★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK20 > 675.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/03/27/03.html
防衛庁が協力して発行される冊子「まんがで読む防衛白書」の最新版に“萌(も)え系”の漫画が使われ、売り上げが倍増している。女の子が防衛論などを力説するアンバランスさがオタク心をとらえた。27日に有明〜豊洲間が延伸する「ゆりかもめ」でも、各駅の音声案内にアニメなどの人気声優を採用。昨年の流行語になった「萌え」ブームへの便乗が、各分野で進んでいる。
表紙を飾るのは赤い髪の毛をポニーテールにした女の子。フリル付きの服と黒いハイソックスが目を引く。その隣には、ぬいぐるみのような愛らしいクマ。どこからどう見ても“萌え系”漫画。ところが、このコンビが交わす会話は、その外見とは似つかわしくないお堅い内容だ。
特に女の子はセリフだけでも“超タカ派”。中国に対して「日本の領海を潜水艦で横切ったり、弾道ミサイル造ってたり、仲良くできっこないっつーの!」。クマが「防衛力って軍事力に変わりない」と言えば「じゃあさ、たとえば日本が丸腰になったら、テロは絶対に起きないの?国際社会で孤立したらどうなる?」と力説する。「沖縄にアメリカの基地があるのはよくない」と主張するクマを殴り飛ばしながら「沖縄は地理上すごく重要な場所なんだよ。だから米国の存在が必要なの!」と持論を展開する場面まである。
1冊350円。昨年11月に発売されると、なぜか、真っ先にオタクが飛びつきインターネットの掲示板などで話題に。普通の漫画だった昨年版は地方自治体からの注文がほとんどで販売数約2000冊だったが、今年はネットによる個人予約だけで約1000冊。約3カ月間で、すでに販売数は約3500冊に上る。通常なら政府刊行物を取り扱う書店でしか販売されないが、東京・秋葉原の萌え系ショップで正真正銘の“萌え本”と並べて販売されたこともあった。
出版元の防衛弘済会は「“萌え”を意識するどころか、そんな言葉も知らなかった。別の雑誌でこの漫画家に依頼したら、分かりやすいと評判だったのでお願いした」と説明。漫画を書いた「でこくーる」さんも「私の漫画ってそんなに萌え系ですか」と気にしていたという。
一方で、読者からは「漫画につられて買ったけど、字が多すぎて読む気にならない」(さいたま市・19歳学生)などの感想も。ネットでは「偏った主張をソフトなイメージで和らげている」との指摘もあった。
≪ゆりかもめ、献血も≫高まる一方の「萌え」ブームは、萌えイメージからほど遠い分野まで広がりを見せている。豊洲駅まで延伸し全16駅となる「ゆりかもめ」では、16人のアニメやゲームの声優を駅構内の音声案内として使う。沿線では国内最大の同人誌即売会「コミックマーケット」が行われ、利用客に喜ばれそうだ。
JR秋葉原駅近くの「アキバ献血ルーム」では、メイド姿の女性が献血後、ハンドマッサージを行っている。若者に献血をしてもらうための作戦で、今月までの限定。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/03/27/images/KFullNormal20060327082_m.jpg
左が平成17年版、右が平成16年版の防衛白書
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK20掲示板