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Re: <共謀罪>ジョージ・オーウェルの「1984年」は日本がこれから向かおうとしている社会を描いてたんだ。
http://www.asyura2.com/0601/senkyo21/msg/360.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 4 月 28 日 09:40:20: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: 「共謀罪」その他、この流れで過去の投稿よんで思うこと。 投稿者 どん兵衛 日時 2006 年 4 月 27 日 23:46:36)

ジョージ・オーウェルの風刺小説「1984年」は発表当時、スターリン体制下のソ連を風刺している、と言われていたが実は、これからの日本が向かおうとしている社会を描いていたのだ。


1984
http://www.asahi-net.or.jp/~IR4N-KHR/orwell/tv84/index.html

1984年 。世界は戦争状態にあるが、戦況は既に定かではなくなっている。社会主義国のロンドン市民が知っているのはただ一つ。敵は世界に三つある政府の一つで、自分達の国であるオセアニアを滅ぼそうとしている、ということだけであり、そうした思考を徹底的に頭にたたき込まれた人民は、あえて考えることはしなくなっている。全体主義的統治制度が、社会を完全に隷属化し、人々は朝から晩まで息苦しい監視のもとにあって、身動き、呼吸さえ、許可無しには誰も決してできない状態だ。

ウィンストン・スミスはそうした体制の一部、というよりは、その体制の積極的なメカニズムである。彼は真理省に勤務し、国民がアクセス可能な情報の、検閲と変造に従事している。彼は身の回りの世界の欺瞞を次第に理解し始めるが、あえてそれに抵抗しようとは考えない。彼の目を開かせる強烈な引き金となったものは、スミスと同僚ジューリアの間に思いがけず燃え上がった情事だった。感情の自由は、思想の自由同様この世界にとっては異質なものであったが、愛は恐怖をも打ち壊す。感情を信じ、目からうろこの落ちた主人公は、この世界は変えねばならないことを悟る...

2004年6月18日 モスクワ
タチヤーナ V. ルゴフスカヤ 


あらすじ
http://www.asahi-net.or.jp/~IR4N-KHR/orwell/tv84/synopsis.html

物語の舞台は1984年のロンドン。世界は三つの全体主義国家に別れており、(ロンドンは、オセアニアに属している)、お互いに常に戦争状態にある。戦争のおかげで、大半の民衆(いわゆるプロール(プロレタリア)と外局員(非特権的インテリゲンチア))は絶望的な貧困状態にあり、裁判なしで弾圧されるばかりでなく、法律上の説明もなくおこなわれ、社会的雰囲気はスパイ・マニアと密告に満ちている。

国家が人々の生活のあらゆる側面を管理している。全ての家にテレスクリーンがある。これは監視装置とテレビが合体したもので、装置を止めることことは不可能だ。この装置は大衆ヒステリーを望みの方向に煽る為に使われている。もう一つ大衆の意識に働きかける方法がある。言語を最大限に貧困化させるものであり、それによって思考することは不可能な、いわゆる«ニュースピーク»の創造だ。

ウィンストン・スミスは真理省に勤務し、歴史の改竄に従事している。党が皆の為に考えるという社会基準を、スミスは信頼していない。彼は本当の歴史に関心があるが、それも彼が真実を隠すまでの間にしか過ぎない。それでもスミスは、日記をつけることができる。

突然スミスは、ジューリアと恋に落ちる。彼女はやはり真理省に勤める女性だが、スミスは彼女のことを、党の教義に最も«忠実»だと思っていたのだった。二人の間でロマンスが展開する。人々の個性のいかなる表現も、極めて否定的なものと見なされるこの社会の規範に抗して密かに。愛は、子供時代には劣悪な教育で、成人に対しては愚鈍化プロパガンダで、徹底的に歪曲されてきたスミスとジューリアの個性を癒すのだ。

スミスとジューリアは、現体制と戦うべく地下活動組織「兄弟同盟」に参加することにする。二人は、真理省の高官(«内局員»、つまり党幹部)であり、兄弟同盟メンバーと思われるオブライエンに接近する。

スミスとジューリアは逮捕される。二人が密会の為に部屋を借りた骨董屋の老人も、オブライエンも、愛情省の中でもオセアニアの国民にたいして恐怖をもたらす部門、思想警察の一員だったのだ。

牢獄で、スミスはまず拷問を受ける。スミスには他の連中も同じ扱いを受けているのがわかる。オブライエンによるひどく消耗する尋問と電流による拷問の後、スミスの頭脳の一部は焼き尽くされる。スミスを«矯正»して、党が出すあらゆる嘘を心から信じられるようにするために不可欠なのだとオブライエンは語る。スミスはなんとか自分の感情を「隠す」ことに成功するが、そこで個人的に最も恐れていた拷問にかけられる。それはスミスの人格に決定的な打撃を与えるが、もはやそこから回復することは不可能なのだ。

スミスは«矯正»されたと評価されて解放される。スミスはジューリアと出会う。彼女も回復不能なまでに人格破壊されている。二人は、二人の愛は破壊されてしまって、あり得ないものであることを悟る。

だが見慣れた光景に気が付くと、体制を憎んだジューリアと自分は決して孤独ではなく、あらゆるプロパガンダの努力をもってしても、生活と思想を破壊することは不可能なのだとスミスは理解した。

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