★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK22 > 613.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
総裁候補2人の“苦悩”、森派政策提言はあいまいに【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060530ia21.htm
自民党森派は30日、東京・紀尾井町の赤坂プリンスホテルで、政治資金パーティーを開いた。
安倍官房長官、福田康夫・元官房長官の2人が9月の自民党総裁選の有力候補と目される中、約4600人(主催者発表)を集め、会長の森前首相らは派の結束を訴えた。
しかし、この日発表された政策提言は、安倍、福田両氏の主張が異なる外交や消費税に踏み込むことを避けたため、印象の乏しい内容となった。同派の“苦悩”も透けて見える。
森氏はパーティーで講演し、「世の中では、福田と安倍が出て二つに割れたら面白いと言われているが、(森派は)福田(赳夫・元首相)先生、安倍(晋太郎・元外相)先生が作った。どういう事態になってもしっかりみんなで話し合い、協力していこう」と呼びかけた。
あいさつに立った安倍氏は、「(森派の)一員として恥じない行動を取らなければいけない」と訴えた。福田氏も「心を一にして日本の発展のために努力していこう」と強調した。
ただ、両氏の「対決」ムードが強まる中、会場では「森氏が安倍、福田氏のどちらかに降りろとも言えないだろう。あとは自然の流れだ」(下村博文衆院議員)と、「激突やむなし」とする声も出た。
派の政策提言は、一つの政策を打ち出すことを避け、「人口減少社会」「資源・エネルギー」などについて全所属議員の見解を掲載しただけとなった。同派では「毎年、パーティーに合わせて提言を公表しており、今年もその流れ」としているが、総裁選が近付く中、配慮を迫られる結果となった。
安倍、福田両氏の間では、小泉改革の「負の部分」として批判がある格差問題への取り組みが焦点の一つになりそうだ。
安倍氏が主宰する政府の「再チャレンジ推進会議」が30日、中間報告をまとめたのを受け、安倍氏は記者会見で、「失業率を今後も改善し、年齢層、地域によるばらつきがなくなるよう努力したい」と強調した。安倍氏は「再チャレンジ」を総裁選で掲げる公約の「目玉」にする考えと見られ、小泉改革の継承を掲げる一方、格差の固定化を防ぐ姿勢を示すことで、支持を広げる思惑があるようだ。
一方、福田氏も小泉改革路線そのものは評価している。27日の講演でも「格差だけを問題にするのではなく、もっと長い目で見た方がいい」と述べた。同時に、「東京と地方のギャップはどんどん出てきている。都市対地方の問題はこれからの大きな課題だ」と指摘し、「地方格差」に力点を置いて独自色を打ち出す構えを見せている。
(2006年5月30日22時33分 読売新聞)
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK22掲示板