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■小沢一郎ウェブサイト■
"「小泉改革で生まれた格差社会」「無原則かつ理念なき自由競争の結果」「国民生活を守るという政治の責任を放棄」
いま日本社会で個人と個人、企業と企業、大都会と地方など、すべての分野において「勝ち組」と「負け組」の格差が広がっているとの指摘がある。新聞や雑誌には「格差社会」という言葉まで頻繁に登場している。
事実、個人では目も眩むような収入を得る人がいる一方、大多数の人々は収入が増えることもなく、雇用の不安が常につきまとっている。
企業では国際競争力のある一部の大企業が史上空前の利益を上げているが、日本企業の大多数を占める中小零細企業はそうした状況にはない。
好景気にわく東京などの大都会に比べて、経済の疲弊しきった地方はまさに目を覆うばかりの悲惨な状況になっている。
これらは小泉内閣が「改革」という名の下で、無原則かつ理念のない自由競争を断行してきたことが大きく影響している。
確かに、自由はかけがえのない大切なものだが、一定のモラルと責任が伴うのは当然のこと。それを首相自身がよく分かっていない。首相が「小泉改革の成果だ」と絶賛した、ライブドアの堀江貴文前社長が塀の中に落ちたのは象徴的だろう。
自由競争の一つの側面だけを強調して、「国民の安定した生活を守る」という政治の重大な責任をないがしろにしている。セーフティーネットの仕組みをほとんど考慮していないのが小泉政治の実態といえる。
サラリーマン諸氏にとって雇用の問題は深刻だ。
「リストラ」や「合理化」という掛け声に乗って、企業では正社員が大幅に減らされ、非正社員の割り合いが大きくなっている。経営者にとって、いつでもクビを切れる非正社員は便利で、労働組合も「時代の流れだ」として受け入れている。
しかし、非正社員が増えれば企業にとって本来不可欠な社員の忠誠心は失われていく。労働組合が非正社員の増加に異を唱えなくなれば、サラリーマンは日々不安で仕方なくなる。組合の組織率が低下しても当然だ。
僕は日本のコンセンサス社会には問題も多いが、国民生活の安定を旨としてきた哲学は大切であり、そこから派生した「年功序列」や「終身雇用」は日本独自のセーフティーネットとして今後も守っていくべきだと考えている。
重要なのは本人に選択させること。
自由競争は役所ならキャリア、民間企業なら総合職など、自らの実力次第で給与も高くなるがリスクも背負ってもいいという人に適用すべきで、それがイヤな人には給与は低いが安定した生活を保障すべきだろう。
僕はいつも日本社会の革命的改革を訴えているが、日本のいい部分は維持すべきだと考えている。小泉自民党はその選別がゴチャゴチャになっていて、多くのシワ寄せが立場の弱い人々に押し付けられている。
現在、衆院千葉7区補選(23日投開票)が行われているが、有権者の方々は、このまま小泉路線が続けばどんな結末が待っているか、よくよく考えて一票を投じてほしい。"
http://ozawa-ichiro.jp/massmedia/ctr/column.php?cmd=view&id=60
コメント:
素晴らしい意見です。全面支持!
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