★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK21 > 275.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
目下のところ、この線が財界を含め現下日本の多数派の本音だろう。何せ小泉外交では商売がしにくいんだから。現実に総裁選が動き出すと、効き目が出てくるような気がするよ、何といっても。
2006年04月25日19時25分
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200604250067.html
[東京 25日 ロイター] 福田康夫・元官房長官は25日、都内での講演で、自分の父である福田赳夫・元首相が提唱した「福田ドクトリン」を基本にした新しい東南アジア外交の必要性を訴えるとともに、財政健全化を優先すべきだとして現在のゼロ金利政策の継続に理解を求めた。福田康夫氏は小泉首相の後継候補の一人として名前が挙がっているが、これまで表立った政策論の表明はしてこなかった。 この日の講演では、9月の自民党総裁選については「取り上げる時期ではない」としながらも、靖国問題では「日本はより注意すべきだ」と述べるなど、首相参拝を支持する見方をクギを刺す発言も出た。
<「福田ドクトリン」と「東アジア共同体」構想をつなぐ政策提言へ>
アジア外交について、福田氏は、元首相が1977年に打ち出した「福田ドクトリン」後、一般に広く理解される東南アジア政策がないと指摘。「いつまでも同じドクトリンでいけるものではない。“心と心が通い合う”関係の基礎ができたからには、もうひとつ上に何か足さなければならない。大きな政策としてアピールできるものを、その上につけたい」と述べた。さらに「東アジア共同体構想があるが、それは、新しい政策のさらに上になる」と述べ、福田ドクトリンと東アジア共同体構想をつなぐ新たな東南アジア政策の提言に意欲を示した。
福田元首相は1977年に東南アジアを歴訪した際、日本の東南アジア政策の基本方針を打ち出した。「福田ドクトリン」と呼ばれる同政策の基本骨子は、福田元官房長官によると(1)日本は軍事大国にならない、世界平和のために貢献する、(2)「心と心の触れ合う」対等な立場での付き合い──となっていた。
福田元長官は、日中関係との関連で小泉首相の靖国参拝問題などにも触れ、「靖国参拝は、総理大臣自身私的なことだと注釈している」と前置きしたうえで、「ただ、当初は説明しないで、今説明しているのは問題があるかなと思う。あまり、中国から言われて止めたという形は、私もどうかと思う。この問題は双方でうまくコントロールすべき問題だ。行く行かないは国内の問題だから、日本はより注意すべきだ」と語った。また、「外交は相手の立場を考えながら、相手に説明してあげる気持ちないとうまくいかない」とも語った。
9月で自民党総裁の任期が切れ、退任する小泉首相の後継候補として名前が挙がっていることについては「自民党の中で4人しか(候補者の名前が)上がらないのは寂しい話だ。上がらないようにと努力してきたのに上がっている。これはマスコミが作った虚構だ」と述べ、自民党総裁選の問題について「メディアが取り上げるような時期ではない」と語った。
<預金金利の低さは異常だが、がまん必要>
福田元長官は預金金利の低さについて「おかしいと思いながらも、今しばらくがまんしてもらわなければならない。国家財政の健全化を優先しなければならない」と述べ、ゼロ金利政策が続いていることへの理解を求めた。
福田元長官はゼロに近い預金金利の低さについて「異常な状態だ」とし、相応の金利が付かなければ健全な経済とは言えないと述べた。
ただ、「ネックは国として借金を抱え、長期金利が上がってはいけないという問題がある。そのバランスをどうとっていくか、財政当局も金融当局も頭を悩ませているのではないか」と述べ、金融政策では長期金利上昇による利払い費の増加とのバランスが悩ましい状況であることを解説した。そのうえで、福田元官房長官は「今までが異常すぎた。少しづつでも健全化の道を歩んで欲しい」と指摘した。
経済政策に関して「財政はなんとしても健全化させなければならない」課題だと繰り返したが、健全化の手法については、「出すものをセーブするのは当然だ。それだけでは足りないというときには、増税をお願いすることになりえる」と述べるにとどめた。
福田元長官の講演について、円債市場を中心に東京市場では、低い金利水準を「異常な状態」と発言したことに注目が集まった。ある邦銀関係者は「現在は政権から距離があるとはいえ、ゼロ金利の現状に異を唱えており、もし、政権を取った場合は、日銀に理解を示すのではないか、との見方が市場で出ていた」と述べる。
外資系証券の関係者の一人も「衆院補選で自民党が敗北し、福田元長官への関心が高まっていたところでの発言だけに、注目した参加者もいた。福田氏の存在感が久しぶりに市場で高まった」と話していた。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK21掲示板