★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK23 > 390.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: バグダッド空港は「非戦闘地域」=多国籍軍が安全確保−防衛長官(時事通信) 投稿者 ジリノフスキー松田 日時 2006 年 6 月 23 日 06:36:53)
Webに記事がありませんので、「しんぶん赤旗」6月23日付6面から転載。
小泉政権は、イラクから陸上自衛隊を撤退させる一方で、航空自衛隊の輸送活動をイラク全土に拡大しようとしています。現在のイラクでの米軍の占領作戦の核心部分を担っているのは航空部隊です。それへの協カ拡大は、米国の占領・侵略への、いっそう直接的な加担となります。
米軍主導のイラク侵略開始から三年強。イラク情勢は、ますます混とんとしています。イラク情勢の安定を宣伝するためのブッシュ米大統領の現地訪問も、極秘で実施しなければなりませんでした。イラク国民議会の選挙結果が確定した直後の二月十一日から三カ月間の武装勢力などによる攻撃は週平均六百二十件に達し、過去最高となっています。
このもとで米国は、「イラク軍の養成を急ぎ、同軍が自衛能力をつければ米軍はイラクを離れる」と宣伝してきました。しかし実際に訓練しているのは陸軍部隊だけであり、空軍は養成されていません。犠牲者の多い地上作戦はイラク人にゆだねて米兵の死者を減らし、米軍は「安全な」空からの攻撃に重点をおく方針です。
この方針に基づき、米軍は空軍の活動を強めています。バグダッド近郊のバラドをはじめとする空軍墓地が急ピッチで強化されています。米紙によれば、二〇〇四年と〇五年の航空部隊の活動の比較で、空爆は二百八十五回から三百六回へと7%増加しています。
このもとで、イラクとアフガニスタンでのC130輸送機の飛行回数は四万八千百回から五万二千回へと8%増加。輸送人員数は九十五万三千人へと36%増、輸送貨物量は十五万五千dヘと6%増となっています。
空自のC130は、イラク占領作戦でますます役割が増大する空輸を担うことになります。
長期にわたる軍事作戦では、人員・物資輸送は死活的な役割を果たします。
しかも、この空輸に支えられた米軍がイラクで展開しているのは、イラク人虐殺です。現在、首都バグダッドなどで進められている大規模軍事作戦でもバクバやファルージャ近郊の町への無差別空爆で多数の民間人が殺されています。
米軍はまたハディサなどで民間人の虐殺事件を引き起こしています。ハディサ事件などは、一九六八年にベトナム侵略戦争で五百四人のベトナム人が米軍に虐殺されたソンミ事件になぞらえて、「イラクのソンミ事件」とも呼ばれています。
いま、イラクに派兵していた諸国は次々と撤退しています。米国議会でも、期限を区切った米軍のイラク撤退決議案が提起されています。その時期に、侵略戦争に本格的にのめりこむ日本政府の決定は、世界でも異様な選択です。(坂口明)
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK23掲示板