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□高齢者の富を若者に移した日銀の量的緩和/俵孝太郎 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1786207/detail
高齢者の富を若者に移した日銀の量的緩和
日銀が量的金融緩和の解除に踏みきった。遅きに失したというほかないし、当面ゼロ金利政策を続けるのも及び腰に過ぎる。
しかし、これで石が流れて木の葉が沈む時代にやっとピリオドが打たれる兆しが見えはじめたとはいえよう。
カネを借りれば適正な利子を払い期日には返済するのが当然だ。その当然のことがこの15年間無視されてきた。
この15年間に預金者が失った本来なら得られたはずの利子所得は240兆円にも達するという。その大半は銀行の不良債権処理費用に回ったが、一部は住宅ローンの利下げの原資にもなった。
預金者の大半は高齢者だ。彼らは焼け跡でスイトンを食って必死に働き、いまとは比較にならぬ高率の税金を払い、現行水準の3倍近い利子を負担してやっと買った遠くて狭いウサギ小屋で子供を育て、黙々と高度成長の担い手を務めてバブルの前に現役を去った。
その彼らがコツコツと蓄えた老後の備えの果実を、成長タダ乗りの苦労知らずでバブルの主役だった団塊の世代が食い荒らし、さらに若い世代が金利の低いローンのかたちでかすめ取ったのだ。
耐震強度偽装マンション問題で、被害者に同情する声が高齢者にはわりと少なかった背景に、たかが勤続10年前後のサラリーマンが仮にも都心のマンションを買うローンが組める、そのカラクリへの違和感、反感があったことは否定できない。住宅ローン金利は上がって当然、いままでが低すぎたのだ。【俵孝太郎】
【2006年3月16日掲載】
2006年03月19日10時00分
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