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2006.05.02
日本国漂流 第10回「小泉政治の葬儀となった千葉七区補選」
国政選挙はどんな選挙でも人知で勝負が決まるものではない。必ず「天の配剤」が働くものだ。その「天の配剤」を人間がどう引き出すか。これが政治である。
今年になって政治は「想定外」の激動を続けている。「四点セット」で小泉首相はふらふらとなり、「偽メール」の敵失で持ち直したものの、小沢一郎が民主党代表に選ばれるや舞台は一転した。千葉七区補選で民主党が勝利したことで、小泉政治の葬儀となった。
この補選は「小泉政治の5年」を問うものであった。この場面に小沢一郎を登場させたのは、ほかならぬ「天の配剤」だ。「時の利」を直感した小沢民主党代表は、住民の一人一人に小泉の偽改革を説き、「このままでは日本人は人間として生きていけなくなる」と訴えたのだ。
補選の結果は955票差という大接戦であったので、小泉政治は半分の有権者に評価されたという意見があるが、これは間違っている。公明・創価学会の集めた票が約3万票近くある。この人たちは小泉政治が「格差社会」を拡大したり、米国の市場万能主義を強行導入することに、決して心よく思っていないはずだ。なぜ、異常な行動をとるのか不思議だ。
信仰を利用した集団催眠的な投票行動をいつまでも続けていると、自分たちの組織の崩壊につながる「天罰」があることを知らないらしい。すでに地方の組織では混乱が起き始めたとの情報がある。「民衆の救済」という本来の姿に戻ってほしいものだ。
千葉七区は若干の農村部があるとはいえ、大半は都市部といえる。格差は少ない方だ。そこで、小泉政治の葬儀が行われたことの意味は大きい。
小泉政権は補選の3日後、26日に発足5周年を迎えた。新聞・TVは、景気は回復したとか、自民党を改革した等に相も変わらず権力ベタホメの姿勢で、国民を惑わし、小泉政治5年間を及第点としている(朝日新聞)。マスメディアの病巣はきわめて深刻だ。歴史の底流を知ろうとしないのか。小泉政治の全てが偽装であり、欺瞞であることがわかっていない。
「格差はいつでもある。格差があることは悪いことではない」という小泉首相の発想は政治家の責務を放棄したものだ。どんなに格差をなくそうとしても、人間社会では格差は発生するものである。「天は等しからざるを憂う」、政治の責任は真面目に正直に公正に生きようとする人間を平等にすることが、古今東西の普遍の原理である。
小泉首相の「格差促進発想」は、人を騙せ、人を利用せよ、自分の利益だけ考えろ、人を信用するな……という地獄の発想だ。続発する異様な犯罪の原因は、小泉純一郎の人間性否定の悪魔の思想にある。よっぽど育ちが悪いか、背後霊に悪いものが憑いているかだ。竹島をめぐる盧武鉉韓国大統領の特別談話も問題があるが、それに対抗して小泉首相が「あとで後悔するぞ」と言ったことは、常人の言葉ではない。ヤミ金融の取立人のセリフだ。千葉七区の敗北がショックで取り乱したのかもしれない。これからの小泉首相の言動が心配である。
http://web.chokugen.jp/hirano/2006/05/10_ca37.html
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