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2. ウィニーの作り手と使い手、功罪はどこに?
「Winny(ウィニー)」というファイル交換ソフト利用者からの情報流出が相次ぎ、社会問題になっています。私はおととしの5月の文部科学委員会で、当選11回のベテランとしてはちょっと珍しい1時間の質疑を行いました。そのなかでこのソフトの流行によって起こり得る問題点ついて触れております。
当時から、これはかなり大きな問題になりそうだという予感はありました。特定の人が管理するサーバーを介さず、個人のPC同士で、それも匿名で情報を拾うことができるようになると、ひとつには“著作権”というものの存在を別途考えなくてはならなくなってくる、ということを指摘しました。ウィニー以前に、アメリカでも「Napstar(ナップスター)」というウィニーに似たソフトが開発され、それが音楽ファイル交換用だったために、著作権などが争点となって大問題になっていたからです。
もうひとつには、ウィニーを開発した金子勇被告という優秀な技術者の存在があります。彼の提起した問題は非常に根源的なもので、深刻に受け止めなければなりません。彼が作り出したソフトは、もちろん悪用されると今回のような被害、秘密漏洩などにつながっていくわけですが、ソフト自体には違法性はありませんでした。ある意味、彼はそれを公開して、こういうソフトが開発される時代になってきましたよと、警鐘を鳴らした人でもあったわけです。
ナップスターのときにアメリカで行われた議論の論点は、「ソフトを開発した人よりも、それをいかに使うのか、つまり利用者をどう規制するかが問題なのではないか」というものでした。つまり、鋭い刃物とか、正確に当たる自動小銃、見事なハイテク武器を開発した人を悪いというのか、それを使って戦争をした人を悪いというのか、ということです。
この問題がどのように決着するか、目が離せません。
http://www.katokoichi.org/kkclub/notice/notice02.html
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