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(回答先: 獄死した吉田松陰をどう思うのか? 愛国民族主義者はチャイナを嫌って米国の傭兵になりたいのか? 投稿者 新世紀人 日時 2006 年 5 月 19 日 12:34:39)
>玄洋社や徳富蘇峰を想い出せ。
戦後アジア諸国が欧米から独立するにともない、右翼はアジア解放思想から離れてナチズムやシオニズムなど、より偏狭な人種差別思想に立脚して石原都政成立に向かっていった。優秀な日本民族と劣等民族である朝鮮民族・漢民族というような形である。天皇の人間宣言でもはや皇室は民族主義・右派のより所にするには頼りなくなってしまった。ただの人間になってしまった天皇に代わるシンボルの穴埋めにはより強力なナチズムやスターリニズムなどの全体主義イデオローグが必要だった。皮肉にも戦時中より戦後にこそナチズムの影響は、よりはっきりと見られるのである。
つまり、右翼民族主義と言っても、もはや戦前のような大義はなく、いかにアメリカの強大な力でアジアの民族主義を抑え込むかという方向でしか問題を立てられなくなったのである。日本は戦争に負けると、その最右翼までがアジアのカタンガ兵となってしまったのだ。そのトップに小泉と石原がいる訳だ。
もちろん、日本人が北朝鮮や中国の体制を認め、欧米人がイスラム教を認めれば、それで終わりなのではない。世界の半分は女性であり、世界のほとんどは第三世界なのだ。つまり、世界の半分は沈黙を強いられているのであって、彼女達が最低でも先進国の女性男性並みに一人の人間として認められねば、闘いは終わりではないだろう。日本人が明治・大正・戦前期に持っていた理想やヒューマニズムを思い出してもらいたい。決して、今の右派に戦前の日本人の理想が受け継がれている訳ではないのだから。戦後日本人は戦前の悪い所だけ受け継いで、良い所を全部忘れてしまったのではないか。靖国や皇室だけあって、アジア解放のこころを失った日本には魅力がない。戦前の日本人の視野は、今の石原や西村や小泉やハマコーよりもっともっと広くてもっと全人類的で志が高かったのではないか。
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