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共謀罪、地の力が湧く時
政治 / 2006年05月13日
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/d2c58498c6cef70d4e87488e8a8b9415
連休明けの国会は、ピリピリした緊張感を緩められない1週間だった。この週末は、沖縄で過ごす。毎年、行われる平和大行進に参加するためだ。沖縄には、友人も多く、本当はゆっくりと滞在したいところだけどそうもいかない。米軍再編で、稲嶺知事と額賀防衛庁長官との普天間基地移設先をめぐる「玉虫色」の合意は、沖縄の人々にとっては、どのように受け止められているのだろうか。沖縄市長に当選したばかりの東門美津子さんに会うのも楽しみだ。
昨日の共謀罪の強行採決に反対する院内集会は、会場を満杯にする人々の熱気で溢れていた。ようやく、採決直前にして眠っていた世論が目を醒まして、大きなエネルギーが頭をもたげ始めた。長い間、市民運動やイベントに関わってきた経験から「地の力が湧く瞬間」があることを知っている。来週から、共謀罪反対の声は大きく広がり、教育基本法改正案のうたう愛国心、そして改憲への動きと数珠つなぎになっている「小泉・自民の暴走」に対して大きな警戒感を持つ人々が結集し行動を始めるに違いない。
インターネットの世界では、すでに「共謀罪強行採決」に危機感を抱く人々が、思い思いのメッセージを交わしあい、あるいはブログを書きまくっている。連休前からすでに始まっていたネットムーブメントは、加速度をまして広がっている。私のブログの訪問者もこの1ヶ月で倍増した。まだ、少数派かもしれない「監視社会NO」の声派、政府与党が強行採決に踏み込んだとたんに大きな奔流となって永田町に逆流してくるだろう。
小泉政権とは、「改革」というムード魔術の上に構築された砂上の楼閣である。ポピリュズム(大衆迎合)で頂点を極めた政権は、大衆蔑視で自らの墓穴を掘ることになる。官邸・情報メディア権力が本当に賢ければ、共謀罪の強行採決を見送ることを検討するか、より大きなニュースを出来させて(小泉政権最終サプライズ)人々の耳目を奪うことを試みるだろう。
昨夜は月一回開催しているネイキッドロフトでのトークライブに、『ニートって言うな』(光文社新書)の著者・内藤朝雄さんをゲストに招いた。会場には、共著者である本田由紀さんも来店し、飛び入りしてもらった。「こども・若者論」のテーマだと、進行役の私もついつい熱くなり長広舌をふるった。週末で疲れ切っていたはずなのに、このテーマを熱く語ることで燃焼するのは、やはり「こども・若者論」がライフワークだからか。
盛り上がったネイキッドロフトでの議論の続きは、7月7日七夕の夜に、会場をロフトプラスワンに移してメインゲストに宮台真司さんを迎えて、第1部「こども・若者論」、第2部「監視社会」でお送りする。来月、6月2日は年金追及の同志である岩瀬達哉さんを招いて『官の錬金術』だ。まだ、参加したことのない人もぜひ、スケジュール帳に書き込んでいただきたい。
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