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鹿砦社裁判通信(No.3 2006年4月10日発行)支援者から届いた通信
http://www.asyura2.com/0601/senkyo20/msg/975.html
投稿者 木村愛二 日時 2006 年 4 月 07 日 23:36:46: CjMHiEP28ibKM
 

鹿砦社裁判通信(No.3 2006年 4月10日発行)

以下は神戸の支援者から届いた通信である。
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保釈されてから3カ月が経とうとしています。まさに「国破れて山河あり……」の想いで、いざ<外>に出てみると、拘置所の3畳1間の独房で想像していた以上に、いろいろなことが惨憺たる有り様で、絶望的な気分になりました。何から手をつけていいのか判らなかったというのが正直のところです。

それでも、主要な印刷所はじめ多くの皆様方の温かいお気持ちに接し、再起への決意を固めることができました。ある印刷所の社長は、「人には苦しい時があります。こういう時に見棄てるのは私の信条ではありません」とおっしゃってくれました。また、厳しいと覚悟していた、銀行、国税、社会保険なども、逮捕以来長い期間、全く返済や支払いがストップしていたにもかかわらず、血の通った配慮をしていただきました。

正直のところ、昨年8月〜9月頃には、会社は木っ端微塵に潰れるだろうと思い悩み、のたうち回っていました。

ただ一人残ってくれた『紙の爆弾』編集長、そして彼を、やむなく会社を去らざるをえなかった元社員らが支えてくれ、『紙の爆弾』は継続され、そしてギリギリの瀬戸際で会社は生き残ることができました。人の世も捨てたものではありません。

7月12日の鹿砦社に対する大弾圧の直前に創刊した月刊『紙の爆弾』は、以降の困難な状況の下で、時に隔月刊になったりはしましたが、もちこたえることができました。世の中に数多ある雑誌のどれよりも厳しい環境の中をくぐり抜けて来ましたので、おそらく今後どのような過酷な状況に置かれようとも持続できる確信があります。私個人にしても、大仰にいえば人生最大の苦境に突き落とされましたが、多くの先輩、友人、知人、そして何よりも鹿砦社の熱心な読者の皆様方に激励され、ふらふらしながらも何とか踏みとどまることができました。おそらく、気弱な私のこと、皆様方の激励がなければ、もちこたえることはできなかったと思います。

お陰様で、この4月から本格的な事業再開に漕ぎ着けました。長らくストップしていた書籍の新刊も出ます。『紙の爆弾』も、装いも新たに事実上の再創刊します。5年間も月刊で発行されつつも、私の逮捕以来休刊していた『Jマニア』も再刊の運びとなりました。

一方、刑事事件の裁判に先んじて開始されていた、私をハメたアルゼから起こされた民事訴訟は、この12日から控訴審(東京高裁)が始まります。くだんの刑事の裁判(神戸地裁)も、この21日の公判で検察側の求刑を迎え、新たな段階に入ろうとしています。どのような結果になろうとも、私は私なりの信念と確信を持って世に送り出した出版物によってなされたことであり、そこにたとえ“誤り”があったにしても、悔いなどありません。将来的に後に続く世代が、その“誤り”を止揚すればいいわけですから。
自宅近くの、因縁の甲子園球場に球音がこだまする季節となりました。同時にそれは、私(〜たち)にとっても再出発の季節です。

「断絶を知りてしまいし私にもはや出立は告げられている」(岸上大作)
No.3 2006年 4月10日発行
発行人 永岡浩一〒654-0076 神戸市須磨区一の谷町1-1-9-303
Tel&Fax 078-734-4574 E-Mail nagaoka-k@nifty.com
支援する会http://www.paperbomb.jp
鹿砦社代表
松岡利康

鹿砦社裁判通信

裁判長「被告・矢田神戸市長は、神戸市に対して4827万4500円の損害賠償をせよ」

“無敵”を誇った、神戸市が、行政訴訟でついに負けた。この判決を聞き、原告の一人は思わず涙した。震災後、神戸市が空港を筆頭に、市議会での「与党絶対多数」を武器に市民無視の施策を続けてきたことに、ようやく鉄槌がおろされた。

この判決は、関西のマスコミでも大きく報じられた。記者会見で、原告は「神戸市民勝訴」と書いた幟を見せたシーンが、各テレビ局で繰り返し放映された。

この問題は、筆者が『紙の爆弾』2006年2月号で告発したが、神戸市は、職員の福利厚生と称して、法的な手続きをせずに、税金を違法に職員に配っていた、つまり大阪市と同じ「厚遇」問題であったわけで、それが法廷で問われてきたものである。今回、対象となったのは永年勤続者に配られる旅行券約1億円だが、これは氷山の一角、その後もこういう違法支出が次々発見され、現時点で確認されているだけで42億円に昇る。さらに、巨額の違法支出の可能性もある。本来なら、条例を制定して支給しなければならないのに、実質ヤミ給与として支給していたのだ。

これに対して、神戸市は「他の自治体、民間企業でもやっている」、「これくらいのことは通念上許される」と主張してきた。しかし、それらは全て退けられた。

判決では、「地方公共団体は給与条例主義で根拠のない給与の支給が禁止されている、民間企業とは異なる」、「地方公共団体法により許容される厚生制度の範囲を逸脱する」と延べ、はっきり「矢田市長が旅行券の支給を行ったことは、裁量権の逸脱・濫用がある」と明確に述べている。空港問題でも、この「裁量権」の範囲内であると却下され続けたことを思うと、感慨深い。そして、「矢田市長が支出命令を発したのは違法である」、「矢田市長は条例に基づかない支給は違法と認識しえた、『優に過失がある』」とまで断じられた。原告の、ほぼ完全勝訴であった。この判決は、大きな反響を呼んでいる。判決翌日、大阪朝日放送「ムーブ!」では、神戸市の違法支出を取り上げるコーナーを持った。初めてのことである。また、神戸新聞も、社説で神戸市の姿勢を批判している。

さらに、この判決は、全国の自治体にも、大きな影響を与える可能性がある。今回、損害に認定されなかった約5000万円は、一連の訴訟で別途のルートで流れたものとして追求されている。この大きな問題を最初に取り上げたのは、『紙の爆弾』であった。筆者は、今後も同誌でこの問題を追跡していく。鹿砦社・松岡代表に膨大な煮え湯を飲ませた「神戸」という町を、日本の新たなファシズム発祥の地にしないためにも。

フリージャーナリスト新島學
▲『紙の爆弾』2006年2月号
|鹿砦社裁判通信|3

『紙の爆弾』は元気に刊行を続けています。出版業務には差し障りはないものの、民事・刑事に渡る双方の裁判費用は甚大で、真の鹿砦社復活に対して大きな障害となっています。支援会としては『紙の爆弾』定期購読や「事件関連おすすめ本」のセット購読などをもって松岡社長の熱意に応えようと提案し広く皆様に訴えるものです。支援会にて購読のお申し込みを代行させてもらいます。支援会を通してお申し込みいただいた方には、特典お宝付きでお得ですよ。

現在鹿砦社にあっては取次会社からの売上支払いがストップしたままで、松岡社長の逮捕・長期勾留による業務ストップ(特に書籍の新刊発行停止)を理由として、いわゆる「売掛金回収」がうまくいっていないとの報告を受けました。

支援会といたしましては、民事・刑事に渡る甚大な裁判費用の一部を具体的に応援するために、皆様方のご協力をお願い申し上げる次第です。
(1)『紙の爆弾』定期購読
『紙の爆弾』は丁度1年前に創刊されましたが、その直後に松岡社長逮捕がありました。厳しい状況を強いられる中、それでも、中川編集長は一人で踏ん張り、松岡社長の保釈まで発行を継続しました。同誌は近く、仕切り直しし5月に事実上の再創刊するということです。支援会としても、できる限りの応援をしていきたいと考えています。支援会を通してお申し込みの方には特典として鹿砦社発行の書籍2冊を贈呈させていただきます。
1年分(12冊)=6000円(税込み。送料共)を郵便振替にて支援会の口座(00940-6-264345 口座名義=永岡浩一)宛てご送金ください。その際、「何号から」を明記し、ご希望の鹿砦社発行の書籍(定価1500円までのもの)2冊をお書き添えください。
(2)「事件関連おすすめ本」のセット購読
なぜ松岡社長は逮捕されたのか、なぜ鹿砦社は前代未聞の言論弾圧を受けたのか、お分かりですか? それを真に理解いただくために鹿砦社は、アルゼ告発の4冊の書籍はじめ20冊を「事件関連おすすめ本」としてセットを組みました。詳しい内容は鹿砦社ホームページにアップされています(http://www.rokusaisha.com)。これらの定価を合計すると2万5000円ほどになりますが、これを支援会を通して申し込まれますと1万9800円(税込み。送料共)にてお頒けさせていただくことにしました。これも、前記の支援会の郵便振替口座にてご送金ください。
松岡社長や中川編集長は、現在ほとんど収入がない中で復活に向けて必死に頑張っています。松岡社長は、いわゆる無償の「カンパ」を好まず、いやしくも生業である出版物を購読する形で支援して欲しいということです。多くの皆様方が鹿砦社裁判と鹿砦社復活のために、この提案にご賛同いただくことをお願いいたします。
『紙の爆弾』定期購読で鹿砦社を支援せよ!!
【対アルゼ民事訴訟控訴審】於・東京高裁
第1回弁論  4月12日(水)午後1時30分〜 
【刑事】於・神戸地裁 101号法廷
第5回公判  4月21日(金) 午前10時〜 検察側論告求刑
第6回公判  5月19日(金) 午前10時〜 弁護人最終弁論、被告人最終意見陳述
当面の裁判スケジュール
ご存知のように、先の弾圧で鹿砦社は、本社、東京支社ともに事務所撤去を余儀なくされました。
この4月から、東京に「当面の活動拠点」、西宮に「関西編集部準備室」を置き、再出発に向けた当面の場所的拠点にするということです。
【当面の活動拠点】
〒105−0004 東京都港区新橋4−24−11 中村ビル7F
電話03(3431)2110 FAX020(4622)6278 Eメールnakagawa@rokusaisha.com
【関西編集部準備室】
〒663−8184 西宮市鳴尾町1丁目10−12−201
電話0798(49)5302 FAX0798(49)5309 Eメールmatsuoka@rokusaisha.com
鹿砦社の事務所が変わりました
緊急提案!!
死滅したジャーナリズムの彼方から、〈ペンのテロリスト〉として、愚直にすべての巨悪とタブーに挑む!
鹿砦社代表 松岡利康手記
“キレイな言論”で巨悪やタブーと闘えるか!?
月刊 高須新聞 芸能裁判を読む 7
定価500円(本体476円)
トリノオリンピック報道にみるテレビ・スポーツ
ジャーナリズムを死滅させたこれだけの悪要因
対談
元大阪高検公安部長・三井環×鹿砦社代表・松岡利康
「検察はこうして動いた」
東証一部・株式会社東栄住宅
佐々野俊彦社長の陥穽 4
ホリエモンも食い物にされた
秋元康の果てなき野望
ついに“強行開港”された
神戸空港に徹底抗議!
パチンコ・パチスロ“子どもの車内放置死問題”における犯罪被害者の匿名報道を考える
警察との癒着の影に隠れたパチンコ・パチスロ業界
“子どもの車内放置死問題”を告発する!
ムスリム挑発の国際マンガ戦争
ムハンマド風刺漫画のウラ側
好評発売中!!
月号
2006 4
4|鹿砦社裁判通信|
このニュースレターは、今後も随時発行いたします。
支援者の皆様のご意見、ご感想などをお願いします。
松岡さんへのご意見は、本人でも、代表世話人宛てでも結構です。よろしくお願いし
ます。
次回の裁判は、4月21日(金)午前10時から、神戸地裁101号法廷です。
また裁判所でお会いしましょう。
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