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(回答先: 村上前代表を起訴 インサイダー株取引/錬金の構図 生みの親=宮内オリツクス会長 広告塔=福井日銀総裁(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2006 年 6 月 24 日 12:55:17)
http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/home2.htm から転載。
6月24日(土)
宮内さん、次はあなたの番だ
世の中には、あることがらをきっかけにして、偶然、意外な事実が明らかになるということがあるものです。「多分、そうではないか」とは思っていても、ぼんやりしていて掴めなかった全体像が、突然、はっきりしてくるというわけです。
福井日銀総裁の村上ファンドへの投資問題も、このような例の一つなのではないでしょうか。この間の追及で、次第にはっきりしてきた像はどのようなものだったのでしょうか。
第1に確認できることは、福井さんは村上ファンドへの投資を通じて1473万円という巨額の利益を手に入れたということです。それは当初の投資額1000万円を上回るほどの額であり、しかも、この利益を「キャッシュアウト(現金化)したことがない」と話していましたが、実際は2001年に242万円の分配金が口座に入金されていました。
これについて、当初、福井さんは言い逃れようとし、一部、国会で嘘をついていたことになります。中央銀行の総裁としてはあるまじき行為だと言うべきでしょう。
第2に、その投資先であった村上ファンドは、インサイダー取引で不正行為を働いたとして罪に問われています。そこへの投資は、このような不正行為を支える共犯の役割を果たしたということになります。
そこからの利益を得ていたということは、不正な取引で手に入れた利益のおこぼれに預かっていたということでもあります。投資先が村上ファンドであったということ、そこからの利益によって私腹を肥やしたということのいずれにおいても、大きな問題があると言うべきでしょう。
第3に、福井さんの村上ファンドへの拠出金は、直接投資されていたのではなく、オリックスの管理する投資事業組合を経由していたことが明らかになりました。昨日のHPで、「見え隠れしていた重要人物の名前が明るみに出ました。オリックスの宮内義彦会長です」と書いたのは、このことを指しています。
通産省時代の村上さんと知り合って意気投合した宮内さんは、ファンド設立時での資本金45%の出資、運用原資の拠出、オリックスグループの休眠会社の提供、側近の役員への派遣などの形で支援を続けただけでなく、オリックス証券は村上ファンドの顧客の募集まで代行していたといいます。まさに、宮内さんは村上ファンドの“黒幕”ともいうべき役割を果たしていことになります。
第4に、その宮内さんと福井さんが何故知り合ったのかというと、そこには「初亥会」というグループの存在があります。これは、昭和で初めての「亥年」である昭和10年生まれを会員とする財界人のグループで、2人ともこのグループのメンバーだったからです。
つまり、福井さんと宮内さんは古くからの知り合いで、宮内さんは村上さんの“黒幕”的存在でもありました。この福井さんと村上さんを結びつけたのは、恐らく宮内さんでしょう。福井さんに出資を誘った宮内さんが全ての手続きを代行したため、福井さんは大して気にもとめず、それを放っておき、日銀総裁になっても解約や凍結の手続きをとりそびれてしまったということなのではないでしょうか。
第5に、福井さんにとっては、この初亥会は極めて重要なグループでした。福井さんがノーパンしゃぶしゃぶ事件で日銀副総裁を辞めた後に社外取締役を務め、今回、その株を所有していることが明らかになった商船三井の前会長である生田正治さんやキッコーマン会長の茂木友三郎さんも、この初亥会の会員だからです。
つまり、日銀副総裁の辞任という苦境に立たされた福井さんは、初亥会の縁もあって、仲間に助けてもらったということになります。株の購入と所持はその“恩返し”だったかもしれませんが、“恩返し”はそれだけだったのでしょうか。
このような背景が分かってくると、今回の事件の中心にいるのは、福井さんではなく宮内さんではないか、という気がしてきます。むしろ、福井さんは、宮内さんの口車に乗ってしまった“被害者”なのかもしれません。
その宮内さんは、政府の「規制改革・民間開放推進会議議長」という立場にありました。小泉「構造改革」の司令部として、株取引の規制緩和などを推し進めてきた中心人物です。
「構造改革」のもとでオリックスは急成長を遂げ、福井さんだけでなく宮内さんも株投資で大もうけしたことでしょう。そのための「規制改革・民間開放推進」だったのか、という疑いが湧いてきます。
村上ファンドと政財界との関係はどのようなものだったのでしょうか。村上ファンドの不正に手を貸し、違法な利益を手に入れた人々はいなかったのでしょうか。
この点で、宮内さんはどのような役割を果たしてきたのでしょうか。それは、「規制改革・民間開放推進会議議長」としての地位と関係はなかったのでしょうか。
解明されるべき“闇”は、ようやく、その存在が気づかれたにすぎません。光が当たるのは、おそらく、これからでしょう。
宮内さん。次は、あなたの番ですよ。
<注>青色文字は投稿者によるものです。
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