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9・11衆院選から半年あの落選候補は今 [スポーツ報知]
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投稿者 white 日時 2006 年 3 月 27 日 09:42:09: QYBiAyr6jr5Ac
 

□9・11衆院選から半年あの落選候補は今 [スポーツ報知]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1804402/detail?rd

9・11衆院選から半年あの落選候補は今

 昨年の「9・11」の衆院選から半年が過ぎた。郵政民営化法案に反対した自民党議員に「刺客」を送り込むという前代未聞の政治バトル。郵政法案そのものよりも、そのすさまじい対立構図と各候補のキャラクターの方に注目が集まる形となった。激しい選挙戦の結果、杉村太蔵衆院議員ら83人の自民党新人議員が生まれた一方で、落選した有力候補もいる。「サルは木から落ちてもサルだが、政治家は落ちたら“ただの人”」とは永田町の定説。小泉劇場の陰で涙をのんだ彼らは今、何を考え何をしているのか―。その後を追った。

 《城内実氏》「身ぐるみはがされたという感じですね」―。前衆院議員の城内実氏(40)は淡々と語った。家賃2万円の現在の事務所の広さは以前の4分の1。6人いたスタッフにも全員辞めてもらい、妻・陽子さん(35)と2人きりで運営している。「組織は取られお金も入ってこない。兵糧責めにあって、ここまでやるかという感じ。仕方ないですが…」

 政界での兄貴分だった安倍晋三官房長官の説得を振り切ってまで、郵政法案に反対。静岡7区に自民党から送り込まれたのは“最強刺客”の片山さつき氏だった。結果はわずか748票差の惜敗、その後、自民党を離党した。しかし後悔はない。「郵政法案は自分の中で勉強しすぎた。とてもあの内容で賛成することはできなかった。党も組織も大事ですが、一番は国家国民の利益ですから」

 現在は通信制高校の非常勤講師をしながら、ほぼ毎日、街頭に立ち有権者に直接、政策を訴えている。「近いうちにスタッフを1人か2人採用したい」リベンジへの態勢は立て直しつつある。「マスコミ的には一番、注目度の高い選挙区。非常にやりがいがある。次の選挙が楽しみでしょうがないです」

 《海江田万里氏》「一日も早く総選挙があってほしいと思うけど、今『解散を』なんて言ってもむなしいよね」―。自民党・与謝野馨氏との“大物対決”で毎回注目される東京1区で惜敗した海江田万里氏(57)は、メール問題に揺れる民主党の現状を、複雑な思いで眺めている。永田議員に対しては「一度は辞意を表明した以上、辞職すべき」と指摘。「たれ込み情報は全部、自分で裏を取る。まず、一次情報に会うのが鉄則。会えないようなものはガセ。そんなことは基本中の基本ですよ」

 12年ぶりに国会議員の肩書を失った海江田氏と入れ替わるようにバッジを付けたのが、杉村太蔵議員ら“小泉チルドレン”。「議員になって『これから勉強します』じゃ、税金の無駄遣い。そんな代議士はいらない」

 すでに、次期総選挙の民主党公認候補として内定している。一方で、来年の東京都知事選への出馬説も一部でささやかれている。当の本人は「まだ、民主党に愛着がありますから…」と微妙な答え。ほどなく、こちらの下世話な好奇心も見破られた。「まあ、これくらいで。聞き方がうまいね、どうも。あと話すると、何が出てくるか分かんないから」

 《小林興起氏》「なぜ簡易保険をやめちゃうのか。信じられないんです」―。郵政法案採決では高々と腕を突き上げ、反対票を投じた前衆院議員の小林興起氏(62)。その姿が自民党の逆鱗に触れたのか、東京10区では小池百合子氏という現役閣僚を送り込まれ惨敗した。「なぜ勉強しない政治家が得をして、勉強する政治家がこうなるのか。バカとしか思えない」

 テレビでも引っ張りだこだった“興起節”は健在だ。自民党への未練はなく「『国家の品格』を読んで勉強するんだね」と逆にアドバイス。話題を振りまいている杉村太蔵議員については「そんなもの、私が評論するにも値しない」とバッサリ。偽メール問題ですっかり存在感のなくなった民主党へは「もうちょっとレベルを上げろちゅうの」と辛口エールを送る。

 現在は新党日本の代表代行として次の区議会議員選挙の候補者を選定中。「若い私の弟子、小林政経塾の塾生を徹底的に当選させていく」と、全国に“興起チルドレン”を誕生させる構えだ。自らは来年の参院選への出馬も噂されている。「そういう話はあるけど、まずは足下を固めないと…。全国を回ってそういう声があればやってもいい」

 《米山隆一氏》「勝ち目がない戦いだとは思わなかった」―。新潟5区から自民党公認で出馬した医師の米山隆一氏(38)。難攻不落と思われた田中真紀子氏の牙城に挑み、最後には「もしや」との声が聞かれるほど善戦した。現在は日米を往復する日々だが、6月で米ハーバード大付属病院を辞める予定で、次の選挙への準備を進めている。

 灘高から東大医学部に現役で合格。「東大の寮にいたとき法学部のやつがすごく威張っていた。『けっ』と思って…」ちょっとむかっ腹が立ったことが動機という司法試験にもあっさり合格してしまった。「率直に言って、昔はあまり人望がなくて…。勉強できると思って鼻にかけてたんでしょうね」。

 尊敬する政治家は宿敵の父親でもあるの田中角栄元首相。「自分でグランドデザインを描いて実現するところはすごいと思う」。“打倒・真紀子”、さらに先の政治家としての展開は、すでにその頭脳に描かれている。「(真紀子氏に勝つという)大金星からスタートできるのは非常にプラス。例えば太蔵くん。いろんなことを言う人がいますが、一度注目を集めてしまえば、その人の発言は重みを持ってきますから」


2006年03月27日08時15分

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