★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK20 > 895.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
【阿修羅前スレ】
産経新聞への私の対応(三)――『諸君!』なども――【西尾幹二】
http://www.asyura2.com/0601/senkyo20/msg/851.html
投稿者 木田貴常 日時 2006 年 4 月 04 日 00:59:41
【阿修羅前々スレ】
「つくる会」――内紛の一部始終〉について 【遠藤浩一覚書】
http://www.asyura2.com/0601/senkyo20/msg/805.html
投稿者 木田貴常 日時 2006 年 4 月 02 日 16:57:15
=============================
西尾幹二のインターネット日録
産経新聞への私の対応(四)――共同謀議の可能性――
http://nishiokanji.com/blog/2006/04/post_310.html
福地惇理事のお話によると、3月28日の理事会が終って、関係者が居酒屋に集合する約束だった。すぐ帰宅に向かった人は別として、会合に出ると約束していてなかなか来ない人が三人いた。八木秀次氏、新田均氏、内田智氏の三理事である。
三人は別の天麩羅屋にいるということで、事務局の鈴木尚之氏が携帯を入れて早く顔をみせてほしいと言い、やっと三人は一時間半も遅れて会合場所に現れた。八木氏は「あゝ、天麩羅を食い損なった」と言って席につき、「お待たせしました」の挨拶の一言もないので、福地氏は例によって礼儀を知らない無礼な奴だと思ったので遅れた時間を覚えているという。
この一時間半が問題である。ここで三人は誰と会い、何をしていたのか。産経の渡辺記者や前事務局長の宮崎正治氏と密談をこらしていたのかいなかったのか、それはまだ分らない。渡辺氏は私に理事からの取材は電話で行ったと伝えている。三人は天麩羅屋で密談し、産経新聞を誘導する電話の内容を練りあげたのかもしれない。
いずれにせよ、当夜ウェッブ産経に、そして翌3月29日の東京朝刊に、「八木氏が会長復帰へ」というまだ決定されていない内容が大見出しで掲げられ、「宮崎氏事務局復帰も検討」「西尾幹二元会長の影響力を排除することも確認」という、理事会の議事内容と反する事実が表現された。
渡辺記者は種子島会長からは勿論電話取材をしているが、八木派の理事以外の他の一般の理事からはどうやら取材していないらしい。
問題は3月29日の記事だけでなく、3月1日、2日、9日と立てつづけに八木氏を支持する一方的な偏向記事が連続して出て、産経の会社としての意志を示すかのごとき誤解を広い読者に与えた。11日と12日の評議員・支部長会議を前にした微妙な時期であっただけに、「つくる会」会員一般に、これらの記事が「圧力」として作用したことを疑うことができない。
産経の住田社長は私にも、田久保、高池の両理事にも、つねづね、「つくる会」の人事には干渉しないだけでなく、関心をもってもいけないと社員には注意していると語っている。渡辺記者の偏向記事は異常で、際立っていた。高池理事が渡辺氏に「一方の話ばかり書いている」と電話で直接抗議したこともあった。私もじつに異様だと思っていたが、自分の名前が出るとき以外には何も言えないので黙っていた。
渡辺記者に対しどういう処分がなされるかは産経の問題である。八木、新田、内田の三理事が天麩羅屋で共同謀議をしていたか否かについては「つくる会」の理事会に調査権がある。物事を自分に有利に運ぶために報道機関を利用した罪は重く、悪辣であり、調査の結果いかんでは、「つくる会」からの三理事の追放処分が当然の措置となる。
一連の怪メール、ファクスによる脅迫も八木氏のみに有利になるための工作で、いずれ天下の白日にさらす必要がある。
尚これとは別件だが、2月28日の理事会の投票に関して、不在者票はカウントされなかったが、それはそれとして、「八木宛」とされる中西輝政氏の用紙はあらかじめ「八木会長殿」と一任する旨の文言が印刷され配達されてきて、すぐサインだけして送り返せというものだった。3月冒頭に中西氏ご本人から直かに聴いた人の証言による。遠くにいて、事情の分らない理事の票を偽装工作までして集めたという姑息な手がとられていたのである。尚、工藤美代子氏の委任状は手書きで藤岡氏の自宅に直送されている事実も確認されている。
ところで、「日録」の4月4日付けの同記事(三)のコメント欄に「松田」という名で書きこまれているご意見は『諸君!』論文に関連して述べられている内容だが、私の気持ちに添うものなので、ここにあらためて掲示させていたゞく。
過去録を読んで、過去に教科書リライトに関してどういう軋轢があり、それが今回のすったもんだの背景をなしていたことも分かりました。
(中略)
ただし、この一件そのものは、今回の産経新聞記事による誹謗中傷事件とは分けて考えるべきだと思います。なぜなら、産経新聞は扶桑社の出版案内でも社内報でもなく、一般売りされている全国紙だからです。
今回の捏造誹謗事件の要点は、事実報道を旨とする新聞という公器において、一団体や一個人に対して事実とは反する報道を意図的、ないし過失によって行なってしまった。この生じてしまった報道被害に対して、産経新聞はどう対応をとるのかとらないのかということであります。その捏造記事の背景に自社関連会社の利害があったかどうかは、この際関係ないのであります。問われているのは、むしろ産経新聞の新聞としてのクオリティそのものであります。
ここで、また長野県知事の捏造記事事件を例にとるのは、多少いやらしいかもしれませんが、わかりやすいので挙げます。長野県庁ホームページで音声ファイル公開されている知事定例会見をときどきお聴きになっている方はご存じでしょうが、あの記者会見(表現道場)において、朝日新聞も信濃毎日新聞もつねに田中知事に対して敵対的であり、ネチネチとつまらない質問を際限なく繰り返しています。これは朝日も信濃毎日も地元長野県企業から広告をとっているので、地元企業やその代表である県議会と対立する田中知事に間違ってもいい顔はできないからであります。つまり、朝日新聞は本来は田中知事とは利害を異にする会社なのであります。ですから、捏造記事事件においても、田中知事の抗議を受けて記者を処罰するということはしたくはなかったはずですが、やはり公正中立で事実報道に徹する新聞という建て前から、解雇という異例とも思える厳しい処置に踏み切ったわけであります。この際、朝日新聞と田中知事の間にはさまっている利害は関係ありません。むしろ相反するからこそ、ポーズとしても厳しく出ざるをえなかったのです。
ですから、今回の産経新聞・西尾幹二問題に関しても、産経新聞がその子会社である扶桑社と利害を共にするからといって、新聞としてモラルに反する結果となってしまった記事やそれを書いた記者をそのままにしていいということにはなりません。朝日新聞事件からもわかるとおり、そこになんらかの利害の関与が疑われる場合にこそ厳粛に襟を正さなければならないのです。それがまっとうな会社というものです。ましてや、W記者は西尾ブログで抗議されるや、勝手に飛びだしてきて、2ちゃんねらーまがいのウソにウソを重ね、会社の顔に泥を塗った社員なのです。これをそのままにした日にはなんぞ、うちの新聞はどうせ三流紙でありんすから、記者もこんな程度でようござんす、え、うちの記事なんてしょせん扶桑社の出版案内程度のもんでござんす、と自分で言っていることになってしまいます。けれども、こうした事前了解がおそらくは産経新聞上層にはなかっただろうことは、W記者が名指されてもいない段階で、泡を食って飛びだしてき、直接交渉でもみ消しをはかったことからもわかります。よって、当該記者に対しては、なんらかの処罰が産経新聞自身による社内調査によって科される可能性が高いと思われます。そうでなくっちゃなりません。
4月2日付の(二)のコメント欄にある「松田」さんの文内に朝日新聞の事件が次のように説明されている。
最近の似たような例では、長野県の田中知事が朝日新聞記者の捏造記事によって被害をうけ、記者が処罰されました。報道被害を受けた者が、好むと好まざるとにかかわらず、相手に抗議せざるをえないのは、それが新聞という何百万も刷って世間に配布される公器によるものであるからです。しかも、匿名記事・伝聞ときてはもはや放置できないでしょう。 ・長野県知事記事捏造での朝日新聞のおわび
Posted by Nishio at 2006年04月05日 13:18 | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!!
この記事に対するコメント
この記事に対するコメントはまだありません。
西尾幹ニ
昭和10年東京生まれ。東京大学文学部独文学科卒業同大学院文学修士。文学博士。電気通信大学名誉教授、評論家。ニーチェ、ショーペンハウアーの研究を専門とする。その主著の翻訳者でもあるが、早くから西欧との比較に基づく文化論を展開し、文芸、教育、政治、国際問題をめぐる評論家としても活躍している。「新しい歴史教科書をつくる会」名誉会長。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK20掲示板