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<小松ときさん、戦い続けて今100歳>治安維持法 / 犠牲者が語る / 共謀罪
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投稿者 gataro 日時 2006 年 5 月 22 日 15:42:31: KbIx4LOvH6Ccw
 

「しんぶん赤旗」の5月21日付「社会」版に「治安維持法 / 犠牲者が語る / 共謀罪」と題する記事が掲載されていた。

そのうちの「いま100歳。若人に伝えたい」とする小松ときさんの記事を紹介したい。

小松ときさんは画家の小松益喜氏の奥さんで、小生は一度だけ直接会ってお話をしたことがある。

小生が組合員7千数百名の単組で情宣部長兼組織部長を務めていたとき、今から30年以上前、小生も30過ぎで血気盛んな頃のことである。

小生が編集担当で組合小史を出版したのを聞きつけ、「一部譲っていただきたい」と、小松ときさんが訪ねてこられた。夫が階級闘争に関わる記録を収集しているので、販売されていないことを承知のお願いだ、ということだった。

短時間だったが、いろいろ戦前のたたかいについてお話を聞いたが、細かいことはもう忘れてしまった。

「しんぶん赤旗」記事を読んで、この時のことを思い出した。北野異人館のスケッチで有名な夫の益喜氏はもうかなり前に故人になっておられる。

現在100歳の小松ときさんが特高警察に逮捕されたのは、記事によると1929年のこと、仲間のストライキを応援しにいった「罪」である。

この年天皇制政府は治安維持法の最高刑を無期懲役から死刑に改悪、'29年だけで3千4百26人を検挙した。

「誰から指示されたのか名前をいえ」と殴る蹴るの拷問を受けた。'32年には今度は反戦ビラを配布して検挙され、再び拷問される。留置中にトイレ用の懐紙を節約して書いた短歌に当時の心境が綴られている。

「血にそみし 畳みつるわが胸は 憎しみのほのお 燃えたちにけり」

このとき小松さんは自分が妊娠していることを知り、身重の体に拷問を受けながら詠んだ歌は―。

「弾圧の さ中にはらみし吾子なれば プロレタリアの鉄の意志持て」

出獄後に無事に長女を出産、この時プロレタリア画家の夫は治安維持法で留置場の中。
「アカ、アカ」と差別攻撃を受けても子どもだけは絶対に何としても、の決意で育て上げた。戦後も婦人運動など民主運動の先頭に立って頑張ってきた。

その小松さんがこう語っている。

「今、昔に戻ってきているような気がするのよ。ああいう時代がくるような。今の若い人は、戦争前よりかしこくなっていると思うわよ。でもかしこくなるだけじゃだめ。やっぱり行動しないとね」

「若いみなさん、どうか、後を引き継いでください」

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