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http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2006/06/08-1002.htmlより転載(赤字はheartによる)。
2006年6月 8日
国会は意思を取り戻せ!――悪法を廃案に
●最後まで「丸投げ」の小泉政権
残り会期が二週間を切り、成立の見込みなどないというのに、「出した者勝ち」とばかりに続々と重要法案が提出される。
国民投票法案提出直前のこと。
安保委員会の理事懇談会で
「国民投票法案が今日提出だって。何で会期末に重要法案を次から次に出すんだ。こんなことしていいのかなぁ」
と自民党議員たちが話している。
「じゃあ止めてよ」と割って入る私。
「誰が指揮しているの?」
「それがよくわからないんだよ」。
背筋がぞっとした。
運転手不在でブレーキの壊れた暴走国会や。
小泉改革とはいったい何だったのだ。
「民営化」の名の下に大企業出身者に丸投げした結果が社保庁の年金不正免除問題。
関心のない施策は官僚に丸投げ、最後は積み残した重要法案の行方を「ポスト小泉」に丸投げ。
「意思」の力など何処にも感じられない。
しかしアメリカの「意思」にだけは従うというのが、不思議でならない。
米軍再編の三兆円負担や米国産牛肉の輸入再開を訪米の手土産にせっせと準備している。
●憲法審査会という名の「改憲装置」
「単なる手続き法」という看板で、今回出された二つの国民投票法案。
その真のネライは両院に「憲法審査会」を新設すること、と私は見る。
この「憲法審査会」なるものは、憲法改正原案を審査し、自らつくり、提出できる。
国会が閉会しても審査は継続可能。
もし今国会で成立したら、秋の臨時国会から自動的に改憲ベルトコンベアーが動き出す仕掛け。
そして、防衛族たちの悲願だった防衛庁「防衛省昇格」法案が、六月九日閣議決定された。
なんで、こんな重要な法案を会期が一週間というときに提出するのだ。
次の首相がどんな判断をするかわからないので道筋だけはつけておきたい、という防衛庁の魂胆がみえみえ。
防衛事務次官が、退任前にとにかく防衛省にして花道を飾りたいのだという声も聞こえてくる。
●政治家は「下請け業者」になるな
今の国会の中には、日本を「戦争のしかけられる国」にしたい、という明確な「意志」が徘徊しているようで私は危機感を深めている。
軍事化のために、格差を広げ、社会のなかに一定の貧困層を蓄積して、不満分子を取り除き(共謀罪)、国家への忠誠(新教育基本法)をすりこませて、兵士を作る。
もちろん本丸は憲法改悪だ。
国会が、無責任末期症状にある政府の「意思」の下請け業者となり、六〇年間育ててきた「平和」「平等」という豊かな森の木を我先に切り倒している。
国民の財産が丸裸にされる前に、政治家一人ひとりが「意思」を取り戻すことが急務だ。
今国会最後の一週間、悪法をとめ、廃案に追い込むためにがんばりたい。
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