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2006年3月29日(水)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-03-29/2006032914_01_0.html
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自民党旧橋本派(平成研究会)への一億円ヤミ献金事件で、政治資金規正法違反(不記載)罪に問われた元官房長官村岡兼造被告(74)への判決が三十日、東京地裁(川口政明裁判長)で言い渡されます。
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公判は二十七回を数え、青木幹雄自民党参院議員会長(71)、橋本龍太郎元首相(68)、野中広務元幹事長(80)などが証人として出廷。迂回(うかい)献金や派閥での裏金処理など、「政治とカネ」をめぐる自民党幹部らの実態が浮かび上がりました。これら自民党の病理を裁判所がどう判断するのか、注目されます。
日本歯科医師連盟(日歯連)からの一億円提供は二〇〇一年七月二日。橋本元首相が臼田貞夫元日歯連会長(75)=有罪確定=らとの会合の席上、小切手で受け取りました。野中、青木両氏も同席していました。
滝川俊行元平成研究会会計責任者(57)=同=の証言では、会合の翌日に元首相から小切手を渡され、平成研の口座に入金し、その後、現金化して村岡被告と野中氏に報告しました。
〇二年三月、日歯連側から一億円の領収書を求められた滝川氏は、橋本元首相が入院中だったため、同月十三日の幹部会で派閥会長代理の村岡被告と事務総長の野中氏に指示を仰ぎました。
公判では、料亭での小切手の授受や、不記載を決めた幹部会の様子は、日歯連側や滝川証言でリアルに再現されました。
それに対して橋本、野中、青木氏らの証言は「ほかの人がおっしゃるならあったかも」などとみずからのかかわりを極力薄くみせようという態度でした。
とくに料亭での会合に出席すらしていないとした野中氏の証言は偽証の疑いがあります。野中氏は「その日は親族の病状が悪化したため名古屋の病院に見舞いに行った」とアリバイを主張。しかし、その後検察側は「入院した記録はなかった」とする病院側の回答を明らかにしました。
一億円もの大金を裏金処理しながら、起訴されたのは不記載を決めたとされる村岡被告だけ。しかし、東京第二検察審査会は、橋本、野中、青木の三氏とも「不起訴不当」とする議決を行いました。
公判では、小泉首相や自民党が存在を否定している国民の常識とかけはなれた迂回献金についても実態が明らかになりました。真相にフタをし、企業・団体献金に無反省な小泉自民党の姿勢が問われています。
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