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□結局、姉歯被告一人が悪かった!?…「耐震偽装問題」捜査終了 [スポーツ報知]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2159183/detail?rd
結局、姉歯被告一人が悪かった!?…「耐震偽装問題」捜査終了
耐震強度偽装事件で、警視庁などの合同捜査本部による捜査が終結した。構造計算書の偽造は、元1級建築士の姉歯秀次被告(49)=建築基準法違反罪、議院証言法違反(偽証)罪などで起訴=の単独犯行と結論づけられた。設計、施工、販売など“一気通貫”の組織的大犯罪を疑い、霞が関も永田町も大騒ぎしたこの7か月間は、いったい何だったのか? 各関係者への取材で検証した。
「姉歯氏に対して、特に言うことはないと言っています。別件逮捕を遺憾に思う気持ちは今も変わりません」木村建設の元東京支店長、篠塚明被告(45)=建設業法違反で起訴=の弁護人は、少ない言葉に無念さをにじませた。
姉歯被告は昨年12月14日、国会証言で偽装のきっかけを「木村建設の東京支店長から鉄筋量を減らすようプレッシャーをかけられまして」と話した。合同捜査本部は、事件がマンションやホテルの設計、施工、販売にかかわった人々の組織的犯行と見て捜査を開始。9人を逮捕したものの、その容疑は偽装の核心とは無関係なものだった。
しかも、その後の調べで、姉歯証言がウソだったことが発覚。設計がうまくできず「できなかったら年収が減る」と考えたのが偽装の理由で、篠塚被告の名前を出したのは「心の重荷を誰かに預けたかった」からで、その場しのぎの責任転嫁だったことが明らかになった。「保釈請求は何度もしてきたが認められない。厳しいです」と弁護人が語るように、篠塚被告は今も拘置されたままだ。
事件の経緯を振り返り、公明党の高木陽介議員(46)は「魔女狩りはすべきでない」と警鐘を鳴らす。「自業自得と言えばそうかもしれない。しかし彼(篠塚被告)の人生はめちゃめちゃ。責任は誰がとるのか」。民主党の馬淵澄夫議員(45)らが急先鋒(せんぽう)となり、組織的犯罪の可能性を指摘した証人喚問という舞台には、危うさがあると言う。「国会は法律を作るところで、悪者を仕立て上げるところではない。証人喚問はショーになりがちだ。メディアも冷静さを欠いた」
別の与党議員は姉歯被告の単独犯行だった結論を受け「(野党の追及は)永田君のメール問題と同じことになっていたかも」と話す。永田寿康元議員(36)の「メール」同様に、馬淵氏らが追及の根拠とした情報の信ぴょう性を疑う声もあるというのだ。
問題発覚は昨年11月17日。建築士の森田信秀さん(享年55歳)が遺書を残して亡くなり、姉歯被告の妻も自殺した。偽装のあったホテルとマンションは99棟。あまりに大きな代償と、住民の苦しみだけが残された。
◆藤田被告以外の「公判日」は未定
○…起訴された6人のうち、偽装を見落とした民間検査機関イーホームズ社長の藤田東吾被告(44)の初公判が7日に行われる。架空増資事件で、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の罪に問われており、起訴事実を認める方針。偽装を最初に国交省に報告したことなどを指摘し、情状酌量を求める見通しという。藤田被告以外の公判日は未定で、小嶋被告、木村被告らは保釈請求しているが認められず、現在も拘置されている。
◆驚きあきれる住民
○…捜査の終結を受けて、被害住民からは「たった一人のせいで、こんなにたくさんの人がひどい目にあった」と、驚きあきれる声が上がった。東京・墨田区の「グランドステージ東向島」の住民は「姉歯被告のウソのお陰で国も対処を誤り、世間はかき乱され、補償するべき会社は破産するハメになった」と憤慨。捜査は終わっても、高額な負担を背負いながらの再建が重くのしかかっている。
2006年07月04日08時15分
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