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自民党の防衛族で前副総裁、小泉政権を支えてきた元祖「タカ派」の山崎拓氏が『論座』八月号の特集で「いまの自民党は良識派が三割。六割が無色で、危険思想派が一割」と不気味な発言だ
▼山崎氏は核武装論まで含めて浅慮な「タカ」の増殖を憂える。元防衛庁長官の石破茂氏も同じ特集で、首相の靖国参拝へのこだわりが生んだ声高な「タカ」の強硬姿勢を案じ、「こちらから攻めていく能力はもともと政治判断として与えられていない」といいきる
▼そこへ、北朝鮮のミサイル七連射を受けて、両氏の危惧(きぐ)を裏打ちするような自衛隊による「敵基地攻撃論」の急浮上だ。額賀防衛庁長官や麻生外相に、安倍官房長官まで加わって、次々前向き発言で世論誘導を始めた
▼さすがにサミット出発直前の小泉首相が「議論は差し支えないが、日本が攻撃を受ける前に武力行使できるかどうかは憲法上の問題もあり、慎重に考えなければならない」と火消しに回った
▼石破氏自身、防衛庁長官在任中の二〇〇三年、この敵基地攻撃論を「検討に値する」と答弁し、直後に小泉首相が「専守防衛に徹する」と打ち消された経験を持つ。〇五年には大野防衛庁長官(当時)が「専守防衛の基本理念があり、相手の基地攻撃は日米安保条約のもとで米軍の役割だ」としていた
▼これが現在の国防方針のはずなのに、国会閉会中に、先制攻撃容認ともとれる閣僚発言の垂れ流しは問題だ。早くも韓国から警戒の声が上がっている。ここは国連安保理の場で国際世論の抑止力に委ねるのが最優先だ。
「東京新聞」筆洗7/12
http://www.tokyo-np.co.jp/hissen/index.shtml
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