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○新聞を読む―沖縄からの声「妥協するな」
「毎日新聞」(4/19)夕刊の文化欄で<批評と表現>というページがある。今日は「普天間移設・V字滑走路で合意」という表題で沖縄の二人の意見が載っている。
わたしはそこで沖縄の出版社「ボーダーインク」の編集長であるという新城和博さんの発言に注目した。<先日亡くなった前名護市長の岸本建男氏は、死の3日前に「妥協するな」という言葉を、現市長の島袋吉和氏らに残したという>。彼はこの「妥協するな」という遺言というべきこの言葉こだわった。
<誰に対して、何に対しての「妥協するな」なのか、今一度考えてみようかと思っていたのだが、そこへきてこの「V字案」である。><島袋市長は、政府から初めて(!?)提案されたこの案で、その日のうちに<合意>した。これじゃ「妥協」する暇さえもないではないか。>
<ここ数年の結果がこれでは、まさしく繰り返す悪夢としかいいようがない。>
<僕にはこの「V」は、Victim(犠牲者)の「V」にしか見えない。>
わたしは以前にも記したように「辺野古」を最近「へのこ」と読めるようになったような認識の者です。いまも手元には沖縄タイムス社編の『沖縄から―米軍基地問題の深層』(朝日文庫)が置いてある。何度も読みかけては、沖縄を身近な問題に引き寄せることが出来なく読み続けることが出来ないでいた。しかし最近は日米再編問題の協議が中央(東京)や日米で行われていることや、「沖縄タイムス」や「琉球新報」がネット新聞で見られることなどから多くのことを知り、本も身に引き寄せることが出来た。
この新聞での新城和博さんの意見で注目したのは、以下の部分です。
<そもそも、沖縄に何故米軍基地があるのかという根本問題に一度も焦点が当たらないのは、どうしてだろうか。>
<移設先や工期方法や費用負担などのみ議論が集中して、「沖縄に米軍基地」が言わずもがなの大前提になっているはなぜだろう。>
<移設先が問題ではなく、基地そのものが問題なのだ。>
<沖縄に住む多くの人は、米軍基地そのものを<容認>しているわけでも<合意>しているわけでもない。>
<「もう沖縄には、基地も<妥協>もいらない」のだ。>
新城和博さんのこれらの意見は、まるで「なぜ、なぜ」と疑問を持ち出す小学生へ向けての問いのような基本的なものです。わたしをはじめ、新聞を読んでいる多くの大人さえも見落としている大事な視点を提供している発言だと思い紹介しました。
http://blog.livedoor.jp/amaki_fan/
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