★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK24 > 164.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「グアムへ8000人」本当?在沖海兵隊員
2006年07月07日
在日米軍再編で沖縄の負担軽減策の目玉とされた海兵隊員約8千人と家族約9千人のグアム移転。その数字の当否が、沖縄県議会で議論の的になっている。政府はいまの隊員数を定数の約1万8千人とし、「削減後は約1万人になる」と説明するが、県などによると、実際に駐留しているのは1万2千人程度。約1万人が残るのなら、削減は約2千人にとどまるためだ。
「8千人がグアムへ移転したら、海兵隊員と家族は何人残るのか」「数字のごまかしがあるのではないか」。3日の県議会一般質問。野党会派の護憲ネットワークや共産党の県議から、こんな質問が相次いだ。
花城順孝・知事公室長は、再編後に沖縄に残る海兵隊員について「防衛施設庁から1万人程度と聞いている」と答弁。日米の最終合意に移転する家族が約9千人と記された根拠については、米側の説明通り「一般的な軍人の家族構成に基づいて算出された」と述べただけだった。
県は、沖縄に駐留する軍人、軍属、家族の数を毎年、米軍に照会している。この調査によると、昨年9月末現在で海兵隊員は1万2520人。年によって変動があるが、「定員割れ」が常態化している。在沖米軍トップのジョセフ・ウェバー4軍調整官(中将)も5月末、朝日新聞などの取材に、在沖海兵隊員は「世界規模のテロ対策支援などを行っている」ため、最近は1万1千〜1万2千人だと認めている。
仮に政府の説明通り、約1万人の隊員が残るとすると、実質的な削減は約2千人にとどまることになる。米軍再編で決まった数の4分の1にすぎない。
同じ県の調査では、海兵隊員の家族は7910人。約9千人がグアムに移ると、沖縄に残るのは「マイナス約千人」という奇妙なことになる。防衛庁は家族の数について、朝日新聞の取材に「何人いるか把握していないので、何人残るかも不明」としている。
県は、海兵隊員のグアム移転などの負担軽減策を「高く評価する」(稲嶺恵一知事)。政府も約8千人が移るという前提で、移転費用のうち約7千億円を負担すると米側に約束している。
米軍再編に詳しい琉球大の我部政明教授(国際政治学)は「在沖海兵隊には、イラクやアフガニスタンへの長期展開や各地での訓練で不在の部隊も多い。米側が日本から移転費用をより多く引き出すため、不在部隊も駐留と数え、移転人数を水増ししたのではないか」と指摘している。
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000607070001
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK24掲示板