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Re: 「国家の品格」の品格について 阿部重夫氏に共鳴する人多し)
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投稿者 紫式部 日時 2006 年 3 月 30 日 16:01:05: Niwshg2a/T6vk
 

(回答先: 「国家の品格」の品格 (月刊FACTA-ファクタ 阿部重夫編集長ブログ) 投稿者 レイ 日時 2006 年 3 月 29 日 23:42:23)


アマゾンの読者による書評の中に、ベストセラーの「国家の品格」に対して、安部さんの批判と共通したものがあったので、これは興味深いと思うので紹介します。

<以下引用>

酔っ払いの話?, 2006/3/28
レビュアー: ハタボウ - レビューをすべて見る

話の中身は飲み屋なんかでクダ巻いている親父が言っていそうな話です。
つーか、うちの爺さんが酔っ払うと話す内容と似ていました。正直。
酔っ払いの話が大抵暴論であるように、 この話も暴論が多いです。
(例えば自由主義経済の否定にカルヴァン派がキリスト教世界では少数派であることを持ってくる辺り)
ただ、「年寄りの話には捨てるところがない」と言われるように、 耳を傾けるべきところも多々あるわけで。
でも新聞広告のアオリ以上の内容はないかも。

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いいのかそれで, 2006/3/25
レビュアー: 麻冷 (群馬県前橋市) - レビューをすべて見る

もっともらしいことを言っているようで、つめが甘く、読み終えて、結局何が言いたかったかが不明。所々に挟まれる女性に対する軽口も不愉快。というよりも武士道精神をこんな風に正当化してしまっていいのだろうか。しかも数学ブームに便乗して、ベストセラーをねらっているようで姑息。良くない

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反省点を踏まえた提言ではない, 2006/3/18
レビュアー: larry-amazon - レビューをすべて見る

論理や合理ばかりでなく「情緒」と「形」を見直せ、と言う著者の指摘には頷ける面がある。確かに、人間は非合理的に出来ているし、近代合理性も行き詰まりを見せている。しかし、論理よりも情緒を優先させてしまったために、日本及び日本人が数々の失敗を犯してきたことも確かである。その中には、下手をすれば民族が滅亡したかもしれないような失敗も含まれている。こう言った過去の反省を踏まえない提言になっているので、本書に高い評価を与えることは出来ない。ただし、近代的価値観を見直す上では参考になる著作である。

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なぜ?!, 2006/3/16
レビュアー: ドラゴンの夢 (茨城県) - レビューをすべて見る

話題の著書と聞き、本書の題名にも惹かれ早速読んでみた。 『国家の品格』という名の通り、品格の高い、すばらしいものと期待して読み始めたが、その期待は裏切られた。
最初から最後まで独善的な愚論、暴論で押し捲り、何度首を傾げたか分からないほどの内容に驚いた。 まず欧米を否定することから始まる。確かに日本の思想や文化はすばらしい。しかし、欧米の論理主義が否定されることにはならないと思う。なぜ認め合おうとしないのか。
英語よりもまず国語が大切、など納得する部分もないではないが、何かにつけて武士道精神やもののあわれと結びつけ、無理やり自分の考えを正当化しようとするやり方が理解できない。
『自由』『平等』など、本当に意味が分かっているのだろうか。本当の意味が分かっているなら、自由や平等がフィクションなどという論になることがあろうかと思う。一方的に反論するだけで、なぜ正しい理解が必要だと説かないのだろうか。ということはやはり本当の意味が分かっていないということなのだろうか。
最後のほうには、『エリート』『天才』『跪く』『尊敬』の言葉が目立っているが、読んでいるうちに、何?自分はエリートで天才だと思っているの?人を跪かせたいの?尊敬されたいの?としか感じさせられないような内容で、著者がいう謙虚さが全くといっていいほど感じられない。

このような精神レベルの低い書籍に初めて出会った。
なぜこのような書籍がベストセラーになるのか、訳が分からない。
それともそういうレベルの書籍だからウケるのか、だとしたら日本の未来は本当に危ないと思う。
編集力、宣伝力の勝利かもしれない。
その意味も込めて、星1つに限りなく近い星2つにすることにした。
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目眩がしました, 2006/3/15
レビュアー: koiajo - レビューをすべて見る

筆者は前半部で「論理」を批判しています。
全ての論理を否定しているわけではないのですが、「短い論理」「出発点のはっきりしない論理」を深みに達しない、あるいは危ういとみなしています。
ですが、この書で情緒・形・武士道の必要性を主張するために展開されているのは、全てこの種の不完全な論理です。
もう一つ。 筆者は「論理的」なものとしての共産主義を批判しています。
ですが、共産主義のプロセスで実際に起こったのは、人々を共通の理念に縛りつけ、自由が否定されたことです。 その意味で、この書自体が共産主義的な性格を持つのではないでしょうか。
1ページに1つずつぐらい突っ込みどころがある稀有な書です。
藤原さんがどういうおつもりで書かれたのかわかりませんが、ネタであって欲しいです。
日本人が身につけなければいけないのは情趣・形・武士道ではなく、このような本を読んで鵜呑みにしない「考える力」だと思います。

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米国におんぶに抱っこで成長したくせに, 2006/3/17
レビュアー: 愚民 (大日本帝國) - レビューをすべて見る

日本人は論理を否定し情緒に走り、感情の赴くままに戦争をして手酷い敗北を喫した事をもう忘れてしまったのでしょうか?
その昔、明治時代の偉大な思想家は日本や東洋の非論理性は西洋の合理主義には絶対に勝てない事を見切り、「脱亜論」などの思想を生み出しました。そして西洋合理主義を受け入れた結果、わが国は目覚しい発展を遂げ、世界に名だたる文明国の一員になる事が出来ました。
ところがその後、日本人は急に昔のように非論理的傾向を強め、気の狂った軍部が馬鹿な民衆を焚きつけて「八紘一宇」「鬼畜米英」、果ては「八生報国天皇陛下万歳!」などと北朝鮮並みの馬鹿げた主張を展開しはじめました。その結果は皆さんご存知の通りでございます。
戦後、マッカーサーの下で新たな西洋合理主義を取り戻した「精神年齢12歳」の日本人は、米国の管理監督の下で再度国家の発展を遂げる事が出来ましたが、最近このような愚にも付かない怪著に熱狂するような馬鹿民衆が増えてしまいました。この次はどのような危険な道を進み、いかなる破滅を迎えるのでしょうか?
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書籍の品格, 2006/3/13
レビュアー: rokumon7 - レビューをすべて見る

知り合いに「良い本があるよ」と含み笑いと共に貸して貰ったの で一読。 結論:ギャグ論理の典型本な読み方をするとかなり面白い。 日本書紀のように色々なモノを引用し、根拠のない論理・・・筆者 の思いこみをまるで正当なモノであるように書いてあるのが凄く
面白いっす。 極端に言えば矢追純一さんのUFO特集みたいなノリかな。 まぁ、あっちの方がバカを承知でやってる分救いがあるし面白い ケド。 つぅか、根本的なトコで「国家=日本人の品格」なのかよ(^^; 「日本人の美意識、品格を見直す」 と、いう観点には大いに賛同するが、内容が稚拙すぎてギャグに しかなってないので、苦笑するしかない。
ぶっちゃけ、「鎖国か軍国主義に回帰せよ」と言われてる感じ。 いま、日本人に一番必要なモノは品格以前に、モノの善し悪しを 判断する想像力と、それを裏付ける知識。
まぁ、これが愚民化政策に乗せられた現在の「日本人の品格」に ピッタリくるからこれだけ売れて、しかも評価が高いのかにゃ〜。このレビューは参考になりましたか? (


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信じがたいほど低レベルの著作物。, 2006/3/13
レビュアー: RX (横浜市) - レビューをすべて見る

まず第一に筆者は、「西洋の論理主義には限界があり、倫理道徳が必要」と主張するが、批判対象の西洋思想がギリシャ時代から「真善美」(論理・倫理・審美)の異なる価値体系を持つことを理解しておらず、真(論理主義)のみであるかのように主張し、批判している。
さらにそれに対して、持ち出すものが新渡戸稲造の武士道なのだが、これは当時文化的に低いとみなされていた日本にも「ある程度の文化がある」という主張を諸外国に対して展開したものである。要約すると、「武士道は騎士道に共通する部分がある。ただし武士道にはキリスト教の大きな「愛」が欠けているので、武士道とキリスト教が包摂しあえばより良い文化が日本にも生まれる可能性がある。」という内容である。
今、欧米の思想で問題になっているのは、キリスト教哲学から歴史的に演繹されてきたヒエラルヒーな思考形態であり、その超克である。日本が欧米より文化的に劣位であると思われていた時代の弁明を、現代でそのまま展開することの意味がどこにあるのか全く理解できない。
また、個々の引用は基本的には間違っていないが、全般に理解が極めて浅く、ゲーデルの不完全性定理に関しても、ラッセルやロッサーの反証が全く考慮されておらず神託のごとき扱いとなっている。そして、「論理の限界」の具体的な例示はこの一点しかなく、それをもって論理主義を捨てて武士道的な倫理の復権を訴えている。実際には、自然科学が完全でなくとも十分有効なように、論理学も十分に有効であり、階型論理は有効である。
本書は「全ての日本人に誇りと自信を与える」というキャッチコピーの付いている書物である。しかし、いわゆるプチナショナリズム系の書物の中でも、かなり低レベルな内容であり、これを読んで自信を与えられる国民が存在する、というのは深刻な事態であるといわざるえない。

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天下の愚書, 2006/2/26
レビュアー: renqing (東京都) - レビューをすべて見る

 出版社からのコメントに、「数々の独創的な思考が展開されていますが、特に「論理の限界」を論理的に証明してみせた第2章は圧巻。」とある。圧巻に非論理的で愚かだ、というのなら同感。また、著者のいうところの「教養」は著者自身、身に付けておられない様子。ご自分の専門でもないことであまり大風呂敷を広げるのはどうか、と老婆心から心配申し上げる。
 書評なのに、中身に触れずにおくのはフェアではないと思うので、1点だけ。
 『武士道』の著者、新渡戸稲造は、南部藩の武士の子弟として生まれ、札幌農学校時代に洗礼を受けた、敬虔なキリスト教徒(クエーカー、プロテスタント)であり、終生それは変わらなかった。ある意味で、よき武家としての躾(しつけ)をうけたことがキリスト教への感受性を高めた。だから、この書は、かつての武家の嗜み・躾と、キリスト教という両親のDNAを受け継いでいる。このことをほとんど考察の外に置く著者の態度は、知的誠実さを欠く。つまり、新渡戸の「武士道」は、日本古来の武士道とほとんど別物になっている可能性がある、ということだ。新渡戸という人間そのものが、武士の子の骨格に、キリスト教精神が受肉して出来上がったものなのである。
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素晴らしいテーマだが現実への問題意識が甘すぎる, 2006/2/26
レビュアー: 本の鈴虫 (横浜市) - レビューをすべて見る

人間として必要な品性と指導力を総合して、上に立つ国家のトップを構成する人が、尊敬に値する優れた人材であれば、その国は小さくてもキラリとした輝きと誇りに満ちている。だから教育者や宗教家は、そうした観点から理想的な人間の在り方を考え、道徳や情操教育の重要性を強調する。藤原先生は教育者としての立場から、人間や国家を理想の側面から考え、狂っている日本へのアンチテーゼとして憂国の思いで本書を書き上げた。だが、「論理よりも情緒だ」という本書の主張は、多分に思い込みが強すぎ焦りが感じられる。果たして日本人は、これまで論理らしいものを持ったことが有ったか。軍国主義の中で大日本帝国が滅んだのも、今また小泉劇場的な情緒支配に陥って、ホリエモン的な拝金主義に毒されたのも、国家理性ではなく感情に支配された為だ。論理的に考える思想の形成がないために、支配されたがる国民が激増している点は、斉藤貴男の「安心のファシズム」(岩波新書)が論じた所だし、如何に現在の日本国家の政治が狂い、小泉流のペテン政治として国家の品位と国益を損なっているかは、「泥棒国家の完成」や「小泉純一郎と日本の病理」(共に光文社ペーパーバックス)を読めば一目瞭然だ。この二冊の本はアメリカに住む国際ジャーナリストと日本に住むカナダ人ジャーナリストの著作だが、学校の先生が思いついた安易な理想論よりも、現実を直視して病理を抉るその指摘のほうが、日本の品位を取り戻す道を探る意味でより価値があると思わざるを得ない。現実を無視して理想論を受け入れるのは、厳しい現実を直視して病状に精通より遥かに簡単で気分もいいが、それでは死に至る業病の克服にはならないからである。

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