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(回答先: 気象庁、測候所を原則廃止へ、100年超す歴史に幕 (asahi.com) 投稿者 彗星 日時 2006 年 5 月 12 日 23:34:10)
2006.05.02
無人化の富士山測候所
『異常な多湿』2年連続
無人化された富士山測候所で、昨年に続き今春も突出した“多湿”が観測されている。平均湿度は三月、四月とも平年を大幅に上回った。本紙のヘリコプターによる上空からの取材では、観測装置周辺が分厚い氷雪に覆われており、外気の湿度を正しく観測していない可能性がある。二年連続で異常なデータを観測する事態に「無人化しても観測に支障はない」としてきた気象庁の姿勢が、あらためて問われそうだ。
富士山頂の平年の平均湿度は、三月56%、四月59%。今年は三月76%、四月79%と極めて高い。過去十五年間の推移を見ても、無人化を境に昨年から跳ね上がっている。
月間の平均湿度だけでなく、毎時の湿度変化も、一時的に冬型の気圧配置となって乾いた北西風が吹いていると思われる時でさえ高い湿度が長時間続くなど、不自然な経過がみられる。
本紙は四月、ヘリで二回にわたって測候所を上空から取材。鉄塔に設置した気温や湿度の観測装置周辺が、解けずに固まった氷雪に分厚く覆われている様子を確認した。こうした氷雪は、無人化前は職員が頻繁に取り除いていたという。
富士山測候所の東京基地事務所(東京管区気象台内)では、最近の“多湿”について「何が起きているのか、ここでは分からない。観測装置は正常に稼働しており、故障はしていない」と話す。しかし、庁内では「周りを氷や雪に覆われて、きちんと外気に触れていないなど、観測環境が悪化しているのではないか」との指摘が出ている。
富士山測候所では昨年一−三月も、別の個所に設置した観測装置で異常な“多湿”を記録した。
■観測の意味がない
天気キャスターで気象予報士の森田正光さんの話 測器(観測装置)は壊れていなくても、それで何を測っているかが問題だ。雪や氷で覆われたら水分蒸発の影響を受けるし、通風も悪くなる。これでは観測している意味がない。同じ環境で測る気温データの信頼性も疑われる。“観測魂”にもとる話だ。耐震偽装と同じで、鉄筋を一本抜いただけでは倒れなくても、測候所の無人化や筑波山のアメダス廃止など、貴重な観測をどんどん切っていけば、いつか倒壊するのではないか。
<メモ>富士山測候所
富士山頂に1932年開設。気象庁は「自動観測技術の進歩で職員常駐は不要」として2004年10月、庁内外の反対を押し切って無人化した。機械での自動観測は気温、湿度、気圧と夏季の日照時間のみ。無人化後、観測装置の故障や避雷針損壊など、トラブルが相次いだ。施設の劣化や解体も懸念される中、大気化学などの研究者らが観測拠点としての再生を目指している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060502/eve_____sya_____000.shtml
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