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教育基本法の審議が続いている。今日は、20分間にわたって「愛国心教育」について、小坂文科大臣・安倍官房長官に聞いた。小泉総理はすでに何度も「愛国心を評価するような通知表はいらない」と答弁しているが、文部科学省は「全国実態調査」をやるつもりもないし、「通知表」は各学校に委ねられているので「愛国心を項目として評価することは好ましくない」という趣旨を校長会議などで徹底すると答えている。学習指導要領に「愛国心教育」が掲げられただけで、「愛国心評価通知表」や、今日の質問で取り上げた「卒業式の国歌斉唱における町田市教育委員会の『声量指導』」などの突出した「強制」行為がまかり通る。さらに、政府提出の教育基本法案には「教育の目標」に「我が国と郷土を愛する態度」を明記している。
ところが、いくら質問を重ねても「児童・生徒の内心には立ち入らない」と答弁しつつ「どこに歯止めがあるのか」は明確ではない。「おまえは愛国心が足りないぞ」「愛国心の態度が不足している」と他者を排斥したり、あるいは「愛国心を持つことを強制する」事態が必ず生れてくるものと思う。安倍官房長官には「戦前の教育」と「戦後の教育」はどこが違うのかを問うてみたが、「具体的にどこと言われないとと答えられない」との返事。話を聞いていると、「戦前の日本の教育」にも愛国心教育があり、これからの政府提案の法案にも愛国心教育があると「連続線上」に位置づけているように感じた。明日、議事録をしっかり精査してみたい。
教育基本法は明日、明後日と午前中のみの参考人質疑を行い、木曜日に一般質疑をやって今国会での質疑を終えて「継続」扱いとなることが、ほぼ決まっている。
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