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[民主主義の危機]「卑猥な妄想の政治権力」(亜流・小泉政治)を批判できないマスメディア
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投稿者 鷹眼乃見物 日時 2006 年 5 月 28 日 13:44:46: YqqS.BdzuYk56
 

[民主主義の危機]「卑猥な妄想の政治権力」(亜流・小泉政治)を批判できないマスメディア

<注記>

1 この記事は、「卑猥な妄想の政治権力が玩ぶ『二つの愛国心』」(http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060527)へのコメント(from renshiさま)&レスを別記したものです。

2 ここでスポットが当たっている問題意識は下記のニ点です。

●「小泉型詐欺政治」には、ファシズムの萌芽が観察されること

●政治の暴走をチェックする「アーカイブの役割」についての認識が日本人に欠落していること

・・・・・・・・・・

#renshi to  『toxandria様

「二つの愛」・「二つの愛国心」とは、不連続的差異論から言うと、連続・同一性の「愛」と不連続的差異の共立の「愛」となるように思います。

前者は、全体主義・ファシズム的「愛」で、後者が、理知的な「愛」です。

魔女狩りは、近代主義という同一性主義ないし弁証法構造主義に通じると思います。ここで、小泉ファシズムと重ねているのは、鋭敏だと思います。同じ構造です。小泉魔女狩り政権です。

無分別のウルカヌスですが、改革の言語観念しか見えない首相みたいです。また、アーカイブとは、差異のことだと思います。不連続的差異としてのアーカイブではないでしょうか。

通常、自我は、連続・同一性の自我で、自己中心的に、事実を連続させる妄想をします。』


#toxandoria to 『renhiさま、コメントありがとうございます。

政治権力者を厳しく監視すべき最大の理由が、おっしゃるとおり“自己中心的に、事実を連続させる妄想”が権力の座に就くことで必ず拡大されるという現実があることです。

それは、例えば敗戦色が濃厚になった時に戦争の責任を負うべき政治権力者が必ず自らに不都合な公文書類の廃棄に没頭することが象徴しています。大蔵省→財務省などの省庁改編の時に重要ドキュメント類が大量に廃棄されたことは良く知られたことですが、殆んどマスメディアの追及もなく、いつしか無責任な幕引きが行われてしまいました。

これによって葬られたのは「国民の生命・財産に関する現実(真実のリアリズム)」であり、守られたのは「政治権力者や高級官僚たちの現実(悪徳のリアリズム)」です。おそらく、今は“平成の大合併”によって全国いたるところで、この「日本国民の真実のリアリズム」が再び消去されつつあるはずです(=意図的な「歴史の空白づくり」が行われている)。

2年前のことですが、ブッシュ大統領が「アメリカ合衆国アーキビスト」の人事に意図的に介入を図ったことがありますが、ここには、政治権力者の“意図的な「歴史の空白づくり」の野望”が、現れています。(以下は、『アーカイブの役割とは何か?(W)』(http://toxandoria.exblog.jp/m2005-03-01/#994654)からの部分引用です)

・・・2004.5.12付の朝日新聞(記事、海外文化/国際資料研究所代表、小川千代子氏)によると、突然、ブッシュ大統領がアメリカ合衆国アーキビストを交代させると発表したため、米国アーキビスト協会(SAA/Society of American Archivists/http://www.archivists.org/)、図書館、歴史家などの九つの諸団体が懸念を表明して公聴会を要求する騒ぎになりました。

  合衆国アーキビストという役職は、国立公文書館を擁する国立公文書館記録管理庁(NARA/National Archives and Records Administration /http://www.archives.gov/)のトップのことです。NARAの仕事は、合衆国連邦政府の公式な記録を包括的に管理し、その公式の歴史資料を後世のアメリカ国民に伝えるという重要な役割を担っています。

  従って、そのトップの交代人事は慎重に行われるべきと考えられており、その交代の必要性がある場合には関連団体と事前に十分な打ち合わせを行うことが慣例となっていました。ところが、ブッシュ大統領は、この慣例を一方的に破り、突然の人事交代を通告したのです。その後のこの騒動の決着については詳細な報道がなかったようなので詳しく承知していません。しかし、間接的な情報によると流石のブッシュ大統領も、この問題については引き下がったようです。・・・

このように、欧米では、この問題に関してマスメディアと一般国民が高い意識を持ち続けています。

一方、日本では、このような動向を監視する役割を担うべきマスメディアはもとより一般国民も殆んど「アーカイブの重要性」に関して無関心です(と、いうより<無知>です)。

日本国憲法の改正論議に関連して、漸く、その授権規範性の問題がごく一部の人々の間で関心が持たれるようになってきましたが、この問題の基盤となるものが、まさに「厳正・中立なアーカイブの機能と役割」です。

ところが、肝心のマスメディア(特にテレビ)は、改憲問題に関連して「アーカイブの重要性」を取り上げるどころか“悪徳権力者を甘やかし、一般国民をたぶらかす”ような下世話で虚妄な映像を垂れ流すことに熱中しており、“視聴率という名の悪魔”に魂を売り払い、自らの“高給サラリーマン生活の維持”に没頭しています。

その周辺では、ほぼ同じメンツの日当稼ぎテレビ・コメンテータ(高給フリーター?)たちが御神輿担ぎで多忙な様子です。』

・・・・・・・・・・

(参考/関連記事URL)

2006-05-22「共謀罪批判」への“悪魔からの反論”、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060522

2006-05-17「愛国心」の説教よりも先ず「国民愛」を宣ったらどうだ、小泉首相?、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060517

2006-05-09小泉流「狂気のリアリズム政治」で“地獄変”化するニッポン、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/2006050

2006-05-06『儒教の誤解=忠君愛国』へ回帰する日本の政治家たち、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060506

2006-05-04「小泉首相の靖国参拝・強行」と「共謀罪」は暗黒社会到来へのプレリ、 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060504

2006-04-28“凶暴罪-ファシズム-マルチ商法”の連想をもたらす日本政府の「国家、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060428

2006-04-23再度「共謀罪・審議入り」が決定したことで、新たに見えてきた問題点、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060423

2006-01-29日本のマスメディアに欠ける、「政治体制の妥当性評価」の視点、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060129

2006-01-28「擬装民主国家・日本」で期待されるマスメディアの役割とは、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060128

2006-01-12「サルのマスタベーション」化するマルチチュードの世、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060112

2005-11-27日本版「アンシャンレジーム」を再構築した「小泉<偽造>改革」、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051127

2005-11-16小泉流「自己陶酔の美学」がもたらす日本ファシズム化への誘惑、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051116

2005-11-14「小泉劇場」の七つの大罪/「ポスト小泉体制」を批判する心構え、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051114

2005-11-07「戦争」と「平和」のリアリズムから遊離する日本、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051107

2005-10-30「共謀罪」と「自民党・憲法改正案」に通底するもの、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051030

2005-10-27三たび断念された「共謀罪」の深層にあるものは何か、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051027

2005-10-25「『政権とマスコミの癒着』による世論操作の醜態・・・?」、その後、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051025

2005-10-21「政権とマスコミの癒着」による世論操作の醜態が垣間見えた瞬間?、 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051021

2005-10-19「大東亜戦争」前夜を想起させる小泉首相の靖国神社参拝とマスメディ、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051019

2005-10-16政権への「白紙委任」の次に来るのは「共謀罪による密告社会」です、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20051016

2005-09-29『小泉ファッショ政治』の欺瞞を乗り越えるための考察、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050929

2005-09-23「国家理念」及び「温かさと緻密さの眼差し」が欠落する小泉劇場政治、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050923

2005-09-18『踊るポンポコリン化した小泉劇場』の深淵を探る、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050918

2005-09-12小泉劇場『幻想のバブル』を選んだ選挙民、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050912

2005-09-10マスコミが報道しない“小泉劇場”の暗部(2/2)、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050910

2005-09-07マスコミが報道しない“小泉劇場”の暗部(1/2)、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050907

2005-09-03日本が取り憑かれた「ワグナー型劇場政治」の病理学、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050903

2005-09-01『郵政焦点・総選挙』(付“飾り窓の女”)で何を隠蔽するのか?、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050901

2005-08-29『小泉H.C.ポルノ劇場』が蹂躙するエクリチュール、 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050829

2005-08-28詭弁の“小泉H.C.ポルノ劇場”を監視するために必要な「アーキビスト問題」の視点、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050828

2005-08-26H.Cポルノ化した『小泉劇場』とマスコミは何を隠そうとしているのか、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050826

2005-08-22『改革のマドンナ総選挙』(小泉リフォーム詐欺劇場、第二幕)の末路、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050822

2005-08-21郵政総選挙・関連の『小泉リフォーム詐欺劇場』はファシズムへの序曲、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050821

2005-08-15世界の常識は日本の非常識?(海外から見た「日本の不思議な光景」)、 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050815

2005-06-27何故か報道されない「共謀罪」の国会審議入り、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050627

2005-06-16日本政治の冷酷な現実・・・制限されつつある「生存権」、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050616

2005-05-19「改憲論」に潜むナチズムの病巣(王権神授と民族精神の高揚、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050519

2005-05-11「幻想民主主義の国」日本(2)、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050511

2005-05-10「幻想民主主義の国」日本(1)、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050510

2005-04-19「軍事的国体論」を超える日本国憲法の先進性、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20050419

アーカイブの役割とは何か(T)、http://toxandoria.exblog.jp/m2005-03-01/#992188
アーカイブの役割とは何か(U)、http://toxandoria.exblog.jp/m2005-03-01/#992281
アーカイブの役割とは何か(V)、http://toxandoria.exblog.jp/m2005-03-01/#994585
アーカイブの役割とは何か(W)、http://toxandoria.exblog.jp/m2005-03-01/#994654
アーカイブの役割とは何か(X)、http://toxandoria.exblog.jp/m2005-03-01/#994747

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