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私は今回の「ミサイル発射」をリンケージ戦略と見ますが、その最大の根拠は、ミサイルが打ち込まれた場所、即ち何処に向けて射たれたのか?ということ。 明らかにロシア極東部沿岸、若しくは沿海州沖でしょう。 つまり、もしそれが日本であれば「日本を標的にした!」と大騒ぎになるような「近さ」です。 これまでの経緯からいっても、どちらかといえば味方に近いはずのロシアに向けて、では何故射ったのか? そもそもこの「発射」によって、一体誰が最も政治的利益を得たのか?といえば、ロシアではないでしょうか? 何故なら、この事によって、これまではオブザーバーに近い位置に居たロシアが、自らの安全保障の問題として(つまり当事者として!)堂々と主張出来る根拠を得たからです。 ’寝耳に水’とか’インターネットで軍幹部が知った’というような情報が堂々とまかり通っているのは、その伏線なのかもしれない。
何より、東西の「六カ国協議」の共通するメンバーは中国とロシア、そうして今度の「サミット」の議長国はロシアなのです。
従って、図らずも(?)ユーラシアの東西で進行するこの「六カ国協議」をリンケージさせ、
グローバルな課題として設定する絶好のポジションにロシアはいるのです。
つまりリンケージ出来るか否かはロシア(の力量)次第ということになるわけですが、これに、
冷戦の終焉以来、「政治大国ロシア」の復権を夢見るプーチン政権の思惑も絡んできたらどうなるか? まさに「天の時、地の利」
ロシアにとってはこれ以上又と無い機会に恵まれたことになるし、北朝鮮は絶妙な地点にタマを放り込んだ!ということになるのです。 更に、「北東アジア」においてロシアを政治的に復権させることによって、中国に対しても自らをより上のバーゲニング・ポジションに置くことも出来る、というわけです。 つまり、自らを取り巻く強大国の思惑や意図を見抜き、それに沿うような、それでいて自らの利益もしたたかに計算して...という、言うならば「弱者の知恵」はそこには見られないでしょうか?
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