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●民主党
2006年06月02日
【ネット中継】鳩山幹事長記者会見 １５：００頃〜
《前略》
それから皆様方たいへんご関心がおありかと存じますが、共謀罪の件でございます。
この共謀罪に関しては、民主党の案に対して、いままでは「少なくとも国際条約に批准できる状況では無い」と「だから法案として間違っている」のだと「間違っているんだ」とさかんに批判を繰り返していた与党、特に自民党・政府でありますが、一転して民主党案を丸飲みしてよいということを昨日伝えてきたわけでございます。
なにかあるのではないかとの思いのもとで、しかし民主党としては法案を、民主党案を丸飲みしてくれるという話であるならばそれはもとより有難い話だと、私どもも共謀罪そのものに反対していたわけではありません。
言うまでもありませんが、国際的なテロというものを未然に防止することは大変重要なことでありまして、そのこと自体に民主党は反対するわけではありません。
我々が懸念していたのは、我々が極めて幅広く適用されてしまって、国内的な犯罪に幅広く適用されてしまうおそれというものがあったがために、国際的な組織犯罪、そして五年超のものに限るということを訴えつづけていたわけであります。国際条約の批准上無理だと批判をしておりました与党でありますが、なぜこのような話になったのか。
そして昨日の、これは必ずしもレコードされた中での話ではないと伺っておりますが、細田国対委員長が「どうせ丸呑みをして、そして訪米やサミットにお土産に持っていき、そしてその後に改正すりゃあいいんだ」という話をされたと伺っておりまして、そのことに関して数名の方から現実にそういう話があったと承っております。
私が渡辺国対委員長の部屋に寄りましたときにも、細田国対委員長から「いや自分はそんなことを言ったおぼえはない」という電話がかかってきておりましたが、多くの方がそれを耳にしている以上、かえって嘘の上塗りをされていると我々には思えてなりません。
完全な信頼関係の失墜であります。
また、麻生外務大臣は閣議後の記者会見で「やはり民主党案では国際条約を批准できない」とはっきり仰っているわけでございまして、質問趣意書に対してもそのように答弁されているわけでありますから、この矛盾をどうするのかと。
おそらく国対委員長と麻生外務大臣との間で完全な齟齬が生じているわけでありまして、こんな状態で我々は共謀罪を、いくら我々の案を飲むからといって、審議ができる状況ではありません。
山陰地方に伝わっている物語でありますが、“因幡の白兎”のような話でありまして、渡りきるまえに本音を正直にしゃべってしまう方もいらっしゃるんだなぁと思うのでありまして、何をかいわんやでございます。
最終的なこれからの対応は、国対委員長に一任ということに我々はしてまいりますので、国対委員長の采配でこれからは決していくことになります。
《略》
ＮＨＫ中田 ：ＮＨＫの中田です。
先ほど幹事長が仰った共謀罪についてですけれども、細田さんかどうかわかりませんが、党幹部と麻生外務大臣との間で完全な齟齬がある、このままでは審議できないというお話ですが、普通では考えられない政府与党の食い違いというか、それがここにきて出てきたなという気がするのですが、その点どういうふうにお受けとめになっておられるのかお伺いできますか。
鳩山幹事長：…ふっ。(鼻笑) それは政府と与党がまことに混乱と矛盾を繰り返しているというお話でありますが、これは推測でありますが、あと二週間で通常国会が閉会となる、と。官邸は延長はしないという意向のようである、と。しかし重要法案が、医療制度改革が参議院で審議中ということで、まだ決まらないでいる、という国対委員長の焦りの中で、そしてその動きがなかなかままならない大きな原因に共謀罪の強行採決をしようとした、それが止められた、と。議長裁定で止められた、というところにあって、ここをクリアしない限り、混乱した結び目みたいなものがほどけていかないという焦りの中で、なんとか奇策でこの混乱を解いていこうとしたのではないか、と。
その焦りが、本来ならば与党と政府との間でしっかりと意思の疎通を図っていかなければならないところを、昨日の法務委員会でもむしろ、役人の皆さんには外に出て行ってくれ、と。あとは政治決着するんだ、ということで、官僚の皆さんと政治家とを切り離して議論をしてきた、と。そこに結果として矛盾というものがそのまま残ったという話ではないかな、と。
どこまで根回しをしたのかは私には不明でありますが、閣議後に、はっきりとこんな状態の案ならば批准はできないというふうに話をされている以上ですね、いま我々として、我々とすれば民主党案は決してそうではないと思っているわけでありますが、そのように話をされている以上、審議ができる状況には無いというところであります。
まことに政府与党間の意思の疎通が図られていない、ある意味、官邸もあまり関わっていないなというふうにも思っているのでありますが、この混乱はリーダーシップ不在という、みんながある意味で総裁選に向けて気もそぞろという状況になっていることも起因しているのではないかとも思っております。もっとマジメにやれと言いたい。
《略》
ライブドアニュース徳永：ライブドアニュースの徳永と申します。
共謀罪についてお伺いしたいのですけれども、条約の批准には参加罪の創設でも条約の批准への条件は満たされると思われるのですけれども、参加罪の方は検討のほうはされないのでしょうか？
鳩山委員長：参加罪の検討はおそらくしていないのだと思います。十分に際しい知識を持ち合わせていないことをお詫びをいたしますが、私は一般論として、国際的な組織犯罪に限るべきだとむしろ思っておりまして、国際的なものに限るということではいかんという意味がむしろ国際的なテロというものを防ぐ目的の条約ということから考えてみれば、民主党の案のほうがむしろ適当だという思いをもっておりますし、４年と５年超という話がありますが、それも国によって様々あるわけでありますから、かならずしもそれによって批准ができないという状況でも無いと思っております。別の意見で恐縮ですが、私なりに考えていることを申し上げました。
《略》
http://www.dpj.or.jp/news/200606/20060602_01hatoyama.html
http://asx.pod.tv/dpj/free/2006/20060602hatoyama_v56.asx
mms://end.pod.tv/dpj/free/2006/20060602hatoyama_v56.wmv
●参考
因幡の白兎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%A0%E5%B9%A1%E3%81%AE%E7%99%BD%E5%85%8E
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pj_links @Wiki - ニュース記者一覧
■徳永裕介記者
オウム真理教関連記事で、江川紹子氏のコメントを捏造、謝罪。
http://www.egawashoko.com/menu4/contents/02_1_data_43.html
オウム・岡崎被告、死刑確定へ (7日10時38分)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1074248/detail
【差替】オウム岡崎被告に死刑 (7日12時43分)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1074502/detail
お詫び (7日13時46分)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1074635/detail
【訂正】オウム岡崎被告に死刑 (7日13時53分)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1074639/detail
http://www2.atwiki.jp/pj_links/pages/5.html
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【コメント】
ライブドアの徳永裕介記者＠コメント捏造歴有が提案していた「参加罪」は、大陸法体系の国の条約国内法整備の一形態で、ドイツ刑法やフランス組織犯罪刑法にある犯罪のひとつ。
参加罪は、参加罪の対象となる組織犯罪集団を事前に認定して公開した上で、そこに参加した人だけを罪に問うというもので、日本の破防法(破壊活動防止法)の「破壊活動団体指定制度」や、団体規制法(無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律)の「観察処分」に類似した制度。
参加罪の対象となる組織犯罪集団を認定する場合、政令委任によってシバリをかけるかたちになると、法律によるシバリよりも歯止めが無くなり適用範囲が広がる可能性が高い。
また、参加罪は、組織犯罪集団の対象範囲を「参加罪の対象となる組織犯罪集団とは、懲役４年以上の犯罪行為に資する行為をする団体をいう」という具合に団体の指定要件を共謀罪と同じ構成要件にしてしまえば、参加罪＝共謀罪となってしまって、歯止めにならない。
参加罪だから安心だというのは間違いで、いくらでも逃げ道がある。
4月25日放送のテレビ朝日『報道ステーション』古館伊知郎が「共謀罪か参加罪、どっちがいいか」という二項対立図式を提示し、「参加罪でいいのでは」的な発言をしていたが、これも大問題。
BQbbs: 報ステ06/04/25〜共謀罪〜
http://seven.air-nifty.com/bqbbs/2006/04/060425_1087.html
雑木帖：「共謀罪」 「参加罪」
http://blog.goo.ne.jp/c-flows/e/e35c083d1981eb17edf1fa1cfaf475bc
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