮に行き、6カ国協議出席にわざと抵抗させようとしているのである。数日の延期の期間、てこずる北朝鮮を中国が必死で説得している様を世界に演出する。
さんざん世界の注目と心配を集中させておいて、アメリカの金融制裁緩和の裏取引をする。そこで北朝鮮が6カ国協議を受け入れ、日米とその他の国との共同提案の安保理決議を取り下げる。日本はアメリカをはじめ共同提案国を加えたために、アメリカや他の提案国が決議案取り下げ動くと無抵抗になる。ブッシュは初めから、「この問題は米朝二カ国問題ではない。6カ国会議で解決すべきである」と言ってきたので、北朝鮮が6カ国協議を受け入れれば、中国やロシアが強硬に反対する安保理決議に固執することはない。一人日本が固執すれば、日本が孤立するだけである。今になって初めて「日本が乗せられた」ことがわかったはず。韓国の大統領が「日本は大騒ぎしすぎる」と言ったが、乗せられて大騒ぎをしたため恐ろしい結果に追いやられるのである。大騒ぎの結果、国民を怒らせ、制裁を当然のものにしてしまった。日本独自の制裁決定はやがて高い対価を支払わねばならなくなる。北朝鮮は日本の制裁解除を6カ国協議受け入れの条件に出すだろう。日本を除く5カ国が北朝鮮の6カ国協議復帰を望む中で、もし日本が制裁を断行すれば日本は孤立する。まだ北朝鮮のミサイル発射が日本を陥れる関係国の共同謀議であったことが分からないのだろうか。6カ国協議は北朝鮮の核廃絶が目的であって、どこの国でもやっている軍事訓練は大した問題ではないと誘導され、結局日本の対北朝鮮制裁は問題にされなくなる。日本はバカの見本になるだろう。
日本の敗北はアメリカが安保理決議延期に応じた時、日本も同調せずあくまでも10日採決を主張すればよかった。日本提出の安保理決議は、7月4日の「日本の安全を脅かした北朝鮮のミサイル発射に対する制裁措置」であって「これから北朝鮮が6カ国協議を受け入れるかどうかの問題ではない」。既に行われたことに対する安保理決議であるはずなのに延期したのだから日本の負け!ほんの一瞬だが国連における主導権を手に入れたのにさっさと中国に渡してしまった。
◆北朝鮮ミサイル危機と日本 7月11日 田中宇
http://tanakanews.com/g0711japan.htm
▼日本にほえさせて中国をけしかける
国連での北朝鮮制裁案の審議は、中国政府を「早く6カ国協議を開かねば」という気にさせている。アメリカは、日本の強硬姿勢を支持することで、中国に6カ国協議の早期開催をけしかける戦略であると見ることができる。
日本は、日米同盟の強化を願って、北朝鮮に対する強硬姿勢をとっているが、この日本の姿勢を利用してアメリカは、日本の願いとは逆に、中国中心のアジア諸国の自立した動きによって、朝鮮半島の問題を解決する新体制を作ろうとしている。中国の外交努力が成功したら、その後の朝鮮半島は、中国と韓国、ロシア、北朝鮮という当事者間の話し合いで動いていくようになる。アメリカは、東アジアおける国際体制の多極化を容認する度合いを強める。日米同盟強化のための日本の強行策は、結果的に、日米同盟の空洞化を進めることになりかねない。
このような展開を食い止めようと、日本が強硬姿勢を激化させたら、アメリカはそれを支持し続ける。たぶん最後まで、日本を制止するようなことはしない。アメリカのネオコンやタカ派は、日本の強硬姿勢を大歓迎するだろう。しかし、そこには罠がある。
アジア周辺諸国は、日本に対する批判的な姿勢を強め、日本抜きでアジアの問題を解決していく体制を作るようになる。アメリカは、二枚舌的に、このアジア独自の問題解決体制に対して「アメリカの負担軽減になる」と言って歓迎する姿勢を見せるだろう。
そしてアメリカは、アジアが独自に問題を解決できるようになったところで、アジアに対する影響力の行使を減らしていく。「これからもずっと日本の味方です」と言いながら、静かに日本からも米軍を引き揚げる。窮した日本が「これから日本はどうやって生きていけばいいのですか」とアメリカに相談すると「中国や韓国と仲良くしたら良いのではないですか。中韓も、日本との関係強化を望んでいるようですよ」と、おだやかに示唆される。私には、そのような展開の可能性が、日々強まっているように見える。
▼イギリスやイスラエルの二の舞に?
ブッシュ政権になってから、アメリカの覇権力を利用して自国の力を伸ばそうとした同盟国が、次々に似たようなやり方で弱体化させられている。イギリスやイスラエルがその例である。
イギリスは911後、冷戦に似た長期の地政学的な対立として「テロ戦争」を数十年続けることをアメリカと一緒に画策し、アメリカが単独でやろうとしたイラク侵攻にもついていった。たが、アメリカはイラクの占領を泥沼化させてしまい、イギリスでは反米感情が強まって、ブレア政権は窮地に陥っている。(関連記事)
イスラエルも、テロ戦争の「キリスト・ユダヤ連合対イスラム世界」という構図を利用し、イスラムのアラブ側を政権転覆によって無力化し、中東での力を拡大しようとした。しかしこれも、アメリカが過激にやりすぎた結果、イスラム世界が反米・反イスラエルで結束する逆効果をもたらし、窮したイスラエルは、パレスチナ占領地からの撤退という「縮小均衡」で逃れようとしたが、困難に直面している。(関連記事)
イギリスやイスラエルは、ブッシュ政権の強硬姿勢を利用して自国を強化できると考えたのだろうが、ブッシュ政権は強硬姿勢をやりすぎて、世界中の反米・非米の勢力を強化してしまい、自国と同盟国を弱体化している。日本も、今はまだ、日米同盟で中朝露など対峙して勝てると考えている人が多いだろうが、そのうちにイギリスやイスラエルと同様、ブッシュ政権の隠れ多極主義者に足をすくわれかねない。
日本が、自国に不利な結果を招きたくないと考えるなら、対米関係だけに賭けず、オーストラリアやシンガポールのように、アメリカと、中国中心に自立しつつあるアジアとの両方を向いた、両建ての戦略を採った方が良い。日本が両建ての戦略を採っても、アメリカは十分容認してくれるはずである。両建ての戦略を採る場合、北朝鮮の問題に対しては、6カ国協議の再開を最重視することになるので、日本と中国の方針は、同じ方向性になる。(関連記事)
(私のコメント)
アメリカという国は様々な勢力がせめぎあっている国であり、外交政策は猫の目のようにくるくる変わる。そして表向きの顔と裏側の顔を使い分けてくる。しかしそんな事を続けていけばどこの国からも信頼されなくなり、アメリカの真の同盟国は一カ国もなくなるだろう。イギリスですらイラク戦争であれだけ協力したのに何一つ利益を得ていない。それでブレア政権は風前の灯だ。
アメリカと付き合って行くには小泉首相のようにプレスリーの真似をしてバカになって道化師のように振舞っていかなければならないのだろう。このような日本の総理大臣の腹芸はブッシュのような人物には有効だが、クリントンには通用しなかった。おそらくライス国務長官や次期アメリカ大統領であるヒラリー・クリントンにも通用しないだろう。
アメリカのような超大国と付き合っていくには気骨が折れる作業ですが、日本の総理大臣は国民からバカにされアメリカの大統領からもバカにされながら総理の地位を保っていかなければならない。アメリカの言うとおりに従順に従ってやっていればアメリカが超大国であるうちは何とか上手くいくだろう。クリントン時代みたいにアメリカに苛められてヨレヨレになっても諦めるしかない。
結局日本がヨレヨレになって困るのはアメリカである事が分かってブッシュは方針を変えたようですが、日本は騙され裏切られながらも信長に対する家康のようにいかなる屈辱にも耐えて最後は天下を取る柔軟さが必要だ。信長は無能な部下は次々と切って行きましたが有能な部下は潰さなかった。
北朝鮮のミサイル問題は米中の裏交渉で最初からシナリオは出来ていたのでしょうが、日本はこのような裏交渉においては部外者であり、結局は利用されて役に立たないMDシステムを売りつけられるのだろう。アメリカはマッチポンプのような事を繰り返しながら日本と中国との対決をけしかけながら、裏では米中は繋がっているから日本は油断が出来ない。
日本はこのような米中の裏外交を横目で見ながら、小泉首相のようにポチとして振舞わなければならない。しかし北朝鮮のように核爆弾を保有してミサイル開発に全力を注いだ国があれば日本は独自に対抗手段を持つことを考えなければならなくなる。アメリカはあくまでも日本に有効な国防力は持たせず半植民地として支配するのがアメリカの戦略だ。
このように60年も半植民地として支配されているうちに日本人の自立心は失われて日本人の心は荒廃して家畜のように飼いならされて行く。自分の国は自分の軍隊で守ると言う常識さえ持てなくなり、軍隊を持たないということが平和を保つ手段という洗脳が行なわれた。その結果は北朝鮮に日本の近海にミサイルを次々打ち込まれても何も出来ない。国連で制裁決議を提案してもアメリカに裏切られてお流れになりそうだ。アメリカに裏切られたのは安保理の常任理事国入りでも裏切られた。
田中宇氏が書いているようにアメリカは中国をアジアの覇権国として認め、日本を永久的な半植民地にしておくつもりだ。表向きは日本は同盟国と言いながら、実質的なアジアとの政治交渉は中国との交渉で決めて行き日本はアジアから除外されてゆく。北朝鮮問題もアメリカはもっぱら中国と交渉して日本を相手にしていない。国連安保理決議でも日本は動き回ったがアメリカに裏切られた。
安保理決議は日本、アメリカ、イギリス、フランスの共同提案ですが、米英仏にとっては北朝鮮は地球の裏側の遠い国であり関心は薄い。アメリカにとってキューバ危機は日本にとっては関心のない出来事だった。英仏にとってソ連のSS20の配備は脅威だったが日本人はSS20が何であるか知らない。それと同じように日本近海に7発ものミサイルが打ち込まれた恐怖は実感が沸かない。たぶんテポドン2号がアメリカ西海岸に落下するまでアメリカは放置しているだろう。
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