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6月15日の国会南門通過デモには午後2時の集合場所から参加する。
この行動の呼び掛け人に加わるよう誘われたが、行動よりも議論が必要と答えた。
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http://chikyuza.net/modules/news3/article.php?storyid=12
ちきゅう座 - コメント
60年安保の老闘士?が再決起
60年安保闘争を闘った往年の闘士が、6月15日、「9条改憲阻止、国民投票法案不要、樺美智子追悼」をスローガンに国会へのデモを計画している。行動日程は以下の通り。
主催は「守る会(仮称)」、小川登、蔵田計成他が、世話人、呼びかけ人となり、本サイト編集長:塩川喜信も呼びかけ人として参加している
デモに行こう! <9条を守る会(仮)世話人会>
9条改憲阻止!国民投票法案不要!樺美智子追悼!
6月15日 国会へ
■ 午後2時 日本弁護士会館第3会議室および日比谷公園南門付近集合
■ 午後2時半 日比谷公園南門出発デモ
■ 午後3時 国会南門通過。代表による樺美智子さんへの献花
■ 午後3時半 衆議院議面で陳情
■ 午後4時 永田小学校付近の路上で流れ解散
■ 午後5時 衆議院第2議員会館第1会議室で国会報告
呼びかけ人
青山到、味岡修、旭凡太郎、足立正生、泉康子、栗山一夫、塩川喜信、最首悟、平坂春雄、樋口篤三、望月彰、司波寛、鈴木達夫、鈴木迪夫、佐藤浩一、佐藤秋雄、篠原浩一郎、中尾宏、西村卓司、葉山岳夫、星宮昭生、山中明、由井格
(世話人)代表 小川登、江田忠雄、蔵田計成、佐藤粂吉、平井吉夫、山田恭暉
問い合わせ・連絡先 新宿区四谷4-23第1富士川ビル302 9条を守る会(仮)世話人会
行動アピール
いま、「グロ−バリズム」という名の資本の妖怪が、地球上を徘徊しています。民族、宗教、文化のカベを突き抜け、資本主義的市場原理主義が世界を席巻しています。それは「ジャングルの掟」と言われる「弱肉強食」と同義であり、共同体の内外に広範な社会的格差、失業、貧困を生み出しています。そればかりか、無慈悲な競争を社会原理とするがゆえに、人々の心から、連帯感、共生観、思い遣り等の人間的な心の豊かさを奪い去ってしまい、いちじるしい格差社会を生み出しています。
フランスにおいては、移民2世・3世の都市郊外暴動に続く、「新雇用法阻止」をめざした300万人の勝利的な街頭デモが展開されました。この街頭デモは、若年労働市場への新自由主義的な規制緩和、企業への柔軟化政策に対する労働者や学生の抵抗と反乱であり、議会制民主主義を越えた直接行動として、フランス的伝統の自己実現を図った闘いといえます。さらに、アメリカにおける移民法阻止を掲げた200万人の抗議デモも、現行の資本主義的繁栄が周縁部に波及・胚胎する矛盾を満天下に露呈しました。
極東アジアにおいては、どんな事態が進行しているのでしょうか。「小泉靖国参拝」に端を発したせめぎ合いが、国境をはさんだ政治的経済的対立として発現し、民族的利害関係が「民族益」「国益」の名のもとに対立を露呈しています。そうした事態を背景にして、アフガニスタン、イラク侵略戦争を嚆矢とした、アメリカの「テロ・ならず者国家」への先制攻撃論のしり馬にのって、帝国主義世界戦略の再編や戦略的転換と直接連動しながら、国内の「有事立法」や「周辺事態法」をもって本格化した日米軍事一体化をめざした、世界=極東軍事戦略の大転換がなされようとしています。そこには戦時体制への切迫した臨場感さえ伝わってきます。戦後60年余の歴史が、いまやかってない危険・破局・混沌の危機へと突き進んでいるかのようです。
事態の本質は誰の目にも明らかです。万が一、国家権力の行使に縛りをかけていた憲法、とくに第9条の「平和主義」条項のタガが、いったんはずされてしまうと、事態はセキを切ったように悪夢の再現へと転がり落ちることは必定ではないでしょうか。最悪の事態への切迫感や危機意識を、行動への逆バネにして、おそまきながら行動を開始すべきではないかと考えるに至りました。
今後、討論を深めていくのは当然としても、改憲阻止闘争がめざすべき唯一最大の目標は明快です。憲法9条が掲げている「戦争放棄(戦争しない)」(1項)と、その証としての「戦力の不保持、交戦権の否認」(2項)という二つの規定は、表裏一体をなしています。この第9条が掲げている「平和主義」をこそ、憲法理念として堅持するのは当然ではないでしょうか。
平和主義に徹するその最大の理由はどこにあるでしょうか。そもそも、戦争というものは本質的には国家による政治的行為の延長として継起するものです。例えば、あの太平洋戦争の開戦理由も、「自衛のための戦争」として正当化され、「国権の発動」として引き起こされました。この事実が雄弁に物語っていることは、「侵略戦争」といえども「自衛のための戦争」という論理の詐術と、「国益論」を援用することによって、容易に合理化されてしまうということではないでしょうか。この歴史の事実から引き出すべき教訓とは何でしょうか。それは、「国際貢献」等の口実のもとに海外出兵を合法化するような危険と破滅への道ではなくて、「非戦」「反戦」「平和」「共生」への道であると確信しています。
見逃すことができないのは、憲法と現実政治の乖離とその整合性という見え透いた理屈を押し立てて、改憲の正当化をはかろうとしている事実です。その背後では、「挙国一致」の国家的統合のカリスマとして、天皇制護持による民族主義や排外主義をも辞さない改憲への意図が露出しています。だが、「自衛軍」「集団的自衛権」を改憲規定し、日米軍事同盟の質的転換のもとで、アジア→中東→全世界に到る邪悪な侵略戦争への参加を合法化させることのなかに、どのような未来への希望があるというのでしょうか。
一連の改憲策動の中で見逃すことが出来ないもう一つの問題点は、国の最高法規としての憲法に対する近代法的概念を原理的に逆転させようとしていることです。つまり、これまでの近代法体系における憲法概念は、国民の側が国家権力の行使に対して「縛り」をかけるものとして、憲法を位置付けていました。ところが、自民党改憲草案は、この憲法の概念規定のなかの主客の立場を、根本的に逆転させています。国家権力の側が、国民に対する「公の秩序」「公共の利益」を持ち出して、「義務」「責務」を課し、人民主権に対して逆規制を加えようとしていることです。
「6.15国会突入闘争」から46年の歳月が過ぎました。あの60年安保闘争は、その後におとずれた「高度経済成長」と、その結果がもたらした「地球環境の深刻な破壊」という二つの経済的社会的状況にさらされる中で、固有の風化をとげた、といえるかも知れません。だが、そのこととは無関係に、いまや私達を取り巻く時代は、劇的な変貌を遂げており、政治的逆動化の真っ只中にあります。だが、多くの国民は、このような歴史への背理を決して許さないでしょう。国民の過半数が、「戦争放棄」「平和主義」に共感を示しているという社会的事実が明日への希望です。おそらく、いま眼前に進行しているこのような政治的事実と、過去の歴史の事実とを重ね合わせるならば、私達が、歴史の中から「真実」を取り出すことは可能であり、そのことが、限りなく未来への期待をつないでくれます。その期待感を実現するための唯一の手段は、いうまでもなく、私達一人ひとりが、今すぐにでも行動を開始することだ思います。
私達は、これまで何をやり残し、何を為し終えなければいけないのか、歴史への現在的な関わり方を、互いに模索しているのではないかと思います。あらためてその延長線上に、「改憲阻止」をめざした行動への参加、支援、賛同、共感等のさまざまな関係性の構築を、誠実に呼びかけたいと思います。己の行動を最初の出発点にして、一人目の友人に語りかけ、二人目の知人につなげ、三人目の他人を求めて、連帯の輪を広げていきたいと思います。他の市民運動との合流も含めて一歩でも、二歩でも前に踏み出したいと思っています。私達の仲間内には、健康に不安を持ち、杖を頼りに参加を決意している人も少なくありません。でも、共通な想いは、ギリギリの決意を込めて改憲阻止を目指し、仲間への確かな波動を希求しているということです。
併せて、志半ばで斃れた樺美智子さんや、おおくの御霊に対して、改憲阻止の決意を誓いたいと思います。世代を越えて、一人でも多くの人達が参加されるよう、心から呼びかけたいと思います。
呼びかけ人一同
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