★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK22 > 480.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2006.5.25(その2)
森田実の言わねばならぬ[111]
宮沢喜一元首相の小泉政治に対する怒りの直言に耳を傾けよう!
「おそらく、人間の真に人間らしい尊厳は、自己を軽蔑する能力である」(サンタヤナ、アメリカの哲学者、1863-1952)
宮沢喜一元首相がいまの政治に対して怒っている。
5月21日、日曜日午前7時半〜9時のフジテレビ「報道2001」を久しぶりに見たら、宮沢喜一元首相が登場し、珍しく、小泉政治に対する怒りの直言を連発していた。
5月22日付け産経新聞朝刊に宮沢発言の要旨が載っているので、これを引用する。
《宮沢喜一元首相と御厨貴東大敦授が、戦後六十年間の日米関係、小泉外交について話した。
――米軍再編最終合意の評価は
宮沢氏「米軍司令部が座間に来る意味が分からず、国民への説明がない。(経費が)三兆円とは日本も米国も聞いたことがないと今になって言う。訳の分からない話だ」
――国民への説明は政治の責任か
宮沢氏「小泉純一郎首相の責任だ。普天間飛行場移転だけはやる気があるが、全体の問題としてはやる気がないから何もいっていない」
――小泉外交の五年間の評価は
宮沢氏「中国は敵にしようと思えぱ敵になるし、味方にしようと思えば味方にすることもできるかもしれないということを言いたい」
――中国に反発されても靖国神社に参拝する姿勢は国益からすると危ないか
宮沢氏「日本の首相としては適当ではない」
――経済同友会が参拝自粛を求めたが
宮沢氏「商人は黙っていろというようなことを首相は言うべきではない」
――「ポスト小泉」で、日本の外交の顔としてふさわしいのは
宮沢氏「中国とどう付き合うかが(総裁候補に)与えられた課題だ。(小泉首相とは違う)独自の意見を持つべきだ」》
日頃はおとなしい宮沢元首相にしては珍しい怒りの発言である。われわれ後輩は、この宮沢元首相の怒りの直言に謙虚に耳を傾けるべきである。
もう一つ、同日の産経新聞から世論調査を紹介する(首都圏調査、5月18日実施)。
《【問】次の衆院選でどの政党に投票するか
・自民党 26.6%
・民主党 31.6%
・公明党 4.8%
・共産党 2.8%
・社民党 0.8%
・国民新党 0.2%
・新党日本 0.0%
・熊所属・他 1.0%
・棄権 0.6%
・未定 31.6%
【問】小泉内閣を支持するか
・支持する 47.8%
・支持しない 47.0%
・その他、分からない 5.2%
【問】教育基本法改正案は今国会で成立させるべきか
・はい 23.0%
・いいえ 61.0%
・その他、分からない 16.0%
【問】次の自民党総裁はだれがいいか
・麻生太郎 4.4%
・安倍普三 36.2%
・河野太郎 2.2%
・谷垣禎一 2.2%
・福田康夫 29.2%
・山崎拓 0.4%
・その他、分からない 25.4%》
特徴は、(1)民主党の支持率が自民党を5%も上回ったこと、(2)小泉内閣支持率と不支持率が並んでいること、(3)安倍と福田の支持率の差が7%に縮小したこと(36対29)、(4)教育基本法改正への消極論が強いこと――などである。
国民が“小泉首相とマスコミによる催眠術政治”から目を覚ましはじめている。もう少しである。国民が正気になったとき、小泉政治は沈没する。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02662.HTML
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK22掲示板