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(回答先: 沖縄から:QAB琉球朝日放送(映像あり) 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 4 月 07 日 21:41:54)
社説(2006年4月7日朝刊)
[宜野座村民大会]
総決起の意味知るべき
「米軍機がいつ落ちてくるか分からない。不安や恐怖の中で勉強や部活ができるはずがない」
米軍普天間飛行場の名護市辺野古キャンプ・シュワブ沿岸部移設案に反対する宜野座村民大会で、北部農林高校三年の當真嗣太君はこう訴えた。
人口五千二百人の村はこれまで「基地に寛容」だといわれてきた。だが米軍基地再編に伴う日米合意に対する危機感は募る一方で、沿岸案に反意を掲げた大会の意義は極めて大きい。
村では実弾演習がほとんどないため直接的な被害を受けることはなかった。逆に年間約十五億円前後の軍用地料が入る。基地周辺対策事業などで文化・スポーツ施設を建設し、基地の恩恵を受けてきたのも事実である。
しかし示された飛行ルートを考えれば、沿岸部を通過する松田区だけでなく他の五区でも航空機の飛行や爆音で農・畜産業や漁業などで影響を受けるのは明らかではないか。
風向きによって住宅地上空を飛ぶ可能性があるにもかかわらず、政府は村内でまだ説明会を開いていない。それも不安を助長させた理由といえる。
北原巌男防衛施設庁長官は自民党への説明で「(場周経路の飛行を)守ることを前提に議論し、守るべくルートを話し合って合意している」と述べている。
だが操縦士が民間地域の日常生活を考慮に入れて飛ぶだろうか。これが嘉手納基地や普天間飛行場の周辺住民が受けている被害の最大要因といってよく、合意したとしても真に受けるわけにはいかない。
村民の不安はそこにあるのであり、静かな環境が爆音などで破壊される恐れを無視してはなるまい。
長官はまた「事故が発生した場合、沿岸案の場合は海上に回避できる」と話した。が、私たちが問うているのは海上への回避が可能か否かではない。
基地あるがゆえの事故への恐怖であり、爆音などによって脅かされる暮らしへの懸念なのだ。
「嘉手納」だけでなく「普天間」もしかり。「米軍は場周経路を守らない」(仲村正治衆院議員)ことを県民なら誰でも知っている。
しかもCH53型ヘリの事故頻度を考えれば、安易な説明は慎むべきであり拙速に合意すべきではない。
「ここは生まれ育った土地。飛行機が嫌だからといって離れるわけにはいかない」というお年寄りの怒りの声を政府はどう受け止めるのか。「宜野座の未来を守るため声を上げよう」と決起した村民の訴えに対して政府は真摯に耳を傾けてもらいたい。
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20060407.html#no_1
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