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【総合面】2006年05月25日(木曜日)付
国政調査費、酒席5千万円 衆院資料初めて明らかに
国会議員らが国政の調査活動のために使う目的で税金から支出されている「国政調査活動費」のうち、衆院で02、03年度の2年間で総額約1億円が懇談名目などで議員らの飲食代に支出され、その約半額が高級料亭やスナックなどでの酒食に使われていたことが、朝日新聞の情報公開請求で明らかになった。現行の情報公開法では、対象を行政機関に限定しているため、国会は対象外になっている。朝日新聞は会計検査院に対し、衆院から提出を受けた支出関連の書類を情報公開請求した。国政調査活動費の使途がまとまった形で明らかになったのは初めて。
●事務総長、一部返納
駒崎義弘・衆院事務総長は朝日新聞の取材に対し「理解を得られるものではないことはよく承知している」と述べ、03年11月の就任後に自ら決裁し、国政調査活動費から支出した院外での飲食費など計94万円分について先週末に自主的に返納したことを明らかにした。
財務省によると、衆院は国政調査活動費について、02年度に28億7477万円、03年度に26億7854万円を支出した。
入手資料によると、衆院はこのうち02年度に4510万円、03年度に4987万円を飲食に支出。委員会での弁当代にも使われていたが、このうち02年度は2317万円、03年度は3069万円が飲酒を伴った会合に支出されていた。
飲酒を伴った飲食は、2年分でホテル71件、日本料理店(料亭含む)23件、スナック20件など。
高額の支出では、02年10月、「副議長・前議運委員長と懇談(議長)」との名目で、東京・新橋の日本料理店に1人6万5千円の料理3人分と酒代など計21万円を支払った。
03年3月には「副議長等と懇談(議長)」名目で、東京・赤坂の日本料理店に1人5万5千円の料理5人分とひれ酒代など計45万円を支払っている。
また、「政党国対関係者と情報交換懇談会」などとして赤坂のスナックに料理やウイスキー代など計10回96万円を支出。同名目で赤坂の会員制クラブに計3回61万円を支払っている。委員会で出される弁当も特上すしや特上うな重などが多い。
衆院によると、飲食のほとんどは、議長や各委員会の委員長の裁量に委ねられている。担当職員が事前に議員の意向を聞いて店などに注文。請求書を会計課に回して処理しているという。
衆院事務局は「かつては慣行として行われていた。会計検査院からの指摘も受けておらず、当時は必要なことがあったのではないかと思う」とした上で「今の社会通念からすれば認められない行為なので、現在ではこのような支出は行われていない」としている。
当時衆院議長を務めていた綿貫民輔議員の政策秘書は「就任時に事務局から交際費の代わりに調査活動費から支出する慣例になっていると説明を受けた」と話している。
〈日弁連の情報問題対策委員会・清水勉副委員長の話〉 国会の公金支出状況はこれまでベールに包まれてきた。政府や行政機関の不正を追及する国会が、自らの公金の使い方を明らかにしないのはおかしい。情報公開の対象となるよう国会で自ら議論すべきだ。
◇ ◇
◆キーワード
〈国政調査活動費〉 国会議員や国会職員らが国の政治や問題について調査活動を行う経費。職員を海外などに派遣した費用や、各種参考書などに使われている。今年度予算額は衆院22億9540万円、参院14億6392万円。
http://www.asahi.com/paper/front.html
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