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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060705-00000010-khk-toh
◇青森、陰る自衛隊人気 イラク派遣で二の足 人集め必死
自衛隊の入隊者が多い青森県で、人気に陰りが見え始めている。民間企業の採用増が影響しているが、陸自のイラク派遣で敬遠する向きも出ている。地元に大口の就職先が少ない上に、東北で唯一、陸海空すべての拠点がそろい、身近と映るためか、昨年度の入隊者は東北で最も多かった。自衛隊青森地方連絡部は「ニートやフリーターの掘り起こしも図りたい」と新隊員確保に懸命だ。
青森には海上自衛隊大湊基地、航空自衛隊三沢基地、陸上自衛隊第九師団がある。昨年度、社会人を含め県内から自衛隊に入ったのは計596人で東北最多。東北の他県は、宮城約520人、岩手約330人、福島約400人、秋田約260人、山形約240人。青森からの入隊者は例年、東北で上位という。
「今年は希望者が減っている。採用を増やしている東海地方の企業に流れているようだ」と話すのは、青森工高の長内幸広進路指導部主任。同校では昨年度15人が応募し8人が入隊したが、今年の希望者は10人。
昨年度12人が入隊した五所川原工高でも、今年の希望者は10人にとどまる。「県内に大きな就職先がないため自衛隊は人気があるが、今年はやや不調」と同校担当者。「戦場に行くこともあるとなれば、2の足を踏む若者が出るのは当然」とイラク派遣の影響を読みとる関係者もいる。
昨年度、青森から高卒で自衛隊員入りしたのは496人。うち最も入隊者が多かった2等陸・空・海士には528人が応募、344人が合格した。倍率は1.53倍。青森地連は「今年の希望者数はまだ把握していないが、全般的に減少気味」と言う。
人気低下は高校生にとどまらない。社会人の倍率はこれまで2倍程度だが、6月に実施した社会人向けの2等陸・空・海士の受験者は65人と昨年を33人下回った。
青森地連は、団塊世代の大量退職に備え、本年度の目標入隊者数を約600人と設定。今年初めて県内各高校に、自衛官として活躍するOBの顔写真入りポスターを配布した。相談員も希望者を求めて地域をよりこまめに歩いている。
軍事ジャーナリストの前田哲男氏は「倍率は10倍程度が適正で、2倍程度では選抜になっていない。(自衛隊の)閉鎖性や、イラク派遣に若者が嫌悪感を抱き始めたのではないか」と指摘する。
(河北新報) - 7月5日7時13分更新
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