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戦争と平和も突き詰めれば、その時代の人々の心(精神状態)に因る。又、その心は時代の風潮・雰囲気に支配されている。ということは、その時代の風潮・雰囲気に因って戦争にもなり、平和にもなる。
この国の来た道を振り返れば、平和より戦争が選ばれたのは、近代(明治以降)の欧米諸国との接触によって、その強国ぶりに憧れた時代に生まれた風潮・雰囲気に因った。
それ以前の近世(江戸時代)では鎖国であった事にもよるが戦争を否定する風潮・雰囲気が蔓延していた。いわば近世平和、近代戦争というのがこの国の歴史であった。
それならば、近世平和に目を瞑り、近代戦争をモデルにする歴史観は甚だ偏っているといわねばならない。しかし、今どこを見ても近世平和観なるものが見えない。これは残念な事だ。
結局、改憲勢力の近世平和観を蔑ろにした近代戦争観のプロパガンダに、護憲勢力が引きこまれているから、こうなっているのだ。護憲勢力も近世平和観を学び、この国は平和を伝統(近世までの対外戦争を数えてみれば一目瞭然だ)とする国であったことを広く国民に知らせる努力をすべきではないだろうか。
その参考になるかも知れないので
「露人と江戸の人の平和問答」
http://homepage1.nifty.com/kikugawa_koubo/tani07.htm#mondo
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