★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK20 > 313.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060311-00000313-yom-pol
自民党の久間総務会長は11日、東京都立川市内で講演し、都心にある国家公務員宿舎を売却する構想について、「首相公邸の周りの一等地に公務員が誰も(住んで)いなかったら、何かの時にパッと会議もできない。一等地にある宿舎が効率良く使われていないのは問題だが、必要なものは置かなければならない」と述べ、危機管理などの観点を踏まえ、慎重に検討するよう求めた。
久間氏はさらに、「『官民格差をなくせ』と言って、官をたたいて一番困るのは国民だ。公務員は中間よりも上の連中を使わなければならない。官民格差はあって当たり前ではないか。自衛隊や警察官など危険な仕事をして、ほとんど差がないなら民間に行ってしまう」と訴えた。
★議会制民主主義の国であり、きちんと公明正大な選挙も行なわれているのだから、こう主張する議員がいてもいい。お金持ちはもっと優遇されてしかるべき、資産家の息子はもっと相続税などで優遇されてもいい、大企業で大いに利益を上げている企業はもっと優遇されてしかるべき、中小企業で赤字を出している企業はもともと世の中に役に立っていないし、必要がないのだから倒産されてしかるべき、平均的能力以下の人間は世の中に役に立っていないし、必要がないのだから税金を使うのはもったいない、世界的に見て民族的に劣っている国家、民族、宗教は世の中に役に立っていないし、必要がないのだから地上から消えてしまっていい……と主張する議員がいてもいい。問題は、こうした議員が過半数以上を占め、中小企業や困っている人や家族を圧迫し、生き難くし、ひどいときには自殺に追い込んでいることだ。それ以上に問題なのは、圧迫されている人の方がどう考えても多いにもかかわらず、そうした人びとが自分たちを困難と絶望の縁に追い込んでも平然としている議員たちを選挙で選択していることだ。
別のところでも紹介したが(「Re: 大切なのは世界を解釈するのではなく、世界を変革すること。」http://asyura2.com/0510/dispute22/msg/809.html)、19世紀の作家ヴィクトル・ユーゴーは冷酷な運命に翻弄される人びとを描いた『レ・ミゼラブル』の冒頭で次のような文章を書いている。
「法律と風習とによって、ある永劫の社会的処罰が存在し、かくして人為的に地獄を文明のさなかにこしらえ、聖なる運命を世間的因果によって紛糾せしむる間は、すなわち、下層階級による男の失墜、飢餓による女の堕落、暗黒による子供の萎縮、それら時代の三つの問題が解決せられない間は、すなわち、ある方面において、社会的窒息が可能である間は、すなわち、言葉を換えて言えば、そしてなおいっそう広い見地よりすれば、地上に無知と悲惨とがある間は、本書のごとき性質の書物も、おそらく無益ではないであろう。」(『レ・ミゼラブル』豊島与志雄訳、岩波文庫)
ユーゴーの大著から150年近く過ぎたが、今なおこの地上には「無知と悲惨」の暗雲が覆っているようだ。
永田や前原、野田のいる民主党は噴飯ものだが、それでもなお反自民という一点で存在理由があり、声援を送らざるを得ないか。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK20掲示板