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2006年03月30日22時17分
「1億円」をめぐる真相は宙に浮いた。日本歯科医師連盟から自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」への1億円ヤミ献金事件で、裏金処理を指示したとして起訴された元官房長官の村岡兼造被告に30日、無罪が言い渡された。「罪を押しつけられた」という村岡氏。一方、検察側は「仮説に仮説を重ねたもの」と判決を切って捨てた。かつて村岡氏と並んで同派を率い、法廷にも立った大幹部たちは、多くが事件について口を濁した。
主文の言い渡しで、川口政明裁判長は村岡元長官を見据え、張りのある声で「被告人は無罪」と言い渡した。傍聴席から拍手がわき起こり、元長官は深々と一礼した。被告人席に戻ると顔を紅潮させ、めがねを外して目元をぬぐった。
2時間半を超える判決理由の言い渡しを終えた後、川口裁判長は元長官に、こう言葉をかけた。
「今、桜が咲いています。今後のことはどうなるかわかりませんが、せめて、今夜一晩ぐらいは平穏な気持ちで桜を楽しんでみてはいかがでしょうか」
元長官は涙声で「長い間ありがとうございました」と答えた。
◇
「今までの無念さ、残念さが何とか晴れた」。村岡元長官は判決後の記者会見で、無罪が告げられた瞬間の思いをそう表した。起訴から約1年半。「つらい毎日が終わった」とも語った。
滝川俊行・元会計責任者が橋本元首相や自民党事務局長に事件が波及することを防ぐためにウソの証言をした可能性があると判決が指摘したことについては、「自分たちの罪を免れるために、落選したり、引退したりした者に押しつけたのではないか。『村岡は何も知らないから、検察が問いただしても事件がうやむやになるだろう』と思ったのかもしれない」と不快感をあらわにした。
さらに、橋本氏について「1億円もの大金を受け取って『記憶がない。覚えがない』と言うのは誰が考えても不自然ではないか。不信感でいっぱいだ」と批判した。
検察に対しては「十分に捜査をしていない。冤罪などを作らないようにしてもらいたい」と注文をつけた。
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY200603300454.html
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