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□「答える必要なし」と断じる共産党の遠い夜明け [ゲンダイ]
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=26076
【日垣隆のどこへ行くのかニッポン!】
2006年4月27日掲載
「答える必要なし」と断じる共産党の遠い夜明け
久々に、おもろい回答書を見た。共産党が「週刊朝日」に送ったものだ。何かと言えば抗議してくる共産党に限らず(現在は新潮社に猛抗議中だ)、当事者に事実の確認を求めるのはマスコミとして当然の行為であり、また、これを要請された側は無視してもいいし、積極的に応じるのもいい。「まだ書面を受け取っておらず、コメントを控えさせていただきます」などと木で鼻をくくったような回答書が溢れるなか、充分に「感情」のこもった短文だった。
先に背景を簡単に説明しておけば、女性党員に対するセクハラを理由として国会議員を辞職し、政策委員長も下ろされ、結果的に離党した筆坂秀世氏が、このほど『日本共産党』(新潮新書)を出した。
連日、同党の機関紙「赤旗」では不破哲三前議長を始めとする最高幹部が反論――にはなっていないが、「ここまで落ちることができるのか」などと罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせかけており、怒りの深さだけは党外にも伝わってくる――を寄せ、これがまた大変な逆効果(笑)となって党員たちが同書を買いに走り、そうした話題が一般の読者にも伝わり、一気にベストセラーの座を駆け上りつつある。
共産党のおどろおどろしさは、影響力がないだけに見ていて楽しい。
前置きが長くなった。事実確認などの要請に対して共産党広報部は「週刊朝日」編集部にこう回答したのである(5月5日―12日号)。
《筆坂氏は党を裏切って反共活動をしている人物なので、その人物のインタビューに関する質問にお答えする必要はありません》
この回答書を読んだ一般人はたいてい失笑する、という感覚がまったく欠如しているのだろう。21世紀にあって、すごいことだ。博物館に保管しておいてもらいたい。まじで。
ほんのしばらく前まで自分たちの「顔」であった人を、《裏切って反共活動をしている人物》という15文字で定義する冷ややかさ。彼は逮捕されたわけでも起訴されたわけでもない。
党員が内部で自由にものを言えない、という不気味さとはさらに別の次元で、党を辞めた人の言論活動が裏切りであると断じられる。間違ったことを書いたからだと釈明するのだろうが、辞めた人間の著書をこの党が正しいと認めるわけがないことなど、彼らに無関心な私にだってわかる。《質問にお答えする必要はありません》
答えたくない、ではなく、必要がない、である。
「週刊朝日」では、かつて共産党から査問を受け現在はテレビで活躍中の有田芳生さんが、筆坂氏にインタビューをしている。そのことも共産党には腹立たしいのだろう。
筆坂氏は、党の外に出て初めて目が覚めた、という趣旨のことを何度も語っている。
おはようございます、と申し上げるしかない。
●ひがき・たかし 1958年生まれ。東北大法卒。コピーライターなどを経て、ジャーナリスト、作家活動に。「そして殺人者は野に放たれる」「現代日本の問題集」など著書多数。最新刊は「使えるレファ本150選」(筑摩書房)、「いい加減にしろよ(笑)」(文芸春秋)。
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元共産幹部・筆坂氏、共産党の「暴露」本(asahi.com)
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投稿者 gataro 日時 2006 年 4 月 14 日 18:10:58: KbIx4LOvH6Ccw
筆坂秀世氏の本を読んで/不破 哲三|しんぶん赤旗
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投稿者 white 日時 2006 年 4 月 21 日 11:57:26: QYBiAyr6jr5Ac
筆坂秀世氏の本の虚構と思惑|しんぶん赤旗
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投稿者 white 日時 2006 年 4 月 21 日 11:58:18: QYBiAyr6jr5
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