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エビちゃんを超えた「共謀罪」が持ったblogospherの議題設定機能(医療改革案の場合とも比較)【踊る新聞屋−。】
http://www.asyura2.com/0601/senkyo23/msg/121.html
投稿者 heart 日時 2006 年 6 月 07 日 22:22:18: QS3iy8SiOaheU
 

http://t2.txt-nifty.com/news/2006/06/blogospher_f92a.htmlより転載。(画像がいくつかありますがちょっとアップさせるやり方がわからないのでそれは元のページで見てください、すみません。heart)

2006年6月 3日 (土)
エビちゃんを超えた「共謀罪」が持ったblogospherの議題設定機能

B6a6cbc5bae1  こちらのグラフは、「はてなKeyword」での「共謀罪」(赤)と「エビちゃん」(緑)の言及数統計グラフによる比較。(※「蛯原友里」より「エビちゃん」の方がKeywordとしてポピュラーなようなので「エビちゃん」を採用)
 blogospherに於いて、国民的人気モデル(個人的にハァハァしているだけかもしれないが)のエビちゃんを、一時的にせよ「共謀罪」が上回っている。

 共謀罪ジェットコースターの約2か月を振り返ると、blogospherが、マスメディアのような議題設定(アジェンダセッティング)機能を持ったのか、という仮説が思いつくような気がしないでもない。

B6a6cbc5bae1_1  参考は、<電網快々@ココログ blogosphereはマスメディアであるhttp://sf.cocolog-nifty.com/blog/2004/01/blogosphere.html

 「共謀罪」の言及が伸びた最初のヤマは4月下旬。連休前の強行採決が観測されたころから伸び始め、ここでついに「エビちゃん」を超えることになった。
 二つ目のヤマは5月19日、表向き、河野洋平議長の要請で強行採決が見送られた前後だ。

 そして最後に、政府・与党が民主党案丸呑みの奇策パックマンディフェンスを繰り出した6月1〜2日。ここではわずか一晩で、過去最高の言及数に達している。もちろん、共謀罪賛成といったスタンスのblogもわずかな割合だがある。

 実際問題として、blogospherの動向が世論や国会運営にどのような影響を与えたか、というのは相当に詳しい調査をしないと分からないし、したところで明確な解というのは出ないだろう。
 ただし、結果論から見れば、医療改革法案との比較が分かりやすい。

 リアル社会では共謀罪と同じくらいの反対世論があったはずの医療改革法案だが、こちらは、自公により強行採決されてまった。
 実際「医療改革」のblogospherでの言及数は、共謀罪と比べものにならないほどに少ない。
 Technorati JAPANAのキーワード検索で「共謀罪」が17,711件なのに対し、「医療改革」B0e5cec5b2feb3d7 は、わずか2,792件しかない(3日午後現在)。約6倍ほどの差がある。「はてなKeyword」でも、その差は歴然だ。

 共謀罪については、特に連休前から東京新聞が特報欄(http://www.tokyo-np.co.jp/tokuho/)で積極的に取り上げたほか、その後、毎日新聞も精力的だった。
 東京新聞はじめ、マスメディアが取り上げることでblogospherも活況を呈するという側面もあるように思えるが、そのマスコミ報道を引き出すことに、blogospherが果たした役割というのも、無視できないとも思える。
 
 卵か鶏かの問題ではある(実際は卵が先らしいhttp://b.hatena.ne.jp/entry/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060528-00000000-nnp-int)。
 しかし、保坂展人衆院議員のblog(http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto)が共謀罪のハブとしての役割を果たし(改めて、二度の幸運http://t2.txt-nifty.com/news/2006/05/post_c2ef.htmlで議席を得た保坂議員の存在の重さを実感する)、海渡弁護士や小倉教授ら論客のテクストが無数にコピペされて行く様は、blogosphereがマスメディアとして機能しているのをリアルタイムで実感しているようだった。

C2bcbee5a5d5a5a1a5f3a5c9  とはいえ、議題設定機能は、まだまだマスコミの手の中にある。例えば、「村上ファンド」の言及数は、強制捜査のニュースがマスコミによって流された直後、凄まじい伸びを示している。もちろん、ここでの議題設定機能は、マスコミの手中といよりマスコミが依存してる行政官庁などが握っているということでもあるのだが。

 さておき、「村上ファンド」の件がどういう意図かは定かではないが、MITの言語学者ノーム・チョムスキーNoam Chomsky氏はこうした官による議題設定を「うまく機能している宣伝システム」と表現している。

 チョムスキー氏は、軍事行動に対するジェンダー・ギャップを引き合いに、こう書いている。
 「それは女性が多少とも組織化された大衆運動、すなわちフェミニズム運動に参加したからである。組織には重要な効果がある。参加者に自分が一人ではないことを発見させるのだ。自分と同じ考えの人がほかにもいると分かれば、自分の考えに自信がもてるし、その考えや信念に関してさらに多くのことを学べる。
 これらの運動はいずれも自発的なものであり、会員制組織とはちがって、一般の人びとがたがいに影響をおよぼしあってこそ機運が高まっていく。そこには決して看過できない効果があらわれるのである」
 さらに皮肉を込めて、こう続ける。
 「それは『民主主義の危機』だ。組織が発展できるようになり、人びとがテレビの画面に釘づけにされているだけでなくなれば、軍事力の行使に対する『病的な』拒否反応を示したり、その他もろもろのおかしな考えを抱く人間がでてきたりするかもしれないのだ。体制側からすれば、それは何としても打倒しなければならないのだが(略)」(「メディア・コントロール」集英社新書http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087201902/defuretie-22/249-1067410-6237143、44p)

 単体としてのblogは、よほどのアルファでない限り、マスメディアほどの影響力や議題設定機能は持ち得ない。
 ただし、一般の人びとが自発的に繋がり互いに影響をおよぼし合い高まった気運により、巨大与党でさえ強行採決を躊躇するにいたった点、民主党がゲーム台をひっくり返す決断を促した点で、共謀罪でエビちゃんをしのぐ盛り上がりを見せたblogospherは、マスコミ報道と同様、看過できない効果を持っていた。

 もちろん、それこそ軍事行動の是非が問題になった時、blogospherがそれを後押ししてしまうような、マスコミ的議題設定(戦意高揚)の怖さもあるわけだが。

 チョムスキー氏の発言は、blogospherが念頭にあるかのようだ。共謀罪が網をかけようとしたのはまさに、コミュニケーションであったが、それが、現代的コミュニケーション手段であるblogospherによって阻まれたというのも、なんかアレだ。

 牽強付会?我田引水?…ま、声は出さないよりも、blogは書かないよりも書いた方が、良いだろうと言うとこで。

 共謀罪,丸飲み策による民主ゴネ論を粉砕したピープルズパワー〜メディアも細田発言報道で貢献http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/0edbdaab3577437cbbe7c2cc6c45735a / とくらBlog blogosphere で 共謀罪をhttp://ttokura.exblog.jp/3414480

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