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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060527-00000003-san-int
◇イラク撤収 「来月中旬決断」探る 日米首脳会談前、確定狙う
イラク南部サマワに駐留する陸上自衛隊の撤収に関し、政府内で六月中旬に小泉純一郎首相の決断を模索する動きが浮上している。早期撤収を望む防衛庁の意向を受け、六月二十九日の日米首脳会談前に撤収方針を確定させたい考えだ。しかし、イラク治安部隊への権限移譲や米英両国との調整の行方はなお流動的で、撤収スケジュールは描けていない。
当初「三月決断、五月完了」を目指していた陸自の撤収は、イラク本格政権発足の遅れに伴い、ずれ込んできた。宗派対立で治安も悪化したため、政府は一時、撤収完了は小泉首相の任期が切れる九月以降になるとの判断に傾いた。
今月二十日にイラク本格政権が発足したため、防衛庁を中心に早期撤収の検討が活発化。自衛隊の制服組も「(撤収が)政治の場で話題になることは、復興支援活動の成果が表れつつある証拠」(先崎一統合幕僚長)と小泉首相の早期決断に期待感をにじませた。
最も早いスケジュールは、六月中旬までに小泉首相が撤収を決断する案だ。六月二十九日の日米首脳会談で、ブッシュ大統領から陸自の駐留継続を求められることを懸念し、「撤収を既定路線にしておく」(防衛庁幹部)ためだ。サマワの陸自部隊は第九次イラク復興支援群から第十次群に部隊交代中で、「六月中旬には十次群が現地に慣れ、撤収作業に入れる」(自衛隊幹部)との判断もある。撤収には二カ月かかるとされてきたが、梱包(こんぽう)などの下準備を進めておくことで、一カ月半程度でクウェートまでの移動は可能とみている。
一方で、不確定要素も多い。政府は早期撤収に向け、米国とサマワの治安維持を担う英豪両国との協議に入る方針。だが、二十五日の米英首脳会談では米英軍撤収の見通しは示されず、「両国の意向は把握しきれていない」(政府筋)。イラクのマリキ首相が六月中を明言したサマワの治安権限の移譲がスムーズに進むかどうかも不透明だ。本格政権のポスト配分に不満を持つスンニ派などのテロが激化する恐れもある。また、気温が五〇度を超える夏場は撤収作業に適していないとの見方も根強い。
(産経新聞) - 5月27日3時49分更新
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